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LINEMOとワイモバイルを使うならどっち?特徴・料金・速度など様々な観点から徹底比較!

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「LINEMOとワイモバイルどちらを選ぶべき?」と悩んでいませんか?この記事では、ソフトバンクグループが提供する2つの格安SIMサービス「LINEMO」と「ワイモバイル」を料金プラン、通信品質、サポート体制など多角的に比較します。LINEMOは月額990円からという低価格が魅力の一方、ワイモバイルは家族割や光回線とのセット割、充実したサポートが特徴です。あなたの利用スタイルに合った最適なキャリアを選ぶための情報を、2025年最新情報を元に詳しく解説します。単身者、家族利用、シニア層など、それぞれのニーズに応じたおすすめポイントも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

目次

LINEMOとワイモバイルはどっちがいい?結論と比較ポイント

LINEMOとワイモバイルはともにソフトバンクグループが運営する格安SIMサービスですが、料金プランや特典、サポート体制などに大きな違いがあります。結論から言うと、料金の安さを重視する単身者にはLINEMOが、家族での利用や充実したサポートを求める人にはワイモバイルがおすすめです。

両社の最大の違いは、LINEMOがオンライン専用の格安プランを提供する一方で、ワイモバイルは実店舗でのサポートや家族割、光回線とのセット割など充実したサービスを展開している点です。LINEMOは最低価格の月額990円(3GBプラン)から利用できるコストパフォーマンスの高さが魅力ですが、ワイモバイルはやや高めの料金設定の代わりに付加価値サービスが豊富です。

通信品質については、両社ともソフトバンクの回線を利用しているため、安定した高品質な通信が可能です。選ぶポイントは主に「料金の安さ」と「サービスの充実度」のバランスをどう取るかという点になります。ご自身の使い方や家族構成、通信環境に合わせて最適なキャリアを選びましょう。

LINEMOのプラン内容と特徴

LINEMOは2021年にソフトバンクが立ち上げたオンライン専用の格安SIMサービスです。主なプランは「LINEMOベストプラン」と「LINEMOベストプランV」の2種類で、データ使用量に応じた柔軟な料金設定が特徴です。3GBまでなら月額990円という業界最安水準の料金から利用できるため、データ使用量が少ない人にとって非常に魅力的な選択肢となっています。

LINEMOベストプランのデータ容量と料金は以下の通りです。

プラン名データ容量月額料金(税込)
LINEMOベストプラン3GBまで990円
LINEMOベストプラン3GB超〜10GB2,090円
LINEMOベストプランV30GB2,970円

LINEMOの最大の特徴は「LINEギガフリー」サービスです。これはLINEアプリの利用がデータ容量にカウントされないというもので、LINEトークや通話、ビデオ通話などをデータ量を気にせず利用できます。ただし、トークでの位置情報共有やスタンプショップの利用、ニュース記事の閲覧など一部サービスは対象外となります。

また、LINEMOは通話オプションも充実しており、5分以内の国内通話が無料になる「通話準定額」(月額550円、LINEMOベストプランVでは無料)や、国内通話が完全にかけ放題になる「通話定額」(月額1,650円、LINEMOベストプランVでは1,100円)が用意されています。

デメリットとしては、実店舗でのサポートがないこと、家族割や光回線とのセット割がない点が挙げられます。そのため、スマホの設定やトラブル対応を自分で行える人、単身者向けのサービスと言えるでしょう。

ワイモバイルのプラン内容と特徴

ワイモバイルはソフトバンクが展開する格安SIMブランドで、高品質な通信と充実したサポートが特徴です。主なプランは「シンプル2」シリーズで、データ容量によってS・M・Lの3種類が用意されています。料金はLINEMOよりもやや高めですが、家族割や光回線とのセット割を利用すると大幅に安くなる点が大きな魅力です。

シンプル2シリーズのデータ容量と料金は以下の通りです。

プラン名データ容量月額料金(税込)
シンプル2 S4GB2,365円
シンプル2 M30GB4,015円
シンプル2 L35GB5,115円

ワイモバイルならではの特徴として、全国約2,500店舗での実店舗サポートがあり、設定やトラブル対応を対面で受けられる点が挙げられます。また、家族で利用する場合は「家族割引サービス」により2回線目以降が最大1,100円割引になり、ソフトバンク光などとのセット利用では「おうち割 光セット(A)」で最大1,650円の割引が適用されます。

通話サービスは、10分以内の国内通話が何度でも無料になる「だれとでも定額」(月額880円、シンプル2 Lは無料)や、国内通話が完全にかけ放題になる「スーパーだれとでも定額」(月額1,980円、シンプル2 Lは1,100円)が用意されています。

その他の特徴として、LYPプレミアムが無料で利用できる(通常月額508円)、PayPayでの優遇や増量キャンペーンなどの特典が豊富、キャリアメールが無料で使えるなどの付加価値サービスが充実しています。デメリットは基本料金がLINEMOより高い点ですが、家族での利用や固定回線とのセット割を活用すると、トータルコストではLINEMOよりも安くなるケースも多いです。

LINEMOとワイモバイルの基本情報比較

LINEMOとワイモバイルは同じソフトバンクグループのサービスですが、運営方針やターゲット層に大きな違いがあります。ここでは両社の基本情報を比較し、それぞれの位置づけを明確にします。

まず運営体制の違いとして、LINEMOはオンライン完結型のサービスであるのに対し、ワイモバイルは実店舗とオンラインの両方でサービスを提供しています。この違いは料金設定にも反映されており、LINEMOはシンプルな低価格プランを提供する一方、ワイモバイルは付加価値サービスを含めた総合的なサービスを提供しています。

通信品質に関しては、両社ともソフトバンクの回線を利用しているため、基本的な通信速度や安定性に大きな差はありません。実測値ではワイモバイルがやや上回るデータもありますが、体感できるほどの違いではないでしょう。また、両社とも5G通信に対応しており、最新の通信技術を利用できます。

比較項目LINEMOワイモバイル
運営会社ソフトバンク株式会社ソフトバンク株式会社
サービス提供形態オンライン専用店舗+オンライン
使用回線ソフトバンク回線ソフトバンク回線
最低月額料金990円(3GB)2,365円(4GB)
家族割なしあり(最大1,100円/月割引)
光回線セット割なしあり(最大1,650円/月割引)
店舗サポートなし全国約2,500店舗

ターゲット層としては、LINEMOはスマホ操作に慣れた若年層やシンプルな料金プランを求める単身者向けのサービスとなっています。一方、ワイモバイルは家族での利用を想定したユーザーや、手厚いサポートを求めるユーザーをターゲットにしています。

契約条件については、両社とも最低契約期間や解約金の縛りがなくなり、いつでも自由に解約できるようになりました。また、eSIMにも対応しており、物理的なSIMカードがなくても契約可能です。端末の取り扱いは、LINEMOがSIMカードのみの提供であるのに対し、ワイモバイルではiPhoneやAndroid端末などさまざまなスマートフォンを購入することができます。

LINEMOとワイモバイルの料金プラン比較

月額料金・データ容量の比較

LINEMOとワイモバイルの料金プランを詳しく比較すると、基本料金ではLINEMOが優位ですが、割引サービスを含めると一概にどちらが安いとは言えません。利用スタイルに合わせて最適なプランを選ぶことが重要です。

1人で利用する場合

1人での利用を想定した場合、純粋な月額料金で比較するとLINEMOが安くなります。データ使用量が少ない人にとっては、LINEMOのベストプラン(3GBまで990円)が最もコストパフォーマンスに優れています。一方、ワイモバイルの最安プランはシンプル2 S(4GBで2,365円)となり、同じデータ量帯で比較するとLINEMOの方が1,300円以上安くなります。

大容量プランでも同様に、LINEMOのベストプランV(30GBで2,970円)がワイモバイルのシンプル2 M(30GBで4,015円)より1,000円以上安価です。ただし、ワイモバイルの場合はデータ増量オプションを追加することで、月額550円でデータ容量を増やすことができるため、データをたくさん使う月に柔軟に対応できる点がメリットです。

プランデータ容量月額料金(税込)
LINEMO ベストプラン3GBまで990円
LINEMO ベストプラン3GB超〜10GB2,090円
LINEMO ベストプランV30GB2,970円
ワイモバイル シンプル2 S4GB2,365円
ワイモバイル シンプル2 M30GB4,015円
ワイモバイル シンプル2 L35GB5,115円

料金面以外にも考慮すべき点があります。LINEMOはLINEアプリの利用がデータ容量を消費しない「LINEギガフリー」サービスを提供しています。LINEを頻繁に使う人にとっては実質的なデータ容量が増えるため、大きなメリットとなります。一方、ワイモバイルではLYPプレミアムが無料で使えるなどの付加価値サービスが充実しています。

家族で利用する場合

家族での利用を想定した場合、ワイモバイルの「家族割引サービス」が大きなアドバンテージになります。ワイモバイルでは2回線目以降が最大1,100円割引されるため、2人以上の家族で利用する場合はLINEMOとのコスト差が縮まります。

例えば、2人家族でそれぞれ4GB程度のデータを使う場合、LINEMOでは990円×2=1,980円、ワイモバイルでは2,365円+1,265円(家族割適用後)=3,630円となり、月額で約1,650円の差があります。しかし、ワイモバイルの家族割は同住所での居住証明や家族関係の証明があれば適用可能で、別居している家族や同居パートナーも対象になるため、柔軟に活用できます。

さらに家族の中でデータ容量に差がある場合、例えば親は少量、子どもは大容量といった使い分けも可能です。この場合、LINEMOでは個々に適したプランを選ぶことになりますが、ワイモバイルでは家族割を活用することで全体のコストを抑えられる可能性があります。

家族構成LINEMOワイモバイル(家族割適用)
2人家族(3GB+3GB)990円×2=1,980円2,365円+1,265円=3,630円
3人家族(3GB+3GB+30GB)990円×2+2,970円=4,950円2,365円+1,265円×2=4,895円
4人家族(全員4GB以下)990円×4=3,960円2,365円+1,265円×3=6,160円

ただし、小容量プランを家族全員が選ぶ場合は、ワイモバイルの家族割を活用してもLINEMOの方が安くなるケースが多いです。それぞれの家族の通信利用状況に合わせて総コストを計算することが重要です。

光回線セット割を適用した場合

ソフトバンク光やSoftBank Airなどの固定回線を利用している、または契約を検討している場合は、ワイモバイルの「おうち割 光セット(A)」が非常に魅力的です。月額最大1,650円の割引が受けられるため、実質的な月額料金が大幅に安くなります。

光回線セット割の割引額はプランによって異なります。シンプル2 Sでは月額1,100円、シンプル2 MとLでは月額1,650円の割引が適用されます。この割引は1回線から対象となり、最大10回線まで適用可能です。家族で複数回線を利用している場合、全員にこの割引が適用されるため、トータルコストで大幅な節約が可能です。

一方、LINEMOでは光回線とのセット割引が用意されておらず、ソフトバンク光などを利用していても割引は受けられません。この点は同じソフトバンクグループのサービスでありながら、大きな違いと言えるでしょう。

プラン通常料金光セット割適用後
ワイモバイル シンプル2 S2,365円1,265円(-1,100円)
ワイモバイル シンプル2 M4,015円2,365円(-1,650円)
ワイモバイル シンプル2 L5,115円3,465円(-1,650円)
LINEMO 全プラン変動なしセット割なし

光回線セット割を適用すると、ワイモバイルのシンプル2 Sは月額1,265円となり、LINEMOのベストプラン(3GBまで990円)との差が約300円まで縮まります。データ容量で比較すると、ワイモバイルは4GBに対してLINEMOは3GBなので、1GB当たりの単価はほぼ同等になります。大容量プランでは、シンプル2 M(30GB)が2,365円となり、LINEMOのベストプランV(30GB・2,970円)より安くなるという逆転現象が起きます。

2年間の総額コスト比較

スマホプランを選ぶ際は、月額料金だけでなく長期的な総コストを考えることが重要です。ここでは、LINEMOとワイモバイルの2年間の総額コストを比較してみましょう。

単身者の場合

単身者が2年間利用した場合の総コストを比較すると、基本的にはLINEMOの方が安くなりますが、光回線セット割を適用できる場合はワイモバイルも十分検討の価値があります。

例えば、3GBプランを2年間利用した場合の総コストは以下のようになります。

プラン月額料金2年間の総額
LINEMO ベストプラン(3GB)990円23,760円
ワイモバイル シンプル2 S(4GB)2,365円56,760円
ワイモバイル シンプル2 S(光セット割適用)1,265円30,360円

純粋な料金比較ではLINEMOが圧倒的に有利ですが、光回線セット割を適用した場合のワイモバイルとの差は月額275円、2年間で6,600円程度まで縮まります。この差額と引き換えに、店舗サポートやキャリアメール、PayPay経済圏での優遇などのサービスを受けられることを考えると、ワイモバイルも十分選択肢に入るでしょう。

大容量プランでは差がさらに逆転します。30GBプランの2年間総コストは以下の通りです。

プラン月額料金2年間の総額
LINEMO ベストプランV(30GB)2,970円71,280円
ワイモバイル シンプル2 M(30GB)4,015円96,360円
ワイモバイル シンプル2 M(光セット割適用)2,365円56,760円

光セット割を適用したワイモバイルのシンプル2 Mは、LINEMOのベストプランVより2年間で約14,500円安くなります。データ容量が同じ30GBでありながら、月額料金が600円以上安くなるため、大容量データを使う単身者で光回線を利用している場合は、ワイモバイルの方がお得になります。

家族利用の場合

家族で複数回線を契約する場合、ワイモバイルの家族割や光回線セット割を組み合わせることで、LINEMOよりもコスト面で優位になるケースが増えます。ここでは2人家族と4人家族のケースで比較してみましょう。

まず2人家族で両方4GB程度使う場合の2年間総コストです。

プラン構成月額料金2年間の総額
LINEMO 3GB×2人990円×2=1,980円47,520円
ワイモバイル 4GB×2人(家族割適用)2,365円+1,265円=3,630円87,120円
ワイモバイル 4GB×2人(光セット割適用)1,265円×2=2,530円60,720円

少量データ利用の2人家族の場合、LINEMOの方が総コストで有利です。しかし、4人家族でデータ使用量に差がある場合(例:親2人は少量、子ども2人は大容量)は状況が変わります。

プラン構成月額料金2年間の総額
LINEMO 3GB×2人+30GB×2人990円×2+2,970円×2=7,920円190,080円
ワイモバイル 4GB×2人+30GB×2人(家族割適用)2,365円+1,265円×3=6,160円147,840円
ワイモバイル 4GB×2人+30GB×2人(光セット割適用)1,265円×2+2,365円×2=7,260円174,240円

このケースでは、ワイモバイルの家族割を適用した方がLINEMOよりも2年間で約42,000円安くなります。光セット割を適用してもLINEMOより安くなるため、家族の中でデータ使用量に差がある場合はワイモバイルの方がコスト効率が良くなる傾向があります。

加えて、ワイモバイルではキャンペーンや特典も充実しており、契約時の初期費用の負担軽減や追加のポイント還元なども考慮すると、実質的な総コストはさらに下がる可能性があります。家族構成や使用パターンに合わせて、詳細なシミュレーションを行うことをおすすめします。

LINEMOとワイモバイルの通信品質比較

通信速度の実測値比較

LINEMOとワイモバイルはどちらもソフトバンクの回線を使用しているため、理論上は同等の通信品質が期待できます。しかし、実際の測定結果では若干の差が見られます。みんなのネット回線速度の調査によると、両社の平均速度には以下のような違いがあります。

比較項目LINEMOワイモバイル
平均Ping値41.99ms41.04ms
平均ダウンロード速度55.76Mbps79.46Mbps
平均アップロード速度12.73Mbps14.79Mbps

この数値を見ると、ワイモバイルの方がダウンロード速度で約1.4倍速い結果となっています。特に動画視聴やオンラインゲーム、大容量ファイルのダウンロードなど、高速通信を必要とする用途では、この差が体感として現れる可能性があります。

ただし、いずれの速度も日常的な利用には十分であり、ウェブサイトの閲覧やSNS、メールの送受信などの一般的な用途では、体感的な差はほとんどないと考えられます。Ping値も両社とも約41msと低遅延で、オンラインゲームなどでも十分に快適に利用できるレベルです。

通信速度の違いが生じる理由としては、ワイモバイルがソフトバンクのメインブランドに近い位置づけである一方、LINEMOはオンライン専用の低価格プランとして提供されているという運営方針の違いが影響していると考えられます。ただし、この差は地域や時間帯、利用環境によって変動する可能性があるため、あくまで参考値として捉えるべきでしょう。

通信エリアの広さと安定性

通信エリアに関しては、LINEMOとワイモバイルはともにソフトバンクの回線を使用しているため、エリアカバー率はほぼ同一です。ソフトバンクの人口カバー率は99%以上となっており、全国の主要な都市部や観光地では問題なく利用できます。

ただし、山間部や離島などの一部地域では電波が届きにくい場所もあるため、自分の生活圏や移動する場所がカバーされているかを事前に確認することが重要です。両社とも公式サイトでサービスエリアマップを提供しているので、契約前に確認しておくとよいでしょう。

通信の安定性については、混雑する時間帯(昼休みや夕方の通勤時間帯など)に速度低下が起こる可能性があります。この点について、ワイモバイルは独自の技術で混雑時の通信安定性を確保していると公式に謳っており、特に駅や繁華街など人が集中するエリアでの安定した通信を重視しています。

一方、LINEMOは公式サイトに「時間帯により速度制限あり」と明記しており、混雑時の速度制御を行う可能性を示唆しています。ただし、実際の利用者の声を見る限り、大きな不満は聞かれず、昼休みや通勤時間帯も比較的安定している様子です。

データ容量を使い切った場合の速度制限については、プランによって異なります。LINEMOのベストプランでは最大300Kbps、ベストプランVでは最大1Mbpsとなります。ワイモバイルもシンプル2 Sで最大300Kbps、シンプル2 M・Lで最大1Mbpsと同様の制限が適用されます。この速度でもテキストベースのチャットやメールはスムーズに利用できますが、動画視聴やアプリのダウンロードには不向きです。

5G対応状況と今後の展開

5G通信については、LINEMOとワイモバイルはともに対応しており、対応エリアで5G端末を使用すれば、高速かつ大容量の通信が可能です。ただし、現時点での5Gエリアはまだ限定的で、主要都市の中心部や観光地、ターミナル駅などを中心に展開されています。

5Gの利用条件も両社で同様で、追加料金なしで基本料金内で利用可能です。ただし、5G対応端末が必要となるため、古い機種を使用している場合は5Gの恩恵を受けることができません。ワイモバイルでは、5G対応のスマートフォンも販売しているため、端末と回線をセットで契約することが可能です。一方、LINEMOは端末の販売を行っていないため、別途5G対応端末を用意する必要があります。

今後の5G展開については、ソフトバンクグループ全体として5Gエリアの拡大を積極的に進めています。2025年度末までには人口カバー率90%以上を目指すという目標が掲げられており、今後数年間で急速に5Gエリアが拡大することが予想されます。

5G関連項目LINEMOワイモバイル
5G対応対応対応
5G利用料金基本料金内で利用可能基本料金内で利用可能
5G対応端末自身で用意が必要購入可能
5Gエリアソフトバンクと同一ソフトバンクと同一

5Gの大きなメリットは、高速・大容量の通信に加えて、低遅延性も実現できる点です。これにより、クラウドゲームやAR/VRなどの新しいサービスの利用がより快適になります。また、多数の端末が同時に接続しても安定した通信が可能になるため、混雑するエリアでの通信品質も向上することが期待されます。

通信品質を重視するユーザーにとっては、現時点ではワイモバイルの方が安定した高速通信を提供している傾向がありますが、LINEMOも日常的な利用には十分な品質を確保しています。ただし、今後の5G展開によって状況は変化する可能性があるため、定期的に最新情報をチェックすることをおすすめします。

LINEMOとワイモバイルの通話サービス比較

通話料金と通話オプション

LINEMOとワイモバイルの基本通話料金は同じで、どちらも22円/30秒の従量制となっています。そのため、通話をほとんど利用しない人にとっては、両社の料金差はあまりありません。ただし、通話頻度が高い人や長電話をする人にとっては、通話オプションの内容が重要なポイントになります。

両社とも通話料金を抑えるためのオプションを用意していますが、提供内容には若干の違いがあります。LINEMOでは「通話準定額」と「通話定額」の2種類、ワイモバイルでは「だれとでも定額」と「スーパーだれとでも定額」の2種類が提供されています。

サービス名月額料金(税込)内容
LINEMO 通話準定額550円
(LINEMOベストプランVは無料)
5分以内の国内通話が無料
LINEMO 通話定額1,650円
(LINEMOベストプランVは1,100円)
国内通話が回数・時間無制限で無料
ワイモバイル だれとでも定額880円
(シンプル2 Lは無料)
10分以内の国内通話が無料
ワイモバイル スーパーだれとでも定額1,980円
(シンプル2 Lは1,100円)
国内通話が回数・時間無制限で無料

「5分かけ放題」と「10分かけ放題」を比較すると、ワイモバイルの「だれとでも定額」は月額880円で10分以内の通話が無料なのに対し、LINEMOの「通話準定額」は月額550円で5分以内の通話が無料となっています。通話時間が5分以内に収まることが多い人であれば、LINEMOの方がお得ですが、5〜10分の通話が多い人はワイモバイルの方が適しています。

また、ハイエンドプランでは、LINEMOのベストプランVには通話準定額(5分かけ放題)が無料で含まれており、ワイモバイルのシンプル2 Lには10分かけ放題が無料で含まれています。頻繁に通話する人は、これらの上位プランを選ぶことで通話コストを大幅に抑えられます。

なお、両社とも通話オプションの対象外となる通話があります。例えば、国際電話、ナビダイヤル(0570)、フリーダイヤル(0120)などは通話オプションの対象外で別途料金がかかるため注意が必要です。

かけ放題プランの内容と料金

通話を頻繁に利用する人や長時間の通話をすることが多い人には、完全かけ放題プランが便利です。LINEMOとワイモバイルはともに完全かけ放題のオプションを提供していますが、料金に差があります。

LINEMOの「通話定額」は月額1,650円で、国内通話が回数・時間無制限で利用できます。LINEMOベストプランVを契約している場合は、月額1,100円で利用可能です。一方、ワイモバイルの「スーパーだれとでも定額」は月額1,980円で、同じく国内通話が無制限で利用できます。シンプル2 Lを契約している場合は月額1,100円で利用可能です。

両社の完全かけ放題を比較すると、LINEMOの方が330円安いため、通話を多用する人にとってはLINEMOの方がコスト面で有利と言えます。特に、ビジネスでの利用や頻繁に長時間の通話をする人にとって、この差額は月々の負担に直結します。

完全かけ放題オプション通常料金上位プラン契約時の料金
LINEMO 通話定額1,650円1,100円(ベストプランV契約時)
ワイモバイル スーパーだれとでも定額1,980円1,100円(シンプル2 L契約時)

ただし、ワイモバイルのシンプル2 Lに含まれる10分かけ放題は、多くのユーザーにとって十分な通話時間を提供しています。一般的な電話の会話は10分以内で収まることが多いため、完全かけ放題までは必要ないという人も少なくありません。自分の通話習慣を考慮して、最適なオプションを選ぶことが重要です。

また、LINEMOユーザーはLINEアプリを使った無料通話を活用することで、通常の電話回線を使わずに通話ができます。特にLINEMOはLINEの通話がデータ容量を消費しないため、LINEで連絡を取ることが多い人にとっては大きなメリットとなります。これにより、通話オプションに加入する必要性が減る可能性もあります。

留守電・キャリアメールサービス

留守電サービスとキャリアメールの提供は、LINEMOとワイモバイルで大きく異なります。特にキャリアメールについては、ワイモバイルは提供しているのに対し、LINEMOは提供していないという根本的な違いがあります。

まず留守電サービスについて見てみましょう。LINEMOでは「留守電パック」という名称で月額220円のオプションサービスとして提供されています。これには留守電、転送電話、着信お知らせ機能が含まれています。一方、ワイモバイルでは「留守番電話プラス」という名称で月額330円のオプションサービスとして提供されており、留守電と着信お知らせ機能が含まれています。

比較項目LINEMOワイモバイル
留守電サービス名留守電パック留守番電話プラス
月額料金220円330円
メッセージ保存件数最大30件最大100件
保存期間最大72時間最大1週間
含まれる機能留守電、転送電話、着信お知らせ留守電、着信お知らせ

留守電サービスの内容を比較すると、料金はLINEMOの方が110円安いものの、ワイモバイルの方がメッセージの保存件数(最大100件)と保存期間(最大1週間)で優れています。頻繁に留守電を利用する人や重要なメッセージを長く保存したい人にとっては、ワイモバイルの方が使い勝手が良いでしょう。

次に、キャリアメールについてです。ワイモバイルでは無料でキャリアメール(@ymobile.ne.jp、@yahoo.ne.jp)が提供されています。これは追加申し込みなしで利用でき、ビジネスやオンラインショッピング、各種サービスの登録など幅広い用途に使用できます。キャリアメールは信頼性が高く、迷惑メールフィルターの効果も高いため、重要な連絡手段として活用できます。

一方、LINEMOではキャリアメールの提供がなく、GmailやYahoo!メールなどのフリーメールを使用する必要があります。これはLINEMOがオンライン専用のシンプルなサービスとして、コストを抑えた運営を行っているためです。フリーメールでも十分に日常的なコミュニケーションは可能ですが、一部の金融機関やサービスではセキュリティ上の理由からフリーメールの登録を受け付けていないケースもあるため注意が必要です。

留守電サービスとキャリアメールの有無は、特にビジネスでの利用公的なサービスとの連絡などを重視する人にとって重要な判断材料となります。日常的なコミュニケーションだけであればLINEMOでも問題ありませんが、幅広い用途でのメール利用や確実な連絡手段を確保したい人にはワイモバイルの方が適しているでしょう。

LINEMOとワイモバイルの独自サービス・特典比較

LINEMO

LINEMOはソフトバンクが提供するオンライン専用の格安SIMサービスとして、独自の特典やサービスを展開しています。その中でも特に注目すべき特徴が「LINEギガフリー」機能とLINEポイントの還元サービスです。これらの特典はLINEを頻繁に利用するユーザーにとって大きなメリットとなっています。

LINEギガフリー機能

LINEMOの最大の特徴といえるのが「LINEギガフリー」機能です。この機能により、LINEアプリの利用がデータ容量としてカウントされません。つまり、LINEトーク、LINE通話、ビデオ通話、画像や動画の送受信などのLINEアプリ内での主要な通信がデータ容量を消費しないため、月々のデータ使用量を大幅に抑えることができます。

特に注目すべき点は、データ容量を使い切って速度制限がかかった状態でもLINEは通常速度で利用できるということです。そのため、データ容量を超過した場合でも、LINEを通じたコミュニケーションには影響がなく、重要な連絡手段を確保できます。仕事やプライベートでLINEを主要なコミュニケーションツールとして使っている人にとって、これは非常に大きな価値を持つ機能です。

ただし、LINEギガフリーには一部対象外となる機能があります。トークでの位置情報の共有、LINEスタンプショップの利用、LINEニュース記事の閲覧などはデータ容量を消費します。また、LINEの機能であっても、外部ウェブサイトへのリンクや動画サービスへの接続は対象外となるため注意が必要です。主な対象外の機能は以下の通りです。

  • 位置情報の共有
  • LINEスタンプショップの利用
  • ニュース記事の閲覧
  • 外部リンク・サイトへのアクセス
  • 一部のLINE内サービス(LINE Pay、LINEショッピングなど)

それでも一般的なLINE利用の大部分はギガフリーの対象となるため、月間データ容量が少ないプランでもLINEを思う存分活用できる点は大きなメリットです。特に、友人や家族とのコミュニケーションをLINEで頻繁に行う若年層や、LINEグループを活用するビジネスパーソンにとって魅力的な機能といえるでしょう。

LINEポイント還元

LINEMOではキャンペーンの一環として、PayPayポイントの還元サービスを提供しています。2025年2月現在、LINEMOでは他社からの乗り換えや新規契約で最大20,000円相当のPayPayポイントを還元するキャンペーンを実施しています。これはソフトバンク、ワイモバイル、LINEモバイルからの乗り換えを除く他社からの乗り換え、または新規契約が対象となります。

PayPayポイントの還元額は契約するプランやキャンペーン内容によって異なりますが、一般的なパターンとしては以下のようになっています。

契約プラン新規契約の場合他社からの乗り換えの場合
LINEMOベストプラン最大7,000円相当最大14,000円相当
LINEMOベストプランV最大10,000円相当最大20,000円相当

LINEMOベストプランの場合、特典付与対象期間中の毎月のデータ使用量に応じたPayPayポイントが付与されます。具体的には、月間データ使用量が3GB未満の場合は990円相当、3GB以上の場合は2,090円相当のポイントが還元されます。

また、LINEMOではクリエイターズスタンプと呼ばれる一部のLINEスタンプが無料で利用できる特典もあります。これはLINEMOユーザー限定の特典で、通常有料のスタンプを追加料金なしで利用できるサービスです。

LINEMOの特典は主にLINEサービスとの連携や初期費用の軽減に焦点が当てられており、シンプルながらもLINEユーザーにとって実用的な内容となっています。PayPayポイントはPayPay加盟店での買い物やオンラインショッピングで利用できるため、日常的な支出の節約にも役立ちます。

ワイモバイル

ワイモバイルはソフトバンクの格安ブランドとして、多彩な特典やサービスを提供しています。特に充実しているのが、データ増量キャンペーン、LYPプレミアムの無料提供、PayPayとYahoo!サービスとの連携などの特典です。これらはワイモバイル独自の付加価値として、多くのユーザーに支持されています。

半年間データ増量キャンペーン

ワイモバイルでは「データ増量オプション」を初めて申し込むと、6ヶ月間無料でデータ容量を増やせるキャンペーンを実施しています。通常、データ増量オプションは月額550円(税込)ですが、このキャンペーンを利用すると、半年間は追加料金なしでデータ容量が増加します。

データ増量の内容はプランによって異なります。

プラン名通常のデータ容量増量後のデータ容量増加量
シンプル2 S4GB6GB+2GB
シンプル2 M30GB35GB+5GB
シンプル2 L35GB40GB+5GB

このキャンペーンの大きな特徴は、6ヶ月間の無料期間が終了した後も、オプションを解約しない限りデータ増量が継続されることです。その場合は月額550円(税込)が発生しますが、データをたくさん使うユーザーにとっては価値のあるオプションです。また、増量されたデータ容量のうち未使用分は翌月に繰り越されるため、無駄なく活用できます。

データ増量オプションはプラン変更や機種変更の際にも継続されるため、長期的なメリットがあります。データ容量が不足気味のユーザーや、月によってデータ使用量に変動があるユーザーにとって、このキャンペーンは大きな魅力となるでしょう。

LYPプレミアム無料特典

ワイモバイルの大きな特典の一つが、通常月額508円(税込)の「LYPプレミアム」が無料で利用できることです。LYPプレミアムとは、LINE、Yahoo!、PayPayの3サービスを連携したプレミアム会員サービスで、さまざまな特典が含まれています。

LYPプレミアムの主な特典には以下のようなものがあります。

  • LINE公式スタンプ・絵文字が使い放題
  • LINE着せ替えが使い放題
  • LINE MUSICが聴き放題(一部)
  • LINE LIVE視聴時の高画質オプション
  • LINE占いの特典クーポン
  • Yahoo!プレミアムの特典(Yahoo!ショッピングのポイント還元率アップなど)
  • PayPayボーナス運用の取引手数料無料

特に、LINE公式スタンプと絵文字が使い放題になる特典は、LINEユーザーにとって魅力的です。通常、LINE公式スタンプは1つあたり120円〜240円程度で販売されているため、複数のスタンプを購入するとすぐに数千円の出費になります。それが無料で使い放題になるのは、LINEを日常的に使うユーザーにとって大きな節約になります。

また、Yahoo!プレミアム特典によるYahoo!ショッピングでのポイント還元率アップも、オンラインショッピングをよく利用するユーザーにとって魅力的です。通常のYahoo!ショッピングよりも高いポイント還元率が適用されるため、買い物をするほど節約につながります。

LYPプレミアムの無料提供は、他の格安SIMでは見られないワイモバイル独自の特典であり、実質的な月額508円の割引と考えることもできます。LINEやYahoo!のサービスを頻繁に利用するユーザーにとっては、この特典だけでもワイモバイルを選ぶ理由になるでしょう。

PayPay連携とYahoo!ショッピング特典

ワイモバイルはソフトバンクグループの一員として、PayPayやYahoo!サービスとの密接な連携により、独自の経済圏を形成しています。特にPayPay経済圏での優遇措置はワイモバイルユーザーにとって大きなメリットとなっています。

PayPay連携の主な特典としては、以下のようなものがあります。

  • PayPayキャンペーン時の還元率優遇(非ソフトバンク系ユーザーより高い還元率)
  • Yahoo!ショッピングでのポイント還元率の優遇
  • PayPayカード割による月額料金の割引(対象プランは最大1,100円割引)
  • PayPayモールでの特別クーポン
  • ソフトバンクWi-Fiスポットの無料利用

特に注目すべきは、PayPayの大型キャンペーン「超PayPay祭」などの際に、ワイモバイルユーザー(およびソフトバンクユーザー)は非ソフトバンク系のユーザーよりも10〜20%高い還元率が適用されることがあるという点です。例えば、一般ユーザーが10%の還元率の場合、ワイモバイルユーザーは20%〜30%の還元率が適用されるケースがあります。

また、Yahoo!ショッピングやPayPayモールでの買い物では、通常のYahoo!プレミアム会員よりも高いポイント還元率が適用されます。日常的にオンラインショッピングを利用するユーザーにとって、これは長期的に見ると大きな節約につながります。

さらに、PayPayカードで支払いを行うと、対象プランの月額料金が割引される「PayPayカード割」も用意されています。これにより、最大1,100円の月額料金割引が適用され、実質的な料金負担が軽減されます。

これらの特典は、PayPayやYahoo!サービスを日常的に利用するユーザーにとって大きな価値を持ちます。特に、PayPayを主要な決済手段として利用している人や、Yahoo!ショッピングでよく買い物をする人にとっては、ワイモバイルを選ぶ大きな理由になるでしょう。

LINEMOではこうした経済圏との密接な連携がなく、キャンペーンによるPayPayポイント付与はあるものの、継続的な優遇措置はありません。この点は、ワイモバイルがLINEMOと比較して大きなアドバンテージを持つ領域と言えるでしょう。

LINEMOとワイモバイルのサポート体制比較

店舗サポートの有無と対応

LINEMOとワイモバイルの最も大きな違いの一つがサポート体制です。特に店舗サポートについては、両社で根本的な方針の違いがあります。

ワイモバイルは全国に約2,500店舗のサポート拠点を持ち、実店舗でのサービス提供を重視しています。これらの店舗には、ワイモバイルショップのほか、ソフトバンクショップや家電量販店の専門コーナーなどが含まれます。実店舗では以下のようなサービスを受けることができます。

  • 新規契約や機種変更の手続き
  • 各種設定のサポート(メールの設定、データ移行など)
  • 故障や不具合の診断・修理受付
  • 料金プランの相談・変更
  • オプションサービスの申込み・解約

特に店舗での専任スタッフによるサポートは、スマートフォンの操作に不慣れな人や、対面での説明を好む人にとって大きな安心感につながります。また、修理に関しては全国約900店舗で対応しており、端末トラブル時も素早く対応できる体制が整っています。

一方、LINEMOはオンライン専用のサービスとして、実店舗を持たないビジネスモデルを採用しています。そのため、店舗での対面サポートは一切受けられません。新規契約や各種手続き、設定変更などすべてオンラインで完結する必要があります。これはコスト削減による低価格を実現するための戦略ですが、対面でのサポートを必要とするユーザーにとっては大きなデメリットとなります。

LINEMOユーザーが端末の故障や不具合に遭遇した場合、自分でメーカーのサポートセンターに連絡して修理に出す必要があります。また、データ移行や各種設定も自己解決が基本となり、スマホに詳しくない人や高齢者には敷居が高い面があります。このように、サポート面でのワイモバイルの優位性は明確です。

サポート内容ワイモバイルLINEMO
店舗数全国約2,500店舗なし
店舗での契約手続き可能不可能
対面での各種設定サポート可能不可能
修理受付全国約900店舗で対応メーカーに直接依頼
来店予約公式サイトから可能サービスなし

オンラインサポートの質と対応時間

オンラインサポートについては、両社ともに提供していますが、その内容や質にはいくつかの違いがあります。

LINEMOのサポートは、LINE公式アカウントでのチャットサポートが中心です。公式LINEアカウントを友だち追加することで、LINEを通じて質問や相談が可能になります。このチャットサポートはオペレーターが対応しており、契約内容の確認や各種手続き、トラブル解決などの相談ができます。営業時間は9:00〜20:00(年中無休)となっています。

また、LINEMOの公式サイトには、よくある質問(FAQ)やヘルプページが用意されており、基本的な疑問点や設定方法については自己解決できるようになっています。契約手続きもすべてオンラインで行うため、ウェブサイトの使いやすさにも配慮された設計になっています。

一方、ワイモバイルはチャットサポートに加えて、電話サポートや遠隔サポートも提供しています。公式サイトのチャットサポートは24時間対応で、問い合わせ内容に応じてAIやオペレーターが回答してくれます。電話サポートは、契約内容や料金に関する「ワイモバイル カスタマーセンター」と、故障や操作方法に関する「ワイモバイル テクニカルサポートセンター」の2種類があり、それぞれ9:00〜20:00(年中無休)で対応しています。

特筆すべきは、ワイモバイルの「ワイドサポート」というオプションサービス(月額550円)です。これに加入すると、遠隔操作で画面を共有しながらスマホの設定や操作をサポートしてもらえるサービスが利用できます。初めて申し込む場合は初月無料なので、設定に不安がある人は一時的に利用するという選択肢もあります。

オンラインサポートワイモバイルLINEMO
チャットサポート24時間対応9:00〜20:00(年中無休)
電話サポート9:00〜20:00(年中無休)なし
遠隔サポートあり(ワイドサポート加入者)なし
FAQ・ヘルプページ充実基本的な内容のみ

オンラインサポートの質については、ワイモバイルの方が対応時間や対応方法の選択肢が多く、手厚いサポートを受けられると言えます。特に、電話での問い合わせができる点は、チャットでのコミュニケーションが苦手なユーザーにとって大きなメリットです。

LINEMOはLINEでのチャットサポートに特化しているため、LINEを日常的に使っているユーザーにとっては馴染みやすい面もありますが、サポート範囲や対応時間においてはワイモバイルに及ばない部分があります。

初心者向けのサポート充実度

スマートフォンやモバイル通信に不慣れな初心者にとって、サポート体制の充実度は特に重要です。両社のサポート体制を初心者目線で比較すると、明確な差が見えてきます。

ワイモバイルは初心者向けのサポートが非常に充実しており、スマホに慣れていない人でも安心して利用できる環境が整っています。特に、以下のようなサービスや特徴が初心者に優しいと言えるでしょう。

  • 「ワイドサポート」によるきめ細かいサポート(初期設定やデータ移行など)
  • 「かんたんスマホ」シリーズなどの初心者向け端末の提供
  • 店舗スタッフによる対面サポート
  • シニア向けのスマホ教室やサポートプログラム
  • スマホの基本操作から応用まで学べる動画やマニュアルの提供

「ワイドサポート」には特に充実した内容が含まれており、「ライトプラン」(月額550円)では21種類、「フルプラン」(月額990円)では24種類のサポートメニューが使い放題となります。メールの設定、LINEの登録・使い方、地図アプリの使い方、写真や動画の管理など、スマホの基本的な使い方から便利な活用法まで、幅広くサポートが受けられます。

また、定期点検サービス(年4回または年2回)も用意されており、スマホの状態チェックや最適化、不要ファイルの削除などを定期的に行ってくれます。長く快適にスマホを使い続けたい初心者にとって、こうした定期メンテナンスは大きな安心感につながります。

さらに、ワイモバイルでは初心者向けのシンプルなスマートフォンも多数取り扱っています。「かんたんスマホ」シリーズなどは操作がシンプルで分かりやすく、高齢者や初めてスマホを使う人に配慮された設計になっています。健康サポートアプリなど、シニア向けの便利な機能を搭載した機種も用意されています。

対照的に、LINEMOはスマホに慣れたユーザーをターゲットにしており、初心者向けのサポートは限定的です。基本的に自分で設定や操作ができることを前提としたサービス設計になっているため、初めてスマホを使う人や高齢者には敷居が高いと言わざるを得ません。特に以下の点が初心者にとってハードルとなります。

  • 実店舗でのサポートを受けられない
  • 電話サポートがなく、すべてチャットベースの対応
  • 端末の販売を行っておらず、自分で端末を準備する必要がある
  • 初期設定やデータ移行も自分で行う必要がある
  • トラブル時の対応が限定的

LINEMOのチャットサポートでも基本的な質問には答えてもらえますが、複雑な設定や操作については自己解決が求められることが多いです。公式サイトやヘルプページには基本的な情報は掲載されていますが、初心者が一から学ぶには情報量が不足している面もあります。

総合的に見ると、スマホ初心者やサポートを重視するユーザーにはワイモバイルが圧倒的におすすめです。特に、対面でのサポートを希望する人や、丁寧な説明を受けながらスマホを使いこなしたい人には、ワイモバイルのサポート体制が大きな安心感を提供します。

一方、LINEMOは基本的な操作や設定に慣れている人、自分で問題解決ができる人、コストを最優先する人向けのサービスと言えるでしょう。デジタルネイティブの若年層やIT系のスキルがある人にとっては、サポートの薄さはあまり問題にならず、料金の安さというメリットを享受できます。

おすすめの格安SIMキャリア3選【LINEMOとワイモバイル以外の選択肢】

LINEMOとワイモバイル以外にも、魅力的な格安SIMキャリアはいくつもあります。それぞれ独自の特徴や強みを持っており、利用スタイルによっては選択肢として検討する価値があります。ここでは、特におすすめの格安SIMキャリア3社の特徴やメリットを紹介します。各キャリアの基本料金やデータ容量、そして独自のサービス内容を比較して、ご自身に最適なキャリアを見つける参考にしてください。

ahamo(アハモ)

ahamoはNTTドコモが提供するオンライン専用の格安プランです。大手キャリアが提供するサービスでありながら、格安SIMキャリア並みの料金設定が特徴です。2021年3月に登場して以来、シンプルで分かりやすい料金体系と安定した通信品質で多くのユーザーを獲得しています。

基本料金とデータ容量

ahamoの料金プランはシンプルで、中心となるのは月額2,970円(税込)の20GBプランです。このプランでは国内通話が5分以内であれば無料で、5分を超えた場合は30秒ごとに22円(税込)の通話料がかかります。2022年7月からは3GBプランも追加され、さらに選択肢が広がりました。

プラン名月額料金(税込)データ容量国内通話
ahamo 20GBプラン2,970円20GB5分以内無料
ahamo 3GBプラン990円3GB5分以内無料
+5分超えかけ放題オプション+1,100円無制限

通話を多用する場合は、1,100円(税込)の追加オプションで完全かけ放題にアップグレードすることもできます。また、データ容量を超過した場合は、最大1Mbpsの速度制限がかかりますが、追加料金なしで低速通信が可能です。必要に応じて1GBあたり550円(税込)でデータチャージも可能です。

海外利用についても充実しており、20GBプランでは海外82の国・地域で最大20GBまで追加料金なしで利用可能です。これは他の格安SIMにはない大きな特徴で、海外出張や旅行が多い人には非常に魅力的です。

特徴とメリット

ahamoの最大の強みは、ドコモの高品質な回線を利用しながら格安SIM並みの料金で利用できることです。ドコモ回線は全国的にカバレッジが広く、山間部や地方でも安定した通信が期待できます。また、ドコモの5Gエリアにも対応しているため、次世代の高速通信も追加料金なしで利用可能です。

他のメリットとしては、以下の点が挙げられます。

  • eSIM対応でオンラインからすぐに開通可能
  • PayPayなどの主要QRコード決済でdポイントが貯まる
  • ドコモの各種サービス(dカード、dアカウントなど)との連携
  • 海外ローミングが無料で利用可能(20GBプラン)
  • シンプルな料金体系で分かりやすい

一方で、ahamoには実店舗でのサポートがないというデメリットもあります。基本的にオンラインでの手続きやチャットでのサポートとなるため、スマホの操作に不慣れな人には敷居が高いかもしれません。ただし、5,500円(税込)の有料オプションで店舗サポートを受けることも可能です。

ahamoは、通信品質と料金のバランスを重視するユーザーや、海外でもデータ通信を多用するユーザーに特におすすめです。特に、ドコモ回線の安定性を求めつつも、メインキャリアの高額な料金には抵抗がある人にとって、最適な選択肢と言えるでしょう。

UQモバイル

UQモバイルはKDDI(au)が提供する格安SIMサービスで、auの回線を利用しています。手厚いサポート体制と信頼性の高い通信品質で人気があり、料金プランもシンプルで分かりやすいのが特徴です。

基本料金とデータ容量

UQモバイルの料金プランは「トクトクプラン」が中心となっており、データ容量に応じて3つのプランが用意されています。すべてのプランに15分以内の国内通話無料が含まれているのが特徴です。

プラン名月額料金(税込)データ容量国内通話
トクトクプラン S1,628円3GB15分以内無料
トクトクプラン M2,728円15GB15分以内無料
トクトクプラン L3,828円25GB15分以内無料
+かけ放題(無制限)+1,650円無制限

料金面での大きな特徴は、自宅セット割(au光などとのセット割)があることです。対象の固定回線サービスとセットで利用すると、プランに応じて毎月最大858円の割引が適用されます。また、家族割(家族割プラス)も用意されており、家族でUQモバイルや特定のauプランを利用する場合、2回線目以降が毎月550円割引になります。

データ容量を超過した場合は、最大300Kbps(トクトクプラン S)または最大1Mbps(トクトクプラン M/L)の速度制限がかかります。必要に応じてデータチャージも可能で、550円(税込)で1GBを追加することができます。

特徴とメリット

UQモバイルの最大の強みは、auの高品質な回線を利用しながら手厚いサポートを受けられる点です。全国に約5,000店舗のUQスポットやau Style、家電量販店などの取扱店があり、対面でのサポートを受けられます。特に、スマホの操作に不慣れな人や高齢者にとっては大きな安心感につながります。

その他のメリットとしては、以下の点が挙げられます。

  • 15分以内の国内通話が無料(全プラン標準搭載)
  • au回線の安定した通信品質(特に地方や郊外でも安定)
  • 5G対応(追加料金なし)
  • 自宅セット割や家族割による料金割引
  • 豊富な端末ラインナップ(iPhoneやAndroid端末)
  • データ繰り越しに対応

特筆すべきは通話オプションの充実度で、全プランに15分以内の国内通話無料が標準搭載されている点は大きな魅力です。LINEMOの5分、ワイモバイルの10分と比較しても長めの設定になっています。また、完全かけ放題(無制限)オプションも月額1,650円で利用可能です。

UQモバイルは、安定した通信品質とサポートを重視するユーザーや、家族での利用や固定回線とのセット利用を検討しているユーザーに特におすすめです。料金はLINEMOよりやや高めですが、店舗サポートや通話オプションの充実度を考えると、コストパフォーマンスは高いと言えるでしょう。

楽天モバイル

楽天モバイルは楽天グループが提供する格安SIMサービスで、自社回線と他社回線(auなど)のパートナー回線を組み合わせて全国をカバーしています。独自の料金体系と豊富な特典が特徴で、特に楽天経済圏を活用しているユーザーにとって魅力的なサービスです。

基本料金とデータ容量

楽天モバイルの料金プランは「楽天最強プラン」の1種類のみで、データ使用量に応じて段階的に料金が変動する仕組みになっています。3GBまでは1,078円、20GBまでは2,178円、「無制限」の場合は3,278円(すべて税込)という料金体系です。

データ使用量月額料金(税込)Rakuten Link通話通常通話
0〜3GB1,078円無料30秒22円
3GB超〜20GB2,178円無料30秒22円
20GB超〜3,278円無料30秒22円
+楽天でんわかけ放題+1,100円無制限

最大の特徴は、「Rakuten Link」アプリを使った通話が無料である点です。これは専用アプリを使って発着信する限り、国内通話が時間無制限で無料になるというもので、通常の電話番号を使った発着信も可能です。通常の通話機能を使う場合は30秒22円の通話料がかかりますが、月額1,100円(税込)の「楽天でんわかけ放題」オプションを追加することで、通常の通話も無制限で利用できます。

データ容量については、楽天回線エリア内であれば実質無制限で利用可能です。ただし、パートナー回線(auなど)を利用する場合は、月間5GBの制限があります。これを超過すると最大1Mbpsの速度制限がかかります。

特徴とメリット

楽天モバイルの最大の強みは、Rakuten Linkによる無料通話楽天経済圏との強力な連携です。楽天市場での買い物やRakuten Payでの決済など、楽天のサービスを利用するたびにポイントが貯まり、それを楽天モバイルの料金支払いに充てることもできます。

その他のメリットとしては、以下の点が挙げられます。

  • データ使用量に応じた段階的な料金体系(使った分だけ支払う)
  • Rakuten Linkによる国内通話無料
  • 楽天ポイントが貯まりやすく、使いやすい
  • 全国に店舗があり、対面サポートも充実
  • 5G対応(追加料金なし)
  • 海外66の国・地域でデータ通信が2GB無料(超過後は最大128kbps)

特筆すべきは楽天ポイントとの連携の強さです。楽天モバイルを利用するだけで楽天ポイントが毎月貯まるほか、楽天市場での買い物で+1倍のポイント還元、SPUの対象になるなど、楽天経済圏を活用しているユーザーにとっては大きな魅力となっています。

一方で、自社回線の整備はまだ発展途上の面もあり、地域によっては通信品質に差があることも事実です。特に山間部や郊外では、パートナー回線に切り替わることで通信速度が低下する可能性があります。

楽天モバイルは、楽天経済圏を活用しているユーザーや、通話を多用するユーザーに特におすすめです。特にRakuten Linkアプリに抵抗がなく、楽天市場での買い物が多い人にとっては、料金面でもポイント面でもメリットが大きいサービスと言えるでしょう。

以上の3社はLINEMOやワイモバイル以外の選択肢として検討する価値があります。それぞれに特徴や強みがあるため、ご自身の利用スタイルや優先するポイント(料金、通信品質、サポート、特典など)に合わせて最適なキャリアを選びましょう。特に、現在利用している回線(ドコモ、au、ソフトバンク)との相性も考慮することで、スムーズな乗り換えが可能になります。

LINEMOとワイモバイルはこんな人におすすめ

LINEMOがおすすめな人の特徴

LINEMOは特定のユーザー層に特に適したサービスです。その特徴を踏まえて、以下のような人におすすめといえます。

まず、料金の安さを最優先したい人にLINEMOは最適です。月額990円から利用できる3GBプランは、少ないデータ容量で十分という人にとって非常にリーズナブルな選択肢です。また、30GBで2,970円というプランも大容量を求めるユーザーにとって魅力的な価格設定になっています。複雑な割引条件なしでシンプルに安く利用したい人にぴったりです。

次に、LINEを頻繁に利用する人にもLINEMOはおすすめです。「LINEギガフリー」機能により、LINEのトーク、音声通話、ビデオ通話などがデータ容量を消費しないため、LINEをメインのコミュニケーションツールとして使っている人は実質的に使えるデータ量が増えることになります。データ容量を使い切った後も、LINEだけは通常速度で利用できるのも大きなメリットです。

また、スマホの設定や操作に詳しい人にもLINEMOは向いています。オンライン完結型のサービスなので、自分でSIMカードの差し替えやAPN設定などができる人、トラブル時も自力で解決できる人であれば、LINEMOのサポート体制の薄さは大きな問題にはなりません。デジタルネイティブの若い世代や、IT関連の知識がある人には適しています。

  • 単身者で家族割などの特典を必要としない人
  • 光回線とのセット割を利用する予定がない人
  • 店舗サポートがなくてもオンラインでの契約や設定に不安がない人
  • キャリアメールを必要としない人
  • シンプルな料金体系を望む人

上記に挙げた特徴が当てはまる方は、LINEMOを選ぶことで余計な費用をかけずに高品質な通信サービスを利用できるでしょう。特に、ソフトバンクの通信品質を維持しながら料金を抑えたい人にとっては、最適な選択肢となります。ただし、サポートの薄さや付加サービスの少なさは理解した上で契約する必要があります。

ワイモバイルがおすすめな人の特徴

ワイモバイルは、LINEMOとは異なる特徴を持ち、特定のユーザー層に大きなメリットをもたらします。以下のような人におすすめです。

家族で複数回線を契約する予定の人には、ワイモバイルが特に有利です。「家族割引サービス」により2回線目以降が最大1,100円割引になるため、家族全員のスマホをワイモバイルに統一することで大きな節約になります。単身者ならLINEMOの方が安いケースが多いですが、家族3人以上での利用ならワイモバイルの方が総コストで安くなる可能性が高くなります。

また、ソフトバンク光などの固定回線を利用している人にもワイモバイルは最適です。「おうち割 光セット(A)」により、プランに応じて最大1,650円の割引が適用されるため、固定回線とセットで考えるとLINEMOよりもお得になるケースが多いです。特にデータ容量が多いプランではその差が顕著で、30GBプランなら光セット割適用後のワイモバイルの方がLINEMOより安くなります。

店舗でのサポートを重視する人にもワイモバイルが向いています。全国約2,500店舗での対面サポートが受けられるため、スマホの操作に不慣れな人や設定に自信がない人でも安心して利用できます。また、故障時の対応も店舗で相談できるのは大きなメリットです。特に高齢者やスマホ初心者には、このサポート体制の充実度は重要なポイントとなります。

  • PayPayやYahoo!ショッピングをよく利用する人
  • キャリアメールを必要とする人
  • LYPプレミアムのサービスに魅力を感じる人
  • スマホと一緒に端末も購入したい人
  • 10分かけ放題など充実した通話オプションを求める人

特にPayPay経済圏を活用している人にとっては、ワイモバイルの優遇措置(キャンペーン時の高還元率など)は大きなメリットになります。日常的にPayPayでの支払いやYahoo!ショッピングでの買い物をする人は、長期的に見るとポイント還元などでLINEMOとの料金差以上の恩恵を受けられる可能性があります。

ワイモバイルは料金面ではLINEMOより高めですが、多彩な付加価値サービスと充実したサポート体制を考慮すると、多くのユーザーにとって総合的に満足度の高い選択肢と言えるでしょう。

年代別・利用シーン別おすすめ比較

LINEMOとワイモバイルは、ユーザーの年代や利用シーンによって適性が異なります。ここでは年代別・利用シーン別におすすめのキャリアを比較します。

【10代・20代の若年層】

若年層はスマホの操作に慣れている場合が多く、LINEの利用頻度も高い傾向があります。また、予算も限られていることから、コストパフォーマンスを重視する傾向にあります。

10代・20代の学生や社会人には、基本的にはLINEMOがおすすめです。理由は以下の通りです。

  • 月額料金の安さ(3GBで990円、30GBで2,970円)
  • LINEギガフリー機能によるデータ量の節約
  • オンライン手続きに抵抗が少ない

ただし、家族でのまとめ契約を検討している場合や、PayPay経済圏を活用している場合は、ワイモバイルの方がトータルで有利になる可能性もあります。特に親の回線と一緒に契約するなら、家族割の恩恵を受けられるワイモバイルを検討する価値があります。

【30代・40代の社会人層】

30代・40代は仕事での利用も多く、安定したサービスを求める傾向があります。また、家族を持つ人も多いため、家族全体での最適化を考慮する必要があります。

これらの年代には状況に応じて以下のように選ぶと良いでしょう。

ワイモバイルがおすすめのケース

  • 家族で複数回線を契約する場合
  • 光回線とのセット利用を検討している場合
  • 仕事でのやり取りにキャリアメールを使用する場合
  • PayPayやYahoo!サービスをよく利用する場合

LINEMOがおすすめのケース

  • 単身者や2人だけの世帯で家族割の恩恵が少ない場合
  • スマホの操作に習熟していて自分で設定できる場合
  • LINEでのコミュニケーションが中心の場合
  • 単純に月額コストを抑えたい場合

【50代以上のシニア層】

50代以上のシニア層は、スマホ操作に不慣れな人も多く、対面でのサポートを重視する傾向があります。また、通話をよく利用する人も多いです。

シニア層には基本的にはワイモバイルがおすすめです。理由は以下の通りです。

  • 店舗での対面サポートが充実している
  • 「かんたんスマホ」などの初心者向け端末も提供
  • 「ワイドサポート」による遠隔サポートが利用可能
  • 10分かけ放題など通話オプションが充実

特にスマホに慣れていない人や、トラブル時に自分で解決することに不安がある人は、サポート体制が充実しているワイモバイルの方が安心して利用できます。ただし、スマホの操作に慣れている人や、家族のサポートが受けられる人であれば、コスト面でお得なLINEMOも選択肢に入るでしょう。

【利用シーン別おすすめ】

利用シーン別の比較も重要です。以下に代表的なシーンごとのおすすめを紹介します。

利用シーンおすすめキャリア理由
家族での利用ワイモバイル家族割引が適用され、複数回線でお得
単身者の利用LINEMO月額料金の安さが直接メリットになる
ビジネス利用ワイモバイルキャリアメールや充実したサポートが便利
データ使用量が少ない人LINEMO3GBで990円という低価格プランがある
通話をよく使う人両社とも両社とも通話オプションあり(選ぶ条件は他にある)
ネットショッピングをよくする人ワイモバイルPayPay経済圏での優遇措置がある
LINEを主に使う人LINEMOLINEギガフリー機能でデータ容量を節約できる

このように、ユーザーのライフスタイルや利用傾向によって最適なキャリアは異なります。自分の優先ポイント(料金、サポート、特典など)を明確にした上で選択することが重要です。迷った場合は、最初はサポートが充実しているワイモバイルを選び、スマホ操作に慣れてきたら将来的にLINEMOへの乗り換えを検討するという段階的なアプローチも一つの方法です。

両社とも契約期間の縛りがなく、いつでも解約可能なため、ライフスタイルの変化に合わせて柔軟に見直すことができます。自分に合ったキャリアを選び、賢くモバイル通信を活用しましょう。

LINEMOとワイモバイルの乗り換え方法と注意点

乗り換え時のベストなタイミング

LINEMOやワイモバイルへの乗り換えを検討する際、タイミングは非常に重要です。効率的かつコストを抑えた乗り換えを実現するためには、以下のポイントを考慮しましょう。

まず、月末に近いタイミングで乗り換えるのが理想的です。多くの携帯キャリアでは解約時に日割り計算がされず、月額料金が満額請求されることがほとんどです。例えば、1月10日に解約した場合でも、1月分の料金は満額支払うことになります。そのため、月末に近いタイミングで解約することで、無駄な料金の支払いを最小限に抑えられます。

一方で、LINEMOやワイモバイルは月の途中で契約した場合、料金は日割り計算されるため、新しい契約を始めるタイミングについては柔軟に対応できます。ただし、月初に開通手続きを行うと、その月の料金を最大限に活用できるというメリットもあります。

キャンペーンの時期も重要な考慮点です。LINEMOやワイモバイルは定期的に乗り換えキャンペーンを実施しており、特にPayPayポイント還元やキャッシュバックなどの特典が豪華になることがあります。一般的には以下の時期にキャンペーンが充実する傾向があります。

  • 3月~4月(年度替わり・進学・就職シーズン)
  • 9月~10月(新型iPhone発売時期)
  • 12月~1月(年末年始セール時期)

また、現在の契約プランの更新月を確認することも大切です。多くのキャリアは2年契約の縛りを廃止していますが、一部のプランやMVNO(仮想移動体通信事業者)では、まだ契約期間の縛りがある場合があります。更新月に乗り換えることで違約金を避けられる可能性があるため、現在の契約内容を事前に確認しておきましょう。

端末の分割払いが残っている場合も考慮が必要です。乗り換え後も分割払いを継続できるケースと、一括で支払わなければならないケースがあります。特に端末代金の残債が多い場合は、分割払いが継続できるかどうかを事前に確認しておくことをおすすめします。

違約金や解約金について

LINEMOやワイモバイルへの乗り換えを考える際、現在利用中のキャリアで発生する可能性のある違約金や解約金についても理解しておく必要があります。2025年現在、多くの大手キャリアでは違約金が廃止されていますが、プランや契約状況によっては費用が発生する場合もあります。

大手キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)では、ほとんどの個人向けプランで契約解除料(違約金)が廃止されています。ただし、以下のケースでは注意が必要です。

  • 法人契約の場合は、依然として違約金が発生する可能性がある
  • 一部の古いプランや特殊なプランでは、契約期間の縛りが残っている場合がある
  • MVNOなど格安SIMからの乗り換えでは、事業者によっては違約金が発生する場合がある

乗り換え先のLINEMOとワイモバイル自体には最低利用期間や違約金は設定されていないため、契約後いつでも自由に解約することが可能です。これは利用者にとって大きなメリットと言えるでしょう。

端末の分割払いに関しては、多くの場合、解約後も分割払いを継続することが可能です。ただし、キャリアによっては一括支払いを求められる場合もあるため、事前に確認が必要です。一般的には以下のような対応が取られます。

キャリア分割払い残債の扱い
ドコモ解約後も分割払い継続可能
au解約後も分割払い継続可能
ソフトバンク解約後も分割払い継続可能
一部のMVNO解約時に一括払いを求められる場合あり

また、各種割引サービスの喪失も考慮すべき点です。例えば、家族割や光回線とのセット割などは、乗り換えによって適用されなくなる可能性があります。特に家族の一部だけが乗り換える場合、残りの家族の料金プランに影響が出ることもあるため注意が必要です。

乗り換え前に現在のキャリアのカスタマーサポートに連絡して、解約時に発生する費用や継続される支払いについて確認することをおすすめします。これにより、予期せぬ費用の発生を防ぐことができます。

MNPの手続き方法

電話番号を変えずにLINEMOやワイモバイルに乗り換える場合、MNP(Mobile Number Portability:携帯電話番号ポータビリティ)の手続きが必要です。MNPを利用することで、今まで使っていた電話番号をそのまま新しいキャリアで使用することができます。

MNP手続きの流れは以下の通りです。

Step 1: MNP予約番号の取得

まず現在利用中のキャリアでMNP予約番号を取得します。取得方法は各キャリアによって異なりますが、主に以下の方法があります。

  • オンライン(各キャリアのマイページやアプリから)
  • 電話(カスタマーサポートに連絡)
  • 店舗(キャリアショップで直接手続き)

MNP予約番号の有効期限は基本的に15日間です。この期間内に新しいキャリアでの契約手続きを完了させる必要があります。予約番号取得時に、解約に伴う料金や注意事項などの説明も受けられるので、不明点は質問しておくと安心です。

Step 2: 新しいキャリアで契約手続き

MNP予約番号を取得したら、LINEMOまたはワイモバイルで新規契約の手続きを行います。

LINEMOの場合は完全オンラインでの手続きとなります。公式サイトから申し込み、必要事項の入力とMNP予約番号の入力を行います。本人確認書類のアップロードも必要です。申し込み完了後、SIMカードが郵送で届きます。

ワイモバイルの場合は、オンラインまたは店舗での手続きが選べます。

  • オンライン:公式サイトから申し込み、必要事項とMNP予約番号を入力。本人確認書類をアップロードし、SIMカードが郵送で届く
  • 店舗:全国のワイモバイルショップやソフトバンクショップで申し込み可能。その場でSIMカードを受け取れる場合もある

Step 3: 開通手続き

SIMカードが届いたら、開通手続きを行います。開通手続きの方法は以下の通りです。

LINEMOの場合

  • My LINEMOにログイン
  • 「開通手続き」を選択
  • 画面の指示に従って手続きを完了

ワイモバイルの場合

  • My Y!mobileにログイン
  • 「回線切替手続き」を選択
  • 画面の指示に従って手続きを完了

開通手続きを行うと、以前のキャリアは自動的に解約となります。開通のタイミングは自分で選べるため、通信が必要な時間帯を避けて行うと良いでしょう。通常、開通手続き後数分~1時間程度で新しいキャリアでの通信が可能になります。

MNP手続きの際の注意点としては、以下の点が挙げられます。

  • MNP予約番号の取得から開通までの間、電話番号は変わらずに使える
  • 開通手続き中は一時的に通話・通信ができなくなる
  • メールアドレスはキャリアが変わると変更になる(キャリアメールの場合)
  • アプリやサービスによっては再設定が必要になる場合がある

スムーズな乗り換えのためには、事前に必要な情報や設定をバックアップしておくことをおすすめします。特に重要なメールやデータ、アプリの設定などは、乗り換え前にクラウドサービスなどにバックアップしておくと安心です。

LINEMOとワイモバイルの比較まとめ

LINEMOとワイモバイルを様々な角度から比較してきましたが、それぞれに明確な特徴と対象ユーザー層があることがわかります。ここでは、これまでの内容を総括し、どちらを選ぶべきかの判断材料を提供します。

料金面での比較では、単純な月額料金ではLINEMOが優位です。特に少量データユーザーには3GBで990円というプランは非常に魅力的です。ただし、家族割や光回線セット割を考慮すると、ワイモバイルが逆転するケースも多くあります。特に家族で複数回線を契約する場合や、ソフトバンク光などの固定回線を利用している場合は、ワイモバイルの方がトータルコストで安くなる可能性が高いです。

比較項目LINEMOワイモバイル優位性
3〜4GB料金990円(3GB)2,365円(4GB)LINEMO
30GB料金2,970円4,015円LINEMO
家族割なしあり(最大1,100円/月割引)ワイモバイル
光回線セット割なしあり(最大1,650円/月割引)ワイモバイル

通信品質の面では、両社ともソフトバンクの回線を利用しているため基本的な品質に大きな差はありません。ただし、実測値ではワイモバイルの方がやや高速である傾向が見られます。両社とも5Gに対応しており、追加料金なしで利用可能です。データ容量超過時の速度制限も同等で、プランによって最大300Kbpsまたは最大1Mbpsになります。

通話サービスについては、ワイモバイルの方がやや充実しています。ワイモバイルは10分かけ放題が月額880円、LINEMOは5分かけ放題が月額550円と、時間と料金のバランスが異なります。完全かけ放題はLINEMOが月額1,650円、ワイモバイルが月額1,980円とLINEMOの方が安価です。ただし、上位プランではそれぞれ通話オプションが標準付属または割引される点も考慮する必要があります。

サポート体制では、ワイモバイルが圧倒的に優位です。ワイモバイルは全国約2,500店舗で対面サポートを提供しており、スマホに不慣れな人でも安心して利用できます。一方、LINEMOはオンラインチャットのみのサポートで、自力で設定やトラブル解決ができる人向けのサービスです。キャリアメールの有無も大きな違いで、ワイモバイルではキャリアメールが無料で使えますが、LINEMOでは提供されていません。

独自サービスと特典については、それぞれに特色があります。LINEMOはLINEギガフリー機能により、LINEアプリの利用がデータ容量を消費しないという大きなメリットがあります。一方、ワイモバイルはLYPプレミアムの無料提供、PayPay経済圏での優遇、データ増量キャンペーンなど、多彩な付加価値サービスを提供しています。特にPayPayやYahoo!サービスをよく利用する人にとっては、ワイモバイルの特典は魅力的です。

以上の比較から、それぞれのキャリアに向いているユーザー像が見えてきます。

LINEMOがおすすめな人

  • 単純に月額料金の安さを重視する単身者
  • スマホの設定やトラブル対応を自力で行える人
  • LINEをメインのコミュニケーションツールとして使っている人
  • キャリアメールやサポートサービスをあまり必要としない人

ワイモバイルがおすすめな人

  • 家族で複数回線を契約する人
  • 固定回線(ソフトバンク光など)とセットで利用したい人
  • 対面サポートを重視する人、スマホに不慣れな人
  • PayPayやYahoo!ショッピングをよく利用する人
  • キャリアメールや充実した付加サービスを求める人

最終的な選択は、ご自身の利用スタイルやニーズに合わせて行うことが重要です。単純な月額料金だけでなく、家族構成や利用する固定回線、サポートの必要性、特典の活用度など、総合的に判断することで最適なキャリアを選ぶことができます。

LINEMOとワイモバイルはともに契約期間の縛りがないため、いつでも乗り換えが可能です。まずは自分に合いそうな方を選び、必要に応じて見直していくという柔軟なアプローチも一つの方法です。特に不安がある場合は、最初はサポート体制が充実しているワイモバイルを選び、慣れてきたらLINEMOへの乗り換えを検討するという段階的なアプローチもおすすめです。

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この記事を書いた人

ただっちのアバター ただっち 管理人

都内Web系企業に就職し、現在はWebエンジニア兼コンサルタントとして活動中。開発業務に加え、Google広告運用(単月売上100万以上)やアプリ開発、暗号資産運用など幅広く挑戦。新サービスや興味のある分野を徹底的に調査し、実践するのが好きです。

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