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auから楽天モバイルへの乗り換える最適なタイミングは?乗り換え手順やおすすめキャンペーンの組み合わせなど解説

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スマホ料金の見直しを考えたとき、auから楽天モバイルへの乗り換えは大きな節約につながる選択肢の一つです。月額料金が約4,000円も安くなる可能性があり、年間では48,000円もの節約効果が期待できます。

しかし、「いつ乗り換えるのがベストなのか」「どのような手順で乗り換えればいいのか」など、疑問点も多いのではないでしょうか。本記事では、auから楽天モバイルへ乗り換える最適なタイミングや具体的な手順、お得なキャンペーンの活用法まで、乗り換えに関する情報を徹底解説します。デメリットやメリットを把握した上で、賢く乗り換えてスマホ料金を節約しましょう。

目次

auから楽天モバイルへ乗り換えるベストなタイミング

引用元:楽天モバイル公式サイト

auから楽天モバイルへの乗り換えを検討している方にとって、いつが最適なタイミングなのかは重要なポイントです。料金プランの違いや端末の状況など、様々な要素を考慮して乗り換えのタイミングを見極めることで、よりスムーズな移行が可能になります。

ここでは、auから楽天モバイルへ乗り換えるベストなタイミングについて詳しく解説します。乗り換えは基本的にいつでも可能ですが、特に費用面や利便性を考慮すると、いくつかの最適なタイミングがあります。

2022年4月1日からは契約解除料が撤廃され、2023年5月24日からはMNPワンストップが導入されたため、以前よりも手続きの手間や費用が大幅に軽減されています。自分のスマホ利用状況や契約状況に合わせて、最も適したタイミングを選びましょう。

乗り換えを検討する際は、現在の契約状況だけでなく、楽天モバイルの最新キャンペーン情報もチェックすることで、さらにお得に乗り換えることができます。

毎月のスマホ料金を見直したいと感じたとき

毎月のスマホ料金が高いと感じたら、楽天モバイルへの乗り換えがおすすめです。auの「使い放題MAX」(月額7,458円)と比べ、楽天の「最強プラン」は月額3,278円で、月々4,180円、年間約50,000円の節約になります。

2022年4月以降はauの解約金が撤廃され、MNP予約番号も不要になったため、手続きが簡単になりました。家族で乗り換えれば1回線あたり月々110円の割引も適用され、さらなる節約が可能です。データ使用量が少ない場合は、3GBまで月額1,078円で利用できるのも魅力です。

端末の分割料金を支払い終わったタイミング

auで端末を分割購入している場合、支払い完了後が楽天モバイルへの乗り換えに最適です。支払い完了後なら、auを解約しても追加の端末代金負担がなく、楽天モバイルの料金のみでシンプルに利用できます。

分割支払い中でも乗り換えは可能ですが、スマホ料金と端末代金が別々に請求され管理が複雑になります。一括清算も選択肢ですが、まとまった出費が必要です。auの分割払いは通常48回(4年)なので、購入から4年経過時が支払い完了の目安です。

支払い完了後は、楽天モバイルでの新端末購入も検討しやすくなります。iPhone購入キャンペーンも充実しているため、支払い完了時期に合わせて最新キャンペーン情報をチェックしておくと良いでしょう。

使っているスマホ端末が古くなってきたとき

スマホ端末が古くなりバッテリー持ちや動作が悪化したタイミングは、auから楽天モバイルへの乗り換えに最適です。楽天モバイルでは新端末と同時契約でキャンペーン特典が得られるため、機種変更と乗り換えを同時に行うとより効果的です。

例えば「iPhoneトク得乗り換えキャンペーン」では対象iPhone購入で最大36,000円相当還元があります。楽天モバイルはキャリア最安値レベルでiPhoneを提供し、「買い替え超トクプログラム」では48回払いで購入し25ヶ月目以降に返却すれば残債が不要になる仕組みです。

現在の端末が楽天モバイルで使えるか確認しておきましょう。iPhone6s以降なら基本的に対応していますが、古い機種ではRakuten Linkアプリに対応していない場合があります。機種変更と乗り換えを同時に行えば、新端末での快適な環境と月額料金削減の二重のメリットが得られます。

楽天モバイルの充実したキャンペーン期間中

楽天モバイルは定期的に魅力的なキャンペーンを実施しており、これらの期間中の乗り換えが特におすすめです。「三木谷社長の紹介キャンペーン」では他社からの乗り換えで最大14,000ポイント還元、「iPhoneトク得乗り換えキャンペーン」では対象iPhone購入で最大36,000円相当の還元が受けられます。

楽天経済圏との連携もメリットです。楽天カードとの同時申し込みや楽天市場での買い物でポイント還元率がアップし、楽天モバイルユーザーは楽天市場でポイント+4倍の特典があります。

家族での乗り換えでは1回線あたり月々110円の割引が適用され、「最強おうちプログラム」ではRakuten Turboや楽天ひかり契約で毎月1,000ポイントが還元されます。キャンペーンは期間限定のものも多いため、公式サイトで最新情報を確認し、最もお得なタイミングを見極めましょう。

auから楽天モバイルへの乗り換え手順と必要なもの

auから楽天モバイルへの乗り換えは、いくつかのステップに分けて行います。これから説明する手順に沿って進めれば、スムーズに乗り換えを完了させることができます。

乗り換え前には必要な書類や機器を準備しておくことが大切です。また、2023年5月24日からMNPワンストップ制度が導入されたため、以前のようにMNP予約番号を取得する手間が省けるようになりました。ただし、乗り換えの際には端末の互換性確認やデータのバックアップなど、事前に確認しておくべき重要なポイントがあります。

以下の手順に沿って準備を進め、auから楽天モバイルへの乗り換えを効率的に行いましょう。基本的な流れを理解しておくことで、乗り換え時の不安や混乱を最小限に抑えることができます。

①乗り換え前の事前準備をしっかり行う

auから楽天モバイルへの乗り換えには、事前準備が重要です。

  1. 本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカード、パスポートなど)
  2. 支払い方法(クレジットカード、銀行口座引き落とし、楽天銀行デビットカード)
  3. 端末の確認(楽天回線対応製品かどうか)
  4. SIMロック解除(2021年9月30日以前の端末は必要な場合あり)
  5. 楽天ID(既存会員ならIDとパスワードを用意)

また、auでの現在の契約内容(割引サービス、特典、データ通信量、通話時間など)を確認しておくと、乗り換え後の変化を予測でき、楽天モバイルでのプラン選びに役立ちます。

機種変更する場合はデータのバックアップを忘れずに

auから楽天モバイルへの乗り換えと同時に機種変更する場合、データのバックアップは非常に重要な作業です。スマートフォン内には連絡先、写真、動画、アプリデータなど、日常生活に欠かせない重要な情報が多く保存されています。これらのデータを失わないためにも、乗り換え前にしっかりとバックアップを取っておきましょう。

iPhoneユーザーの場合、iCloudを利用したバックアップが最も簡単な方法です。

iCloudバックアップ手順

  • Wi-Fi環境に接続した状態で「設定」を開きます
  • 「Apple ID」をタップします
  • 「iCloud」をタップします
  • 「iCloudバックアップ」を選択します
  • 「今すぐバックアップを作成」をタップします

十分な容量がない場合は、iCloudの容量を追加購入するか、iTunesを使用してパソコン経由でのバックアップを検討するとよいでしょう。また、LINEやSNSアプリなど、特に重要なアプリは個別にバックアップ方法を確認しておくことも大切です。

Androidユーザーの場合は、Googleアカウントを利用したバックアップが基本となります。

Googleアカウントを利用したバックアップ手順

  • 「設定」アプリを開きます
  • 「システム」をタップします
  • 「バックアップ」を選択します

写真や動画はGoogleフォト、連絡先はGoogleコンタクトに自動的に保存されます。auでは「データお預かりアプリ」も提供されていますが、auを解約すると利用できなくなる可能性があるため、Googleのサービスを中心に利用するのがおすすめです。

特に重要なデータは複数の方法でバックアップを取っておくと安心です。万が一の場合に備えて、SDカードへのコピーやパソコンへの転送なども検討してみてください。完全なデータ移行のためには、バックアップだけでなく、復元方法についても事前に理解しておくことが重要です。

②SIMロック解除の手続きをする

auから楽天モバイルへの乗り換えでは、auで購入した端末をそのまま使う場合、SIMロック解除が必要になることがあります。特に2021年9月30日以前に発売された端末は、SIMロックが設定されている可能性が高いため注意が必要です。

SIMロック解除とは、特定のキャリアでしか使えないように制限されている端末を、他のキャリアでも使えるように制限を解除する手続きのことです。2022年10月1日以降に購入した端末は、すでにSIMロックが解除された状態で提供されているため、この手続きは不要です。

SIMロック解除の方法はいくつかありますが、最もお得なのはMyauアプリやWebサイトからの手続きです。この方法なら手数料が無料で行えます。

一方、auショップの店頭や電話での手続きの場合は、3,300円(税込)の手数料がかかるので注意しましょう。

Myauからの手続き方法

  • 「Myau」にログインします
  • 「今月のご利用額目安」の下にある「もっと見る」をタップします
  • 「ご利用機種情報」の下にある「SIMロック解除のお手続き」を選択します

SIMロック解除の条件としては、購入から101日以上経過していることが原則ですが、一括払いで購入した場合や、分割払いでも支払いが完了している場合は、購入直後でもSIMロック解除が可能です。

また、auの解約後でもSIMロック解除の手続きは可能ですが、その場合はauショップでの手続きになります。SIMロック解除が完了すると、端末を再起動することで設定が反映されます。特にiPhoneの場合は、SIMロック解除後にキャリア設定のアップデートが自動的に行われることがあるので、Wi-Fi環境下で再起動することをおすすめします。

万が一、SIMロック解除ができないと表示される場合は、auショップに相談するとよいでしょう。正しく手続きを行えば、auで購入した端末でも楽天モバイルのSIMカードを使用できるようになります。

③楽天モバイルへ申し込みをする

auから楽天モバイルへの申し込みは、オンラインショップか店舗で可能です。申し込み時には本人確認書類と支払い方法の情報が必要です。

楽天モバイルの料金プランは「Rakuten最強プラン」の1種類のみで、データ使用量に応じて自動的に料金が変動します(3GBまで1,078円、20GBまで2,178円、それ以上3,278円・税込)。

申し込み時にはSIMタイプ(通常SIMかeSIM)を選択し、端末購入の場合は機種やカラー、容量、支払い方法も選びます。iPhoneや人気Android端末が取り扱われており、キャンペーンと組み合わせるとお得です。

2023年5月24日から「MNPワンストップ」が導入され、別途MNP予約番号を取得する必要がなくなり、手続きが簡略化されました。申し込み時に「他社から乗り換え」を選択するだけでOKです。通常SIMは数日以内に配送、eSIMは申し込み完了後すぐにプロファイルをダウンロードできます(Wi-Fi環境が必要)。

オンラインショップでの申し込み方法

楽天モバイルのオンラインショップでの申し込みは、自宅から24時間いつでも手続きできる便利さが魅力です。

  • 楽天モバイル公式サイトにアクセス
    • 「お申し込み」ボタンをクリックして手続きを開始
  • プランの選択
    • 「Rakuten最強プラン」を選択(料金プランは1種類のみ)
  • オプションサービスの選択
    • 「15分(標準)かけ放題」(月額1,100円)を必要に応じて選択
  • SIMタイプの選択
    • 物理SIM または eSIM を選択
    • eSIMは配送不要で即日開通可能だが、端末の対応状況を確認
  • 端末の購入(必要な場合)
    • 「製品を選択する」ボタンから希望の機種を選択
    • カラー・容量・支払い方法(一括 or 分割)を指定
  • 楽天IDでログイン(または新規登録)
    • 楽天会員でない場合は新規会員登録
  • 申し込み情報の入力
    • 氏名、住所、連絡先を入力
  • MNP(乗り換え)の選択(該当する場合)
    • 現在の電話番号を入力
    • 2023年5月24日から MNPワンストップ に対応し、auの場合はMNP予約番号不要
  • 本人確認・支払い方法の設定
    • 本人確認書類をアップロード
    • クレジットカードや口座振替の設定
  • 申し込み確定
    • 最終確認画面で内容をチェックし、申し込みを完了

申し込み完了後、SIMカードが自宅に届くのを待つか(通常SIMの場合)、すぐにeSIMの設定を行います。オンラインでの申し込みは手数料3,300円(税込)がかかりますが、キャンペーンによって実質無料になることもあるので、最新情報をチェックしておくとよいでしょう。

店舗での申し込み方法

楽天モバイルの店舗申し込みは、スタッフのサポートを受けながら手続きできる安心感があります。初めてのMNP乗り換えや操作に不安がある方におすすめです。

申し込み前に公式サイトで最寄りの店舗を検索し、混雑回避のため来店予約をしておくと良いでしょう。店舗では本人確認書類と支払い情報を提示し、SIMタイプやオプションサービスを選択できます。

店舗申し込みのメリット

  1. スタッフによる丁寧なサポート
  2. 端末を実際に手に取って確認可能
  3. データ移行のサポートあり(有料の場合あり)
  4. その場で操作方法を教えてもらえる

申し込み手数料は3,300円(税込)ですが、キャンペーンで実質無料になることもあります。未成年者の契約には保護者の同伴と本人確認書類が必要です。

④SIMカードを端末に挿入して回線を切り替える

楽天モバイルのSIMカードが届いたら、次のステップはSIMカードを端末に挿入して回線を切り替える作業です。この手順はauの回線から楽天モバイルの回線への移行を完了させる重要なプロセスとなります。

  • SIMカードの準備
    • SIMカードが届いたら、同梱のSIMカードトレイ取り出しピンを用意
    • ピンがない場合は、クリップを伸ばしたものでも代用可能
  • SIMカードの入れ替え
    • 端末の電源を切る
    • SIMカードスロットの小さな穴にピンを差し込み、トレイを引き出す
    • auのSIMカードを取り出し、楽天モバイルのSIMカードを同じ向きでセット
    • 切り欠きの位置を確認しながら、金属部分を下に向けてセット
    • トレイをしっかり端末に戻し、電源を入れる
  • MNP開通手続き
    • 「my楽天モバイル」アプリまたは公式サイトにログイン
    • 「お申し込み履歴」から該当する申し込み番号を選択
    • 「MNP転入する」ボタンをタップ
    • 注意事項を確認し、「MNP転入を開始する」を選択
    • この操作により、auの回線が解約され、楽天モバイルの回線が開通

開通手続きの完了時間は操作した時間帯によって異なり、9時から21時の間に手続きすれば当日中に、21時以降に手続きすれば翌日9時以降に開通します。開通手続きが完了すると、現在使用中のauの回線が使えなくなるため、重要な連絡がある場合は手続き前に済ませておくことをおすすめします。

また、eSIMを選択した場合は、SIMカードの挿入は不要ですが、プロファイルのダウンロードとインストールが必要になります。開通手続き完了後、端末を再起動すると楽天モバイルの電波を掴み始めます。もし電波を掴まない場合は、APN設定が必要になることがあります。これについては次のステップで詳しく説明します。

⑤APN設定を行ってインターネット接続を確立する

SIMカードを挿入して回線を切り替えた後、インターネットに接続するためにはAPN設定が必要です。APNとは「Access Point Name(アクセスポイント名)」の略で、携帯電話がインターネットに接続するためのネットワーク設定のことです。楽天モバイルで端末を購入した場合、APN設定は自動的に行われるため設定不要ですが、auの端末をそのまま使う場合は手動で設定する必要があります。

iPhoneとAndroidでは設定方法が異なりますので、それぞれの手順を確認しましょう。

iPhoneでのAPN設定方法

  • 「設定」アプリを開く
  • 「モバイル通信」を選択
  • 「通信のオプション」から「音声通話とデータ」を選ぶ
  • LTEとVoLTEをオンにする
  • 「モバイルデータ通信ネットワーク」を選択
  • モバイルデータ通信項目のAPNに「rakuten.jp」と入力
  • インターネット共有項目のAPNにも「rakuten.jp」と入力
  • 設定完了後、iPhoneを再起動
  • ステータスバーに「4G」または「5G」と表示され、インターネット接続を確認

AndroidでのAPN設定方法

  • 「設定」アプリを開く
  • 「ネットワークとインターネット」または「接続」を選択
  • 「モバイルネットワーク」または「APN」を選択
  • 「新しいAPN」を追加
  • APN設定項目を入力
  • 名前:「rmobile」
  • APN:「rmobile.jp」
  • ユーザー名・パスワード:楽天モバイル提供の情報を入力
  • 認証タイプ:「PAPまたはCHAP」を選択
  • その他の項目はデフォルトのままでOK
  • 設定を保存し、追加したAPNを選択して有効化
  • 端末を再起動し、インターネット接続を確認

もしAPN設定を行っても接続できない場合は、楽天モバイルのカスタマーサポートに問い合わせるか、公式サイトのサポートページで詳細な設定方法を確認しましょう。正しいAPN設定を行うことで、楽天モバイルのネットワークに問題なく接続できるようになります。

⑥データ移行を完了させる

auから楽天モバイルへの乗り換え最終ステップはデータ移行です。端末のOSによって移行方法が異なります。

iPhoneからiPhoneの場合

  • 「クイックスタート」:端末を近づけて画面の指示に従うだけ
  • iCloudバックアップ:古い端末でバックアップ→新端末で復元
  • LINEやゲームは各アプリの専用バックアップ機能を使用

AndroidからAndroidの場合

  • Googleアカウント:バックアップを取り、新端末で同アカウントログイン
  • 写真/動画はGoogleフォト、書類はGoogleドライブを活用
  • メーカー専用アプリ(Smart SwitchやData Transfer)でケーブル接続による直接移行も可能

異なるOS間の移行

  • 「Move to iOS」アプリやSmart Switchなどを利用
  • アプリ内購入コンテンツなど一部データは移行できない場合あり

データ移行完了後は、すべてのアプリやデータが正常に移行されたか確認しましょう。

乗り換えで活用したい楽天モバイルのお得なキャンペーン

auから楽天モバイルへの乗り換えをより有利に進めるには、楽天モバイルが提供する様々なキャンペーンを活用することが重要です。楽天モバイルは常時多くのお得なキャンペーンを実施しており、これらを上手に組み合わせることで、乗り換えコストを大幅に抑えることができます。

特に他社からの乗り換えユーザーを対象としたキャンペーンが充実している点が特徴です。ポイント還元や端末購入割引、月額料金の割引など、様々な形で特典が用意されています。キャンペーンは定期的に内容が更新されるため、乗り換えを検討している方は最新情報をチェックすることをおすすめします。

また、楽天モバイルのキャンペーンは併用できるものも多いため、複数の特典を組み合わせることで、さらにお得に乗り換えができます。ここでは、2025年3月時点で活用できる主要なキャンペーンを紹介します。これらのキャンペーンを上手に活用して、auから楽天モバイルへの乗り換えを経済的に有利に進めましょう。

他社からの乗り換えで受けられるポイント還元

auから楽天モバイルへの乗り換えでまず注目したいのが、他社からの乗り換え(MNP)を対象としたポイント還元キャンペーンです。2025年3月現在、特に人気が高いのは「三木谷社長の紹介キャンペーン」で、他社からの乗り換えで最大14,000ポイントの楽天ポイントが還元されます。

引用元:楽天モバイル三木谷キャンペーン特設サイト

このキャンペーンは再契約や2回線目の契約でも適用されるため、過去に楽天モバイルを利用していた方でも恩恵を受けられる点が大きな魅力です。また、専用リンクからの申し込みと、Rakuten Linkアプリでの10秒以上の発信通話という簡単な条件のみで適用されるため、手軽に高額ポイントがもらえます。

もう一つの注目キャンペーンは「楽天マジ得フェスティバル」で、楽天カード会員を対象に他社からの乗り換えで20,000ポイントが還元されます。

引用元:楽天モバイル-楽天マジ得フェスティバル

この特典は楽天モバイルを初めて申し込む方向けですが、ポイント還元額が非常に高いのが特徴です。ポイントは5ヶ月間に分けて付与されるため、長期的な楽天モバイル利用を考えている方に特におすすめです。また、楽天カードをまだ持っていない方も、このタイミングで楽天カードを作れば適用対象となるため、楽天経済圏の活用を考えている方には絶好の機会といえるでしょう。

年齢層に応じた専用キャンペーンも用意されています。「新生活応援キャンペーン」は19〜25歳を対象に、乗り換えで最大14,000ポイント、端末セット購入で最大20,000ポイントを還元します。また、「学生応援キャンペーン」は5〜18歳の方が対象で、同様のポイント還元が受けられます。これらのキャンペーンは端末購入割引と併用できるため、若年層の方は特に大きな恩恵を受けられます。乗り換えの際は、自分の条件に合ったキャンペーンを選び、申し込み前に必ずキャンペーンページからエントリーするか、専用リンクから申し込むことを忘れないようにしましょう。キャンペーンの多くは期間限定のため、公式サイトで最新の情報と適用条件を確認することが重要です。通常のMNP乗り換えでも高いポイント還元が受けられるため、auから楽天モバイルへの乗り換えは経済的にも非常に有利といえるでしょう。

スマホセット購入で最大40,000円相当還元

楽天モバイルへの乗り換えと同時に新しいスマートフォンの購入を検討している方にとって、端末セット購入キャンペーンは見逃せない特典です。現在最も注目度が高いのが「iPhoneトク得乗り換えキャンペーン」で、対象のiPhoneを購入すると最大36,000円相当の還元が受けられます。

引用元:楽天モバイル公式サイト

具体的には、一括または24回払いを選ぶと、端末代金から20,000円の値引きに加え、最大16,000ポイントの楽天ポイントが還元されるという非常にお得な内容です。対象機種はiPhone 16シリーズをはじめ、iPhone 15シリーズ、iPhone 14シリーズなど幅広く、新しいiPhoneをお得に手に入れる絶好の機会となっています。

さらに魅力的なのが、これらの端末購入キャンペーンは他のMNP特典と併用できる点です。例えば、楽天カード会員を対象とした「楽天マジ得フェスティバル」で20,000ポイントの還元を受けつつ、iPhoneトク得乗り換えキャンペーンを利用すれば、合計で最大40,000円相当の還元が可能になります。同様に、年齢限定の「新生活応援キャンペーン」や「学生応援キャンペーン」と組み合わせることもできるため、条件に合致する方は非常に大きな恩恵を受けられます。

Android端末を希望する方も安心です。「スマホトク得乗り換えキャンペーン」では、対象のAndroid端末購入で最大20,000ポイントが還元されます。

引用元:楽天モバイル公式サイト

特に人気の高いGalaxy S23やXperia 5 Vは最大20,000ポイント還元の対象となっているほか、AQUOS sense8は20,000円の値引きが適用されるなど、多様な選択肢が用意されています。これらの還元額は機種ごとに異なるため、購入を検討している端末の還元額を事前に確認しておくことが大切です。なお、端末購入を伴うキャンペーンの多くは事前エントリーが必要になるため、公式サイトでエントリー手続きを忘れずに行いましょう。また、支払い方法によって還元内容が変わるケースもあるため、一括払い、24回払い、48回払いなど、どの支払い方法が最もお得になるかも比較検討することをおすすめします。楽天モバイルは「買い替え超トクプログラム」も提供しており、48回払いで25ヶ月目以降に端末を返却すれば残りの支払いが不要になるため、新しい端末を2年ごとに使いたい方にはこのプログラムも検討の価値があります。

家族割引で毎月の料金がさらにお得に

auから楽天モバイルへの乗り換えを家族全員で検討している方には、「楽天最強家族プログラム」がおすすめです。このプログラムは、家族で楽天モバイルを契約すると、1回線あたり毎月110円割引が適用されるというシンプルな内容ながら、長期的に見るとかなりの節約になります。例えば4人家族で全員が楽天モバイルを利用すれば、月に440円、年間で5,280円の割引が適用されます。この家族割引は最大20回線まで対象となるため、拡大家族での利用も可能です。

引用元:楽天モバイル公式サイト

2024年7月からは、同一名義での契約も最大10回線まで家族割引の対象となりました。これにより、家族分のスマホを全て契約者本人の名義で管理したい場合でも割引を受けられるようになり、より柔軟な契約形態が可能になっています。家族割引の申し込みは非常に簡単で、my楽天モバイルアプリからグループを作成し、他の家族を招待するだけです。同一住所である必要がなく、家族関係を証明する書類も不要なため、手続きの手間が最小限で済むのも魅力的なポイントです。

さらに、年齢に応じた割引プログラムも用意されています。12歳以下のお子さんには「最強こどもプログラム」が適用され、月額最大440円の割引が受けられます。13〜22歳の方には「最強青春プログラム」で月額110円の割引が適用されます。これらの年齢別プログラムは家族割引と併用可能なので、例えば12歳以下のお子さんの場合、家族割引の110円と合わせて月額550円もの割引となります。3GBまでのデータ利用なら月額1,078円(税込)のプランが実質528円で利用できることになり、非常にリーズナブルです。このように、家族での乗り換えを検討している場合は、家族割引と年齢別プログラムを組み合わせることで、さらなる料金削減が可能になります。auの家族割と比較しても十分にお得な内容となっているため、家族でのスマホ料金の見直しを考えている方にとって、楽天モバイルへの乗り換えは非常に魅力的な選択肢といえるでしょう。

最大限お得に乗り換える!おすすめキャンペーン組み合わせ術

auから楽天モバイルへの乗り換えをさらにお得にするためには、複数のキャンペーンを組み合わせる戦略が効果的です。楽天モバイルが提供する様々なキャンペーンは、ほとんどの場合互いに併用可能なため、自分の状況に合った組み合わせを選ぶことで還元額を最大化できます。キャンペーンの組み合わせ方は、SIMのみの乗り換え、端末セットでの乗り換え、家族での乗り換えなど、ユーザーの状況によって最適な方法が異なります。ポイント還元額を比較する際は、一度に受け取れる金額だけでなく、長期的に見た総合的なメリットも考慮することが大切です。例えば、月額料金の割引は少額でも長期間継続されるため、累計すると大きな節約につながります。また、キャンペーンによっては事前エントリーや専用リンクからの申し込みが必要なものもあるため、乗り換え前に条件をしっかり確認しておくことが重要です。ここでは、状況別に最もお得な組み合わせを紹介します。これらの知識を活用して、auから楽天モバイルへの乗り換えで最大限のメリットを得られるようにしましょう。

三木谷社長の紹介キャンペーンでSIMのみ乗り換えが超お得

現在使っている端末をそのまま利用して、auから楽天モバイルにSIMのみで乗り換える場合、「三木谷社長の紹介キャンペーン」を活用するのが最もお得な方法です。このキャンペーンでは、専用リンクから申し込むだけで最大14,000ポイントの楽天ポイントが還元されます。特筆すべきは、このキャンペーンが楽天モバイルの再契約や2回線目の契約でも利用できる点です。一般的なキャンペーンの多くは初回契約のみを対象としていますが、三木谷キャンペーンは過去に楽天モバイルを契約していた方でも適用されるため、非常に汎用性が高いといえます。

三木谷キャンペーンの適用条件は非常にシンプルで、専用リンクから申し込みを行い、開通後にRakuten Linkアプリで10秒以上の発信通話を行うだけです。ポイント付与は3回に分けて行われ、乗り換えの場合は合計14,000ポイント、新規契約の場合は7,000ポイントが還元されます。また、このキャンペーンは最大5回線まで適用可能なので、家族で複数回線を契約する場合でも、それぞれの回線で特典を受けることができます。楽天ポイントは楽天市場での買い物はもちろん、楽天モバイルの月額料金支払いにも充当できるため、実質的な料金割引としても活用可能です。

さらに、三木谷キャンペーンには社会貢献の側面もあります。このキャンペーンを通じた申し込み1件につき、三木谷社長が個人的に1万円を「災害・人道的支援」に寄付するという取り組みが行われています。そのため、お得にポイントを獲得しながら、間接的に社会貢献にも参加できる点も魅力の一つです。SIMのみの乗り換えを検討している方、特に以前楽天モバイルを利用していた経験がある方は、この三木谷キャンペーンを最優先で検討すべきでしょう。ただし、このキャンペーンは終了日が明示されていないため、いつ終了するか分からない点には注意が必要です。乗り換えを検討している方は、早めに申し込みを行うことをおすすめします。対象機種であることを確認した上で、三木谷キャンペーンを活用してお得に乗り換えましょう。

iPhone購入と三木谷キャンペーンの併用テクニック

auから楽天モバイルへの乗り換えと同時に新しいiPhoneの購入を検討している方には、「iPhoneトク得乗り換えキャンペーン」と「三木谷社長の紹介キャンペーン」を組み合わせる方法が最もお得です。まず、iPhoneトク得乗り換えキャンペーンでは、対象iPhoneを一括または24回払いで購入すると、端末代金から20,000円の値引きが適用されます。さらに、三木谷キャンペーンからの申し込みで最大14,000ポイントの楽天ポイントが還元されるため、合計で34,000円相当ものお得が実現できます。これは現在提供されている組み合わせの中でもトップクラスの還元額です。

この組み合わせを実現するための具体的な手順は以下の通りです。

  • 三木谷キャンペーンの適用手順
    • 専用リンクにアクセスし、楽天モバイルの申し込みページへ進む
    • 「プランとスマホをセットで申し込む」を選択
    • 購入したいiPhoneモデルを選択
    • この時点で三木谷キャンペーンの適用が確定
  • iPhoneトク得乗り換えキャンペーンの適用手順
    • 専用のエントリーページから事前エントリーを完了
    • 支払い方法を「一括」または「24回払い」で選択
    • 20,000円の値引きが適用

さらにお得に利用するためのポイントとして、「楽天モバイル買い替え超トクプログラム」も検討してみましょう。このプログラムは48回払いを選択した場合に適用され、25ヶ月目以降に端末を返却すれば残りの支払いが不要になるというものです。

例えば、iPhone 16(128GB)の場合、通常141,700円の端末が実質70,848円で利用可能になります。三木谷キャンペーンの14,000ポイント還元と組み合わせると、実質56,848円でiPhone 16が利用できる計算になります。ただし、買い替え超トクプログラムを選ぶ場合、iPhoneトク得乗り換えキャンペーンの20,000円値引きは適用されず、代わりに最大16,000ポイントの還元となる点に注意が必要です。

自分の利用スタイルに合わせて、一括・24回払いと48回払いのどちらがお得になるかを比較検討してみるとよいでしょう。いずれの方法を選んでも、auで同じiPhoneを購入するよりも大幅に安く入手できるため、乗り換えのタイミングでの機種変更は非常に経済的といえるでしょう。

家族全員で乗り換えて家族割と紹介キャンペーンをダブルで適用

家族全員でauから楽天モバイルへの乗り換えを検討している場合、「楽天最強家族プログラム」と「三木谷社長の紹介キャンペーン」を組み合わせる方法が非常に効果的です。三木谷キャンペーンは最大5回線まで適用可能なため、例えば4人家族なら全員分の合計56,000ポイント(14,000ポイント×4人)という大きな還元が期待できます。これに加えて、楽天最強家族プログラムの家族割引(1回線あたり月額110円割引)を適用すれば、毎月440円、年間で5,280円の通信料金が割引されます。

この組み合わせを実現するには、まず家族全員分の回線を三木谷キャンペーンの専用リンクから個別に申し込みます。申し込み後、my楽天モバイルアプリで「最強家族プログラム」のグループを作成し、家族を招待します。グループの作成は申し込み完了後すぐにできますが、招待は各回線が開通してからでないとできないため、全員の回線が開通したらすぐにグループを設定するとよいでしょう。家族グループは手続きが非常にシンプルで、同一住所である必要もなく、証明書類の提出も不要です。親戚や同棲パートナーなども「家族」として認められるため、柔軟に適用できる点も魅力です。

auから楽天モバイルに乗り換える10大メリット

auから楽天モバイルへの乗り換えを検討する際、どのようなメリットがあるのか気になる方も多いでしょう。実は料金面だけでなく、サービス内容や利便性など様々な面で大きなメリットが存在します。auと比較して楽天モバイルは料金の安さが最大の魅力ですが、それ以外にもポイント還元や使いやすさなど、多くの利点があります。特に楽天経済圏を普段から利用している方にとっては、相乗効果で得られるメリットはさらに大きくなります。また、auの料金体系や契約内容に不満を感じていた方にとっては、シンプルさと透明性も大きな魅力となるでしょう。ここでは、auから楽天モバイルに乗り換えることで得られる10の主要なメリットを詳しく解説します。これらのメリットを理解することで、乗り換えの判断材料としていただければ幸いです。乗り換えを検討している方は、自分のスマホ利用スタイルに合わせて、どのメリットが特に重要かを優先順位をつけて考えてみると良いでしょう。

月額料金が4,000円近く安くなる

auから楽天モバイルへの乗り換えで最も大きなメリットは、月額料金の大幅な削減です。auの「使い放題MAX 5G/4G」プランは月額7,458円(税込)ですが、楽天モバイルの「Rakuten最強プラン」のデータ無制限プランは月額3,278円(税込)となっており、差額は4,180円にもなります。年間で計算すると約50,000円もの節約になるため、家計の負担を大きく軽減できます。これは単身者だけでなく、家族全員で乗り換えれば家族の人数分だけ節約効果が倍増するため、家計にとって非常に大きなインパクトがあります。

楽天モバイルの料金体系は、データ使用量に応じて自動的に料金が変動するシンプルなものです。3GBまでは月額1,078円、20GBまでは月額2,178円、それ以上は月額3,278円(いずれも税込)となっています。例えば、通勤中に音楽を聴いたり、たまに動画を見る程度のライトユーザーであれば、月額1,078円で十分に楽しめます。これはauの最低料金プランと比較しても大幅に安いため、データ使用量が少ないユーザーにとっては特に大きなメリットといえるでしょう。

さらに、auでは様々な割引サービス(家族割引やauスマートバリューなど)を適用しないと料金が高くなる傾向がありますが、楽天モバイルは基本料金自体が安いため、特別な条件がなくても低料金で利用できます。もちろん、楽天モバイルでも家族割引などの割引サービスが用意されているため、それらを適用すればさらに料金を抑えることができます。例えば家族で利用すれば1回線あたり月額110円の割引が適用され、12歳以下のお子さんなら最大月額440円の割引が受けられます。このように、楽天モバイルは基本料金の安さに加えて、各種割引も組み合わせることで、大幅な料金削減が実現可能です。長期的に見れば、この料金差は非常に大きな節約につながるため、auから楽天モバイルへの乗り換えは経済的に非常に合理的な選択といえるでしょう。

シンプルで分かりやすい料金プラン体系

auから楽天モバイルへの乗り換えで感じる大きなメリットの一つが、料金プラン体系のシンプルさです。auでは複数の料金プランが存在し、それぞれに条件や特典が異なるため、自分に最適なプランを選ぶのに頭を悩ませることが少なくありません。また、家族割引やauスマートバリューなどの各種割引サービスも複雑に絡み合い、実際にいくら支払うことになるのかが分かりにくいという問題があります。

一方、楽天モバイルの料金プランは「Rakuten最強プラン」の1種類のみです。このプランはデータ使用量に応じて自動的に料金が変動する仕組みになっており、3GBまでなら月額1,078円、20GBまでなら月額2,178円、それ以上使用しても月額3,278円(いずれも税込)と明確に設定されています。このシンプルさは、料金の予測がしやすく、予期せぬ高額請求に悩まされる心配がないという大きな安心感につながります。また、プランを選ぶ手間も省けるため、契約時の煩わしさもありません。

さらに、楽天モバイルでは基本料金以外の追加料金も非常に分かりやすくなっています。例えば、Rakuten Linkアプリを使えば通話料は無料になりますし、追加でオプションを付ける場合も、「15分(標準)通話かけ放題」が月額1,100円(税込)というシンプルな設定です。複雑な条件や例外規定が少ないため、毎月の支払額を正確に把握しやすく、家計管理の面でも大きなメリットといえるでしょう。このように、楽天モバイルの料金プラン体系は、誰にでも理解しやすく、予想外の出費に悩まされる心配がないという点で、auのような大手キャリアの複雑な料金体系と比較して大きな優位性があります。特に、料金の分かりやすさを重視する方や、毎月の通信費を安定させたい方にとっては、楽天モバイルのシンプルな料金プラン体系は非常に魅力的なポイントです。

データ通信量が無制限で使い放題

楽天モバイルの大きな魅力の一つが、データ通信量の実質無制限サービスです。楽天モバイルの「Rakuten最強プラン」では、20GB以上利用しても月額3,278円(税込)の定額料金で利用できるため、通信量を気にせずにスマホを使いたい方にとって大きなメリットとなります。auの無制限プランと比較すると、月額料金に4,000円以上の差があるにもかかわらず、同等のデータ通信サービスを享受できるのは非常に魅力的です。

楽天モバイルでは以前、パートナー回線(au回線)を利用した場合にデータ容量に制限がありましたが、2023年6月からはパートナー回線エリアでもデータ容量無制限で利用できるようになりました。これにより、自宅が楽天回線エリア外であっても、安心してデータ通信を利用できるようになっています。動画視聴やオンラインゲーム、大容量ファイルのダウンロードなど、データを多く消費するコンテンツも制限を気にすることなく楽しめます。

また、楽天モバイルでは「Rakuten Link」アプリを使った通話や、楽天モバイル独自のサービスで使用するデータ通信量はカウントされないという特徴もあります。例えば、Rakuten Linkを使った通話では、高音質の通話でもデータ通信量にカウントされないため、長時間の通話でもデータ容量を消費する心配がありません。このように、楽天モバイルでは通信量を気にすることなく思う存分スマホを活用できる環境が整っています。データ通信量の制限に悩まされることなく、月々の定額料金でスマホを利用できるというのは、特にYouTubeやNetflixなどの動画視聴が多い方、テザリングでノートパソコンなどを接続する機会が多い方にとっては大きなメリットとなるでしょう。通信量を気にせずに使いたいという方にとって、楽天モバイルの無制限プランは経済的にも使い勝手の面でも非常に優れた選択肢といえます。

Rakuten Linkアプリで通話し放題になる

auから楽天モバイルへの乗り換えで大きなメリットとなるのが、「Rakuten Link」アプリを使用した完全無料の通話サービスです。Rakuten Linkアプリを使用すれば、国内通話が時間無制限で無料になるため、仕事や友人との長電話でも通話料を気にする必要がありません。auでは通話し放題オプションに月額1,980円(税込)かかるのに対し、楽天モバイルではアプリを使用するだけで追加料金なしで同等のサービスが利用できる点は非常に大きなメリットです。

Rakuten Linkアプリは単なる通話アプリではなく、SMS送受信やメッセージ機能も備えており、コミュニケーションツールとして多機能に利用できます。特に注目すべきは、Rakuten Link同士の通話であれば国際通話も無料になる点です。海外に家族や友人がいる方にとっては、国際電話料金を大幅に節約できる貴重なサービスといえるでしょう。また、海外渡航時も、Wi-Fi環境下であれば日本への通話が無料で利用できるため、出張や旅行が多い方にもおすすめです。

Rakuten Linkは楽天回線対応のAndroid端末(Android 9以降)とiOS端末(iOS 14.4以降)で利用可能です。iPhone 6s以降のほとんどのiPhoneモデルに対応しているため、現在使用している端末でもそのまま利用できる可能性が高いでしょう。ただし、一部の古い機種では対応していない場合もあるため、事前に確認が必要です。電話をよく使う方にとっては、Rakuten Linkによる通話料金の大幅削減は、月額料金の安さと並ぶ大きなメリットとなります。auでは通常の電話アプリを使用した場合、30秒ごとに22円の通話料がかかりますが、Rakuten Linkを使えばその心配がありません。例えば、月に10時間の通話をする場合、auでは通話し放題オプションを付けない限り、1万円以上の通話料が発生する可能性がありますが、楽天モバイルなら0円で済みます。通話が多い方ほど、この恩恵は大きくなるでしょう。

楽天ポイントが貯まる・支払いに使用できる

auから楽天モバイルへの乗り換えで見逃せないメリットの一つが、楽天ポイントが貯まりやすく、また支払いにも使用できる点です。楽天モバイルでは月額料金の支払いに応じて、100円につき1ポイントの楽天ポイントが自動的に貯まる仕組みになっています。例えば、月額3,278円(税込)のプランを利用していれば、毎月32ポイント程度が貯まる計算になります。年間で考えると約380ポイントとなり、これだけでもちょっとしたお買い物に使えるポイントが貯まります。

さらに、楽天モバイルユーザーは楽天市場での買い物でポイント+4倍という特典が付与されます。これは「楽天市場SPU(スーパーポイントアッププログラム)」の一環で、楽天モバイルを契約していることで、楽天市場での買い物時のポイント還元率が大幅にアップします。楽天市場を頻繁に利用する方にとっては、このポイント還元率の向上だけでも大きなメリットとなるでしょう。また、楽天カードで楽天モバイルの料金を支払えば、カード利用分のポイントも加算されるため、ポイントの二重取りが可能になります。

貯まった楽天ポイントは楽天市場でのお買い物はもちろん、楽天モバイルの月額料金の支払いにも充当することができます。1ポイント1円として使用でき、1ポイントから使えるため、細かいポイントも無駄にすることなく活用できます。例えば、楽天市場での買い物で5,000ポイント貯まったら、そのポイントで楽天モバイルの月額料金を支払うことも可能です。場合によっては、実質的に無料で楽天モバイルを利用できる月も出てくるかもしれません。このように、楽天モバイルを利用することで楽天経済圏内でのポイント循環が生まれ、よりお得にサービスを利用できるようになります。普段から楽天市場やその他の楽天サービスを利用している方にとっては、楽天モバイルへの乗り換えによるポイント面でのメリットは非常に大きいといえるでしょう。楽天ポイントの有効期限は通常ポイントが獲得から1年間、期間限定ポイントはポイントごとに設定された期間となっているため、計画的に利用することで最大限の恩恵を受けられます。

豊富な楽天キャンペーンを利用できる

auから楽天モバイルへの乗り換えで見逃せないメリットの一つが、楽天モバイルが定期的に実施する豊富なキャンペーンを利用できる点です。楽天モバイルは他社からの乗り換えユーザーを獲得するために、様々な魅力的なキャンペーンを常時展開しています。例えば、「三木谷社長の紹介キャンペーン」では他社からの乗り換えで最大14,000ポイント、「iPhoneトク得乗り換えキャンペーン」では対象iPhone購入で最大36,000円相当の還元が受けられるなど、非常に高額な特典が用意されています。

これらのキャンペーンは併用できるものも多いため、複数のキャンペーンを組み合わせることで、さらに大きな恩恵を受けることができます。例えば、機種変更を検討している方なら、端末購入キャンペーンとMNP乗り換えキャンペーンを併用することで、新しい端末を大幅に割引された価格で入手することが可能です。キャンペーンの中には期間限定のものもありますが、常時何らかのお得なキャンペーンが実施されているため、タイミングを見計らって乗り換えることで最大限のメリットを得られます。

また、楽天モバイルは楽天グループの一員であるため、楽天市場やRakuten TVなど他の楽天サービスと連携したキャンペーンも豊富です。例えば、楽天モバイルユーザーは楽天市場での買い物時にポイント+4倍という特典があり、楽天カードと組み合わせることでさらにポイント還元率がアップします。また、「最強おうちプログラム」では、Rakuten Turboや楽天ひかりと楽天モバイルを同時に契約することで、毎月1,000ポイントが還元されるなど、楽天経済圏内でのサービス利用でお得になる仕組みが整っています。このように、楽天モバイルへの乗り換えによって、単に携帯電話料金が安くなるだけでなく、様々なキャンペーンを通じて生活全般のコストを下げることができるのは大きな魅力です。楽天モバイルのキャンペーン情報は公式サイトで随時更新されているため、乗り換えを検討している方は最新情報をチェックすることをおすすめします。

使い慣れたスマホをそのまま利用できる可能性が高い

auから楽天モバイルへの乗り換えでありがたいメリットの一つが、現在使用しているスマートフォンをそのまま利用できる可能性が高い点です。多くの場合、SIMカードを入れ替えるだけで手持ちの端末をそのまま使い続けることができるため、新しい端末の購入費用を節約できます。特に、最近のauで購入した端末であれば、SIMロック解除後に楽天モバイルの回線で問題なく利用できることが多いです。端末を乗り換えの度に買い替える必要がないため、経済的な負担を大きく軽減できます。

楽天モバイルでは「楽天回線対応製品」として、多数の端末の動作確認を行っています。iPhone 6s以降のiPhoneシリーズのほぼ全機種、Google Pixel、Galaxy、AQUOS、Xperiaなど主要な機種のほとんどが対応しているため、現在お使いの端末がそのまま利用できる可能性は非常に高いです。楽天モバイルの公式サイトで対応端末を確認することができるので、乗り換え前に自分の端末が対応しているかチェックしておくとよいでしょう。

2021年9月30日以前に発売された端末の場合、SIMロック解除が必要になることがありますが、Myauアプリやウェブサイトから簡単に手続きができます。オンラインでの手続きなら手数料も無料です。また、2022年10月1日以降に購入した端末は、購入時点でSIMロックが解除されている状態で提供されているため、追加の手続きは不要です。このように、auで使い慣れた端末をそのまま楽天モバイルで使い続けられることは、操作の学習コストがかからない点でも大きなメリットです。新しい端末に変更する場合、設定やアプリの再インストール、操作方法の習得など様々な手間がかかりますが、同じ端末を使い続けることでそうした煩わしさから解放されます。特に、スマートフォンの操作に不慣れな方や、現在の端末の使い心地に満足している方にとっては、この点は非常に魅力的なポイントといえるでしょう。

デビットカードでの支払いが可能

auから楽天モバイルへの乗り換えで見落としがちですが、実は大きなメリットとなるのが支払い方法の選択肢の広さです。auでは基本的にクレジットカードや口座振替での支払いのみに対応していますが、楽天モバイルではこれらに加えてデビットカードでの支払いも可能です。特に、クレジットカードを持っていない方や、クレジットカードの審査に通過できない方にとって、デビットカード払いが選択できるのは大きなメリットといえるでしょう。

楽天モバイルで使用できるデビットカードは、「楽天銀行デビットカード」と「スルガ銀行デビットカード」の2種類です。特に楽天銀行デビットカードを使えば、支払額に応じて楽天ポイントも貯まるため、二重のメリットが得られます。具体的には、支払額110円につき1ポイントの楽天ポイントが付与されます。例えば、月額3,278円の料金プランを利用していれば、デビットカード払いで毎月約29ポイントが追加で貯まる計算になります。これも年間で考えると約350ポイントとなり、楽天市場でのお買い物や楽天モバイルの料金支払いに充当できるポイントが自然と増えていくことになります。

デビットカード払いのもう一つのメリットは、利用した金額がリアルタイムで口座から引き落とされるため、支出の管理がしやすい点です。クレジットカードのように請求が翌月になるわけではないため、現在の口座残高の範囲内で支払いを行うことができ、予期せぬ出費で家計が圧迫されるリスクを避けることができます。特に、家計管理を重視する方や、支出を明確に把握しておきたい方にとっては、デビットカード払いは非常に便利な選択肢といえるでしょう。また、未成年者や学生など、クレジットカードの審査が通りにくい方でも、デビットカードであれば比較的簡単に作ることができるため、支払い方法の選択肢が広がることは大きなメリットです。このように、楽天モバイルではデビットカード払いに対応することで、より多くの方が利用しやすい環境を整えています。

楽天モバイル店舗でのサポートが受けられる

楽天モバイルへの乗り換えを検討する際に、「オンラインだけでサポートが不安」と感じる方も多いかもしれません。しかし、楽天モバイルは全国に店舗ネットワークを展開しているため、対面でのサポートも充実しています。auショップほどの店舗数はないものの、主要な都市や駅前などにはほぼ確実に楽天モバイルショップが存在し、直接スタッフに相談できる環境が整っています。また、2022年2月からは郵便局内にも楽天モバイルショップがオープンし、より身近な場所でサポートを受けられるようになりました。

楽天モバイルショップでは、契約手続きだけでなく、端末の設定や操作方法の説明、データ移行のサポートなども受けることができます。特に、スマートフォンの操作に不慣れな方や、乗り換え時のデータ移行に不安を感じる方にとっては、専門スタッフに直接相談できる環境があるのは大きな安心感につながります。また、端末に不具合が生じた場合の相談窓口としても活用できるため、アフターサポートの面でも安心です。

楽天モバイルショップでは、「あんしん操作サポート」や「データ移行サポート」などの有料サービスも提供しています。これらのサービスを利用すれば、スマートフォンの基本的な使い方からアプリの設定、データ移行まで、専門スタッフが丁寧にサポートしてくれます。特に、高齢者の方や初めてスマートフォンを利用する方にとっては、こうした手厚いサポートが受けられる点は大きな魅力といえるでしょう。楽天モバイルショップの場所は公式サイトの「店舗検索」から簡単に確認できるため、事前に最寄りの店舗をチェックしておくとよいでしょう。また、混雑を避けるために事前に来店予約をしておくことも可能です。このように、楽天モバイルは店舗サポートも充実しているため、オンラインでの手続きに不安を感じる方でも安心して乗り換えることができます。

家族割引で毎月の料金がさらにお得に

楽天モバイルに家族で乗り換えると、「最強家族プログラム」という家族割引を適用できます。このプログラムは、月額料金が1回線あたり毎月110円割引される楽天モバイル独自の家族割です。複数回線を契約すればするほど、それぞれの回線で割引が適用されるため、家族全員での節約効果は大きくなります。

申し込み方法は非常にシンプルで、代表者がmy楽天モバイルからグループを作成し、他の家族がそのグループに参加するだけです。同一名義の複数回線でも、最大10回線まで割引の恩恵を受けられるのが特徴です。例えば、あなたの名義で楽天モバイルを3回線契約してグループに加入した場合、基本料から「110円×3台分=330円」が毎月割引されます。

2024年7月からは代表者の年齢制限が撤廃されており、18歳以下の方でも代表者として申し込みが可能になりました。また、同一住所である必要や家族関係を証明する書類も不要なので、離れて暮らす家族でも簡単に加入できます。家族の定義も広く、親戚や同棲パートナー、事実婚なども家族とみなされるため、柔軟に適用できます。

この家族割引は、楽天モバイルの基本料金自体が安いことを考えると、さらにお得感があります。3GBまで使用した場合、通常1,078円の月額料金が家族割適用で968円になります。一方、20GB以上使用しても月額3,278円が3,168円になり、どの利用区分でも毎月110円ずつ割引が適用されます。

最大のメリットは、グループに招待できる上限が最大20回線まであることです。大家族や親戚一同で楽天モバイルを利用する場合でも、全員が割引の恩恵を受けられます。auの家族割引と比較すると、割引額自体は小さいものの、適用条件や手続きの簡便さ、同一名義での複数回線への適用など、ユーザーフレンドリーな設計になっています。

家族でスマホの料金をまとめて節約したい方にとって、楽天モバイルの家族割引は絶好の選択肢です。各家族構成員が毎月110円ずつ割引されることで、年間では一人あたり1,320円、4人家族なら5,280円の節約になります。これにauから楽天モバイルへの乗り換えで得られる基本料金の大幅な削減効果を合わせると、家計への貢献度は非常に大きいでしょう。

auから楽天モバイルへの乗り換えで注意すべき6つのデメリット

auから楽天モバイルへの乗り換えには多くのメリットがある一方で、いくつかの注意点やデメリットも存在します。料金の安さだけに目を向けると、思わぬ落とし穴にはまる可能性もあるため、事前に乗り換えによって生じる可能性のある問題点をしっかり把握しておくことが大切です。ここでは、auから楽天モバイルへ乗り換える際に注意すべき6つのデメリットについて詳しく解説します。これらのデメリットを理解した上で乗り換えを検討することで、後悔のない選択ができるでしょう。特に長年auを使用してきた方は、これまで当たり前に利用できていたサービスや機能が使えなくなる可能性があるため注意が必要です。また、技術的な設定が必要になる点や、エリアによる通信品質の違いなども把握しておきましょう。それぞれのデメリットについて、対策方法も含めて確認していきます。

端末の分割購入の残金は引き続き支払い必要

auから楽天モバイルに乗り換える際、多くの方が気にするのが端末代金の残債です。auで分割購入したスマホの残債は、乗り換え後も支払い続ける必要があります。これは乗り換えによって消えるものではなく、auとの契約とは別に端末の割賦契約が存在するためです。

例えば、24回払いでiPhoneを購入し、12回分の支払いが済んだ状態で楽天モバイルに乗り換えた場合、残りの12回分はauから引き続き請求されます。支払い方法としては、残りの分割払いを継続するか、残債を一括で支払うかを選択できます。特に最新機種を購入して間もない場合は、残債が高額になる可能性があるため、乗り換えのタイミングを検討する際の重要な判断材料になります。

また、auで機種を購入した際に適用されていた割引(例:毎月割)は、auを解約することでその割引が終了してしまう点にも注意が必要です。これにより、実質的な支払額が増える可能性があります。例えば、毎月1,000円の割引が適用されていた場合、乗り換え後はその割引がなくなり、端末代金が割引なしの満額請求になります。

ただし、auのスマホトクするプログラムに加入している場合は、楽天モバイルに乗り換えた後も条件を満たせば特典を受けられる場合があります。25ヶ月目以降に端末を返却すれば最終回の支払いが不要になるなどの特典は継続して利用可能です。

乗り換えを考えている方は、My auアプリやWebサイトで現在の端末残債を確認し、乗り換え後の支払い計画を立てることをおすすめします。特に複数回線を契約している場合は、すべての回線の残債状況を把握しておきましょう。理想的には、端末の分割払いが終了するタイミングでの乗り換えが経済的にはもっとも負担が少なくなります。

一部エリアで電波が繋がりにくい場合がある

楽天モバイルは後発の携帯キャリアということもあり、電波のカバーエリアや品質においてauと比べると一部の地域では劣る場合があります。特に山間部や離島、建物の地下などでは電波が届きにくいことがあるため、生活圏や行動範囲によっては不便を感じる可能性があります。

楽天モバイルのネットワークは、「楽天回線エリア」と「パートナー回線エリア」の2種類で構成されています。楽天回線エリアは楽天が独自に整備した基地局によるエリアで、パートナー回線エリアはauのローミングを利用しているエリアです。2023年6月以降は「Rakuten最強プラン」の導入により、パートナー回線エリアでもデータ通信の無制限利用が可能になりましたが、エリアによっては通信速度に違いがあります。

2023年9月時点で楽天モバイルの人口カバー率は99.98%を達成していますが、数字だけでは分からない実際の使用感は地域によって差があります。例えば、都市部では問題なく利用できても、郊外や山間部では電波が弱くなる傾向があります。また、高層ビルの上層階やマンションの奥の部屋などでは電波が届きにくい場合もあります。

特に注目すべき点として、楽天モバイルは2024年6月27日からプラチナバンド(700MHz帯)のサービスを開始しました。プラチナバンドは建物内や地下などでも電波が届きやすいという特徴がありますが、まだ全国的に展開されておらず「主要都市部から順次拡大予定」とされています。そのため、すべての地域で安定した通信が保証されるわけではありません。

乗り換えを検討している方は、楽天モバイル公式サイトのエリアマップで自宅や職場、よく行く場所がカバーエリア内かどうかを確認することをおすすめします。また、不安がある場合は、楽天モバイルのデータ専用プランを一時的に契約して電波状況をテストすることも一つの方法です。初月は実質無料で利用できるため、リスクなく実際の通信品質を確認できます。

開通時にAPN設定が必要になる

auから楽天モバイルに乗り換える際、多くの場合で手動でのAPN設定が必要になります。APNとは「Access Point Name(アクセスポイント名)」の略で、スマートフォンがインターネットに接続するための設定です。APN設定を正しく行わないと、ネットワークに接続できないという状況に陥ります。

楽天モバイルで新しく端末を購入した場合は、APN設定が自動的に行われることが多いですが、auで使用していた端末をそのまま楽天モバイルで使用する場合には、手動でのAPN設定が必要です。この設定は、iPhoneとAndroidで方法が異なります。

これらの設定は専門的な知識がなくても手順通りに行えばできるものですが、IT機器の操作に不慣れな方にとっては少しハードルが高いかもしれません。また、設定方法を間違えると通信できない状態が続くため、正確な手順で行う必要があります。

楽天モバイルでは、SIMカード到着時にスタートアップガイドやAPN設定のガイドが同封されていることが多いですが、不安な場合は楽天モバイルショップでのサポートを受けることも検討してみてください。ただし、店舗での設定サポートには別途料金がかかる場合があります。

一部端末ではRakuten Link(通話かけ放題)が使えない

楽天モバイルでは「Rakuten Link」という専用アプリを使うことで、国内通話が無料で使い放題になるサービスを提供しています。これは楽天モバイルの大きな魅力の一つですが、端末や OSのバージョンによっては利用できない場合がある点に注意が必要です。

Rakuten Linkが利用可能な端末は、Android 9以降を搭載した楽天回線対応製品、またはiOS 14.4以降を搭載したiPhoneです。具体的なiPhoneの対応機種は以下の通りです。

  • iPhone 16シリーズ全機種
  • iPhone 15シリーズ全機種
  • iPhone 14シリーズ全機種
  • iPhone 13シリーズ全機種
  • iPhone SE(第3世代)
  • iPhone 12シリーズ全機種
  • iPhone SE(第2世代)
  • iPhone 11シリーズ全機種
  • iPhone XRおよびXSシリーズ
  • iPhone X
  • iPhone 8および8 Plus
  • iPhone 7および7 Plus
  • iPhone SE(第1世代)
  • iPhone 6sおよび6s Plus

古い機種、特にiPhone 6以前や古いAndroid端末では、Rakuten Linkが利用できない可能性が高いです。また、OSのバージョンが古いままの場合も同様です。Rakuten Linkが使えない場合、通常の電話アプリでの通話は30秒ごとに22円の通話料がかかります。これはauと同等の料金設定ですが、Rakuten Linkの無料通話を前提に乗り換えを検討していた場合は想定外の出費となってしまいます。

Rakuten Linkが使えない場合の対策としては、以下の方法があります。

  1. 端末をOSのアップデートが可能であれば、最新バージョンにアップデートする
  2. 楽天モバイルで新しい対応端末に機種変更する
  3. 有料の「15分(標準)通話かけ放題」オプション(月額1,100円)に加入する
  4. LINE通話などの代替手段を活用する

特に電話をよく使う方は、事前に自分の端末がRakuten Linkに対応しているかを確認することが重要です。楽天モバイル公式サイトの「楽天回線対応製品」のページから確認できます。もし対応していない場合は、乗り換えと同時に新しい端末を購入するか、通話プランを追加することを検討しましょう。

なお、Rakuten Linkアプリは通話だけでなく、メッセージやグループチャット、国際SMS、国内SMSなどの機能も備えています。また、Rakuten Link同士なら国際電話も無料になるため、海外にいる家族や友人とのコミュニケーションにも便利です。これらの機能を活用することで、通話料の節約だけでなく、コミュニケーションの幅を広げることができます。

auのメールアドレスが使えない・継続利用は有料

auから楽天モバイルに乗り換えると、これまで使っていたauのキャリアメールアドレス(@au.comや@ezweb.ne.jp)が利用できなくなります。長年同じメールアドレスを使用してきた方にとって、これは大きな問題になり得ます。特に各種サービスやウェブサイトのアカウント登録、連絡先として広く知られている場合は注意が必要です。

auでは「auメール持ち運び」というサービスを提供しており、これを利用すれば乗り換え後もauメールアドレスを継続して使用することができます。ただし、月額330円(税込)の有料サービスであり、これまで無料で使えていたものが有料になるという点で負担が増えます。

さらに重要な点として、このauメール持ち運びサービスはau解約後31日以内に申し込む必要があるということです。この期間を過ぎると、メールデータがサーバーから削除され、二度と復活できなくなります。乗り換えを検討している方は、この期限を念頭に置いて計画を立てる必要があります。

対策としては、以下のような方法が考えられます。

  1. 乗り換え前に、重要なメールのバックアップを取っておく
  2. 各種サービスの登録メールアドレスをGmailやYahoo!メールなどのフリーメールに変更しておく
  3. 連絡先にはauメールアドレスの変更を事前に通知しておく
  4. 乗り換え後、auメール持ち運びに申し込む(必要と判断した場合)
  5. 楽天メール(@rakumail.jp)を新たなメインアドレスとして設定する

特にビジネスでauメールアドレスを使用している場合は、突然メールが使えなくなると大きな問題になるため、計画的な移行が必要です。また、銀行やクレジットカード、各種会員サイトなどに登録しているメールアドレスも一つずつ確認し、変更手続きを行うことをおすすめします。

なお、楽天モバイルでは2022年7月から「楽メール」というキャリアメールサービスを提供しています。こちらは無料で利用できるため、新しいキャリアメールアドレスが必要な方は検討してみるとよいでしょう。ただし、新しいアドレスになるため、各所への通知や設定変更の手間は同様に発生します。

au特有のサービスやコンテンツが利用できなくなる

auから楽天モバイルに乗り換えると、これまで利用していたau特有のサービスやコンテンツが利用できなくなります。特にauスマートパスやauスマートパスプレミアム、au PAYなどのauエコシステムに依存している方は、乗り換えによる影響が大きくなります。

auスマートパスプレミアム(月額548円)は、セキュリティ対策や特典クーポン、データお預かりサービスなど、様々な特典が含まれるauの総合サービスです。このサービスはauユーザー以外も利用できますが、auユーザーであれば料金請求と一緒に支払いが可能という利便性がありました。乗り換え後は、継続利用する場合でも支払い方法の変更が必要になります。

また、auスマートパス(月額330円)はauの携帯電話を使っている人しか利用できないため、乗り換えと同時に利用できなくなります。auスマートパスでダウンロードしたアプリやコンテンツの多くは使用できなくなる点に注意が必要です。

さらに、auのクラウドサービスを利用してアドレス帳や写真などを保存している場合も、乗り換えによってアクセスできなくなる可能性があります。特に重要なのは、アドレス帳の保存・復元サービスで、乗り換え前にデータのバックアップや移行を行わないと、大切な連絡先情報が失われる恐れがあります。

au PAYやPontaポイントについては、auユーザーでなくても引き続き利用可能ですが、auでの利用によるボーナスポイントなどの特典は受けられなくなります。一方で、楽天モバイルに乗り換えると楽天ポイントが貯まるようになるため、楽天経済圏のサービスをよく利用する方にとってはメリットになる場合もあります。

auが提供する定額動画・音楽サービスも、多くは乗り換え後も継続利用できますが、割引特典や支払い方法などに変更が生じる場合があります。例えば、「auスマートパスプレミアム」会員向けの特典価格などは適用されなくなります。

これらのデメリットへの対策として、以下のことを乗り換え前に確認・実施しておくとよいでしょう。

  1. 利用中のauサービスの一覧を作成し、乗り換え後も必要なものを特定する
  2. アドレス帳や写真などの重要データは、Google連絡先やiCloud、Googleフォトなど別のクラウドサービスにバックアップしておく
  3. auスマートパスプレミアムなど継続利用したいサービスは、支払い方法を変更しておく
  4. au PAYやPontaポイントの残高や有効期限を確認しておく
  5. 代替となる楽天のサービス(楽天ペイ、楽天ポイントなど)の利用を検討する

長年auを利用してきた方にとって、これらのサービスやコンテンツの喪失は想像以上に影響が大きい場合があります。乗り換えを決める前に、現在利用しているauサービスを棚卸しして、本当に乗り換えるべきかどうかを慎重に検討することをおすすめします。

auから楽天モバイルへのデータ移行完全ガイド

auから楽天モバイルへの乗り換えを検討する際、多くの方が不安に感じるのがデータ移行です。長年使い続けたスマホには、大切な写真や連絡先、SNSのログイン情報など重要なデータが蓄積されています。乗り換えの際にこれらのデータを失わないためには、適切な移行方法を選択し、計画的に準備することが重要です。この記事では端末の組み合わせごとに最適なデータ移行方法を解説します。機種変更の有無やOSの種類によって移行方法は異なりますが、適切に準備すれば安全かつスムーズにデータを移行できます。特に大容量のデータや特定のアプリデータなど、移行に注意が必要なポイントも含めて詳しく説明していきます。

iPhoneからiPhoneへのデータ移行方法

auでiPhoneを使用していて、楽天モバイルでも新しいiPhoneに機種変更する場合、データ移行は比較的簡単です。Appleが提供する専用の移行機能を使うことで、ほぼすべてのデータを新しい端末に引き継ぐことができます。iPhoneからiPhoneへのデータ移行には、主にクイックスタートiCloudiTunesまたはFinderの3つの方法があります。

最も便利で推奨される方法は「クイックスタート」です。これは、新旧のiPhoneを近づけるだけで自動的に認識し、ワイヤレスでデータを直接転送する機能です。手順は以下の通りです。

  1. 新しいiPhoneの電源を入れ、古いiPhoneの近くに置く
  2. 古いiPhoneに「新しいiPhoneを設定」という画面が表示されたら「続ける」をタップ
  3. 新しいiPhoneに表示されるアニメーションを古いiPhoneのカメラで読み取る
  4. 新しいiPhoneで古いiPhoneと同じパスコードを入力
  5. 画面の指示に従ってFace IDやTouch IDを設定
  6. 「iPhoneを転送」を選択
  7. 転送が完了するまで待つ(データ量によっては数時間かかる場合もあります)

次に、iCloudを使用する方法もおすすめです。この方法では、古いiPhoneのデータをiCloudにバックアップした後、新しいiPhoneでそのバックアップから復元します。特にWi-Fi環境が安定している場合に便利な方法です。手順は以下の通りです。

  1. 古いiPhoneで「設定」→「[自分の名前]」→「iCloud」→「iCloudバックアップ」と進む
  2. 「今すぐバックアップを作成」をタップし、バックアップが完了するまで待つ
  3. 新しいiPhoneの初期設定画面で「Appとデータ」から「iCloudバックアップから復元」を選択
  4. Apple IDとパスワードを入力してサインイン
  5. 最新のバックアップを選択
  6. 復元が完了するまで待つ

パソコンがある場合は、iTunesまたはFinder(macOS Catalina以降)を使ったバックアップと復元も選択肢の一つです。この方法は大容量のデータを移行する場合や、Wi-Fi環境が不安定な場合に適しています。手順は以下の通りです。

  1. パソコンにiTunesまたはFinderを起動
  2. 古いiPhoneをUSBケーブルでパソコンに接続
  3. iTunesまたはFinderで「この[デバイス名]をバックアップ」を選択
  4. バックアッププロセスが完了するまで待つ
  5. 古いiPhoneを取り外し、新しいiPhoneを接続
  6. 「バックアップから復元」を選択し、最新のバックアップを選ぶ
  7. 復元が完了するまで待つ

どの方法を選んでも、写真、連絡先、カレンダー、メッセージ、メモ、メール設定、Wi-Fi設定などの基本的なデータは移行できます。しかし、アプリ内のデータについては、一部のアプリは別途対応が必要な場合があります。特にLINEやゲームアプリなどは、アプリ内のアカウント連携や専用のバックアップ/復元機能を利用する必要があるかもしれません。移行前に重要なアプリのデータバックアップ方法を確認しておくことをおすすめします。

AndroidからAndroidへのデータ移行手順

auのAndroid端末から楽天モバイルのAndroid端末にデータを移行する場合も、いくつかの効果的な方法があります。AndroidからAndroidへのデータ移行は主にGoogleアカウントを使用する方法メーカー独自のデータ移行アプリを使用する方法の2つがあります。

最も基本的かつ確実な方法は、Googleアカウントを利用したバックアップと復元です。Androidスマートフォンの多くのデータはGoogleのサービスと連携しており、Googleアカウントにバックアップされています。手順は以下の通りです。

  1. 古いAndroid端末で「設定」アプリを開く
  2. 「システム」→「バックアップ」または「アカウント」→「Google」→「データの同期」に進む
  3. 「今すぐバックアップ」をタップし、バックアップが完了するまで待つ
  4. 新しいAndroid端末の初期設定時に同じGoogleアカウントでログイン
  5. バックアップからの復元を選択
  6. 同期が完了するまで待つ

この方法で、連絡先、カレンダー、Gmail、Googleフォトにバックアップした写真や動画、Wi-Fi設定、アプリとアプリデータ(すべてではない)などが移行されます。ただし、SMSメッセージや通話履歴は別途バックアップが必要な場合があります。

次に、メーカー独自のデータ移行アプリを使用する方法もあります。Samsung、SONY、シャープなど多くのAndroidメーカーは独自のデータ移行アプリを提供しています。例えばSamsungの「Smart Switch」、ソニーの「Xperia Transfer」などがあります。これらのアプリは、同じメーカーの端末間でより完全なデータ移行を可能にします。

メーカーデータ移行アプリ名特徴
SamsungSmart Switch有線/無線の両方に対応、他社製Androidからの移行も可能
SONYXperia Transfer SupportXperia間の移行に最適化
シャープAQUOSかんたんデータ引継ぎAQUOS端末間の移行に特化
Googleデータ復元標準のAndroidバックアップ/復元機能

メーカーが異なる端末間でデータを移行する場合は、サードパーティのデータ移行アプリを利用する方法もあります。「Mobile Trans」や「Dr.Fone」などが有名ですが、これらは基本的に有料アプリです。

写真や動画などの大容量データを効率的に移行するには、Google フォトの利用がおすすめです。Google フォトアプリをインストールし、写真や動画をクラウドにバックアップしておけば、新しい端末でも同じアカウントでログインするだけで、すべての写真や動画にアクセスできます。無料版では若干の画質の圧縮がありますが、多くの場合は気にならないレベルです。

また、特定のアプリデータについては、アプリ内のバックアップ機能を利用する必要がある場合があります。特に重要なのはLINEやゲームアプリなどです。LINEの場合、「設定」→「トーク・通話」→「トークのバックアップと復元」からバックアップを取り、新しい端末で同じアカウントにログインした後に復元することができます。

iPhone・Android間のデータ移行テクニック

iPhoneとAndroid間でのデータ移行は、OSが異なるためやや複雑になりますが、適切なツールを使えば問題なく移行できます。特にauのiPhoneから楽天モバイルのAndroidへの乗り換え(またはその逆)を考えている方は、以下の手順を参考にしてください。

iPhoneからAndroidへのデータ移行で最も一般的な方法は、Google提供の「iPhoneからAndroidへのデータ移行」機能を使うことです。これはAndroid端末の初期設定時に利用できる機能で、iPhoneのデータをAndroidに簡単に移行できます。手順は以下の通りです。

  1. 新しいAndroid端末の初期設定画面で「データをコピーする」を選択
  2. 「iPhone/iPad」を選択
  3. iPhoneで「iCloudから復元する」を選択
  4. iPhoneでWi-FiをオンにしてAndroid端末に接続
  5. iPhoneで「Google用データ移行」アプリをインストール
  6. アプリを起動してiCloudアカウントでサインイン
  7. 移行したいデータを選択
  8. 「移行開始」をタップし、完了するまで待つ

この方法で、連絡先、カレンダー、写真などの基本的なデータを移行できます。ただし、SMSメッセージやiMessage、一部のアプリデータは移行できない場合があります。

AndroidからiPhoneへの移行には、Appleが提供する「Androidから移行」アプリが便利です。これはiOS 15以降のiPhoneで使用できます。手順は以下の通りです。

  1. 新しいiPhoneの初期設定画面で「Appとデータ」→「Androidから移行」を選択
  2. AndroidデバイスでGoogle Playストアから「iOSに移行」アプリをインストール
  3. 両方の端末でアプリを起動し、iPhoneに表示されるコードをAndroidデバイスに入力
  4. 移行したいコンテンツを選択
  5. 転送が完了するまで待つ

OS間の移行で特に注意が必要なのは、アプリとアプリデータです。iPhoneとAndroidではアプリのプラットフォームが異なるため、アプリは新しい端末で再度インストールする必要があります。また、アプリ内のデータについても、クラウド連携していないものは移行できない場合が多いです。

例えば、LINEのデータ移行には特別な手順が必要です。

iPhoneからAndroidへの移行の場合

  1. iPhone版LINEで「設定」→「トーク」→「トークのバックアップ」からバックアップを作成
  2. 「アカウント引き継ぎ」を設定(メールアドレスとパスワード)
  3. AndroidデバイスにLINEをインストール
  4. 「ログイン」→「アカウント引き継ぎ」で、設定したメールアドレスとパスワードでログイン
  5. 「トークの復元」から先ほど作成したバックアップを選択

写真や動画などのメディアファイルの移行には、Googleフォトを利用するのが最も簡単です。iPhoneにGoogleフォトアプリをインストールしてクラウドにバックアップし、Androidデバイスで同じGoogleアカウントでログインするだけで、すべての写真や動画にアクセスできます。

音楽データの移行は少し複雑です。Apple Musicの場合、Androidでも同じアプリがあるため、同じApple IDでログインすれば音楽ライブラリにアクセスできます。iTunes購入曲をAndroidで聴きたい場合は、いったんパソコンに転送してから、Androidに移すという方法もあります。

まとめると、OS間の移行では、基本的なデータは専用ツールで移行できますが、アプリデータはクラウド連携しているものに限られることが多いです。重要なデータについては、個別にバックアップと移行の方法を確認しておくことをおすすめします。特にゲームのセーブデータなど、失うと困るデータは事前に対策を講じておきましょう。

auから楽天モバイルへの乗り換えに関する注意点

auから楽天モバイルへの乗り換えを検討する際には、メリットだけでなく、潜在的な問題や考慮すべき重要なポイントについても理解しておくことが大切です。ここでは、乗り換えを検討している方が事前に確認しておくべき重要な注意点について詳しく解説します。料金プランの違いだけでなく、通信エリアや端末の互換性、手続き方法など、様々な観点から確認すべきポイントを押さえておくことで、乗り換え後の不満や問題を最小限に抑えることができます。特に長年auを使ってきた方は、サービスの違いに戸惑うことも多いため、事前の情報収集が重要です。これらの注意点を踏まえた上で、自分のライフスタイルやニーズに合った選択をしましょう。

楽天モバイルの対応エリアを事前に確認する

auから楽天モバイルへの乗り換えを検討する際、最も重要なチェックポイントの一つが楽天モバイルの対応エリアです。楽天モバイルは後発の携帯キャリアのため、auと比較すると一部地域ではまだカバレッジに差があります。

楽天モバイルのネットワークは、「楽天回線エリア」と「パートナー回線エリア」の2種類に分けられています。楽天回線エリアは楽天モバイルが独自に整備した基地局によるエリアで、パートナー回線エリアはauのローミングを利用しているエリアです。2023年6月からは「Rakuten最強プラン」の導入により、どちらのエリアでもデータ通信無制限で利用できるようになりましたが、エリアによって通信速度や品質に差があることには変わりありません。

楽天モバイルの公式サイトによると、2023年9月時点での人口カバー率は99.98%を達成しています。特に東京都では99.98%をマークし、auと同等のカバー率となっています。さらに、2024年には全国22都道府県46市区町村に新たな楽天モバイル基地局が設置されるなど、通信エリアは着実に拡大しています。

しかし、数字上のカバー率だけでは実際の使用感はわかりません。特に以下のような場所では、auと比較して電波状況が劣る可能性があります。

  • 山間部や離島などの地方エリア
  • 建物の地下や高層階
  • 鉄筋コンクリート構造の建物内部
  • 地下鉄や地下街

特に重要な進展として、楽天モバイルは2024年6月27日からプラチナバンド(700MHz帯)のサービスを開始しました。プラチナバンドは建物内や地下などでも電波が届きやすいという特徴があります。これにより、従来の楽天モバイルの弱点であった建物内の電波状況が大幅に改善される可能性がありますが、現時点では「主要都市部から順次エリアを拡大予定」とされており、全国で均一にサービスが提供されているわけではありません。

乗り換えを検討している方は、以下の方法で事前にエリアを確認することをおすすめします。

  1. 楽天モバイル公式サイトのエリアマップで自宅や職場、よく行く場所のカバー状況を確認する
  2. 知人や同僚で楽天モバイルを使用している人がいれば、実際の使用感を聞いてみる
  3. 楽天モバイルのデータ専用プランを一時的に契約して実際に試してみる(初月は実質無料で利用可能)

特に通勤・通学ルートや頻繁に訪れる場所でのネットワーク接続が重要な方は、実際に試してみることが最も確実です。また、自宅や職場が楽天回線エリア内であっても、建物の構造や周辺環境によっては電波が届きにくい場合があるため、可能であれば実際に端末を持ち込んで電波状況をテストするとよいでしょう。

使用中の端末が楽天モバイルで利用可能か確認が必要

auから楽天モバイルへの乗り換えを検討する際、現在使用しているスマホ端末が楽天モバイルでも利用可能かどうかを確認することは非常に重要です。すべてのau端末が楽天モバイルで使用できるわけではなく、端末の種類や製造時期によって対応状況が異なります

まず確認すべきは、お使いの端末が楽天回線に対応しているかどうかです。楽天モバイルは、独自の周波数帯(Band 3:1.7GHz帯)を使用しており、この周波数に対応していない端末では十分なパフォーマンスが得られない可能性があります。楽天モバイルの公式サイトには「楽天回線対応製品」の一覧が掲載されており、ここで自分の端末が対応しているかを確認できます。

次に確認すべきポイントは、SIMロックの状態です。2021年9月30日以前に発売されたau端末には、多くの場合SIMロックがかかっています。SIMロックがかかった端末は、他社のSIMカードで使用するためにはSIMロック解除の手続きが必要です。一方、2021年10月1日以降に購入した端末は、購入時からSIMロックがかかっていないか、またはあらかじめSIMロックが解除された状態で販売されているため、追加の手続きなしで楽天モバイルのSIMカードを使用できます。

端末購入時期SIMロック状態必要な手続き
2021年9月30日以前SIMロックありSIMロック解除が必要
2021年10月1日以降SIMロックなし追加手続き不要

SIMロック解除は、My auアプリやWebサイト、auショップで行うことができます。Web・アプリでの手続きは無料ですが、auショップでの手続きには3,300円(税込)の手数料がかかるので注意が必要です。

また、楽天モバイルで利用できるのはSIMフリーと表示されていても、すべての機能が完全に使える保証はありません。例えば、auの一部端末は技術的には楽天モバイルのSIMで通信できても、VoLTE(高品質音声通話)に対応していない場合があります。その場合、データ通信は可能でも、音声通話ができないといった制限が生じることがあります。

iPhoneについては、iPhone 6s以降のモデルがほぼすべて楽天モバイルに対応しています。ただし、一部の古いモデルではネットワーク設定の互換性に問題が生じる場合があります。特にRakuten Linkアプリを使用するには、iOS 14.4以降が必要です。

Androidスマートフォンについては、メーカーやモデルによって対応状況が大きく異なります。基本的には、以下の条件を満たす端末が楽天モバイルで快適に利用できる可能性が高いです。

  • Android 9.0以降を搭載している
  • Band 3(1.7GHz帯)に対応している
  • SIMロックが解除されている、またはSIMフリー端末である
  • VoLTE対応である

不安がある場合は、楽天モバイル公式サイトの「動作確認端末一覧」で確認するか、楽天モバイルショップに直接問い合わせることをおすすめします。なお、端末が対応していない場合でも、楽天モバイルで新しい端末を購入することも可能です。楽天モバイルでは、iPhoneやAndroidスマートフォンなど、幅広い端末を取り扱っています。新しい端末の購入と合わせて乗り換えれば、端末の互換性の問題を心配する必要はありません。

MNP予約番号の取得は不要になった

auから楽天モバイルへの乗り換えを検討している方に朗報です。2023年5月24日から導入された「MNPワンストップ」という制度により、これまで必要だったMNP予約番号の取得手続きが不要になりました。この変更により、乗り換え手続きがより簡単になり、時間も短縮されています。

従来のMNP(携帯電話番号ポータビリティ)では、現在契約中の携帯電話会社(この場合はau)でMNP予約番号を取得し、その番号を乗り換え先の携帯電話会社(楽天モバイル)に伝える必要がありました。このプロセスは時間がかかり、MNP予約番号の有効期限(通常15日間)内に手続きを完了しなければならないという制約もありました。

しかし、MNPワンストップ方式では、乗り換え先の楽天モバイルで申し込みを行うだけで、自動的にauへの解約手続きが行われます。つまり、auでの手続きが一切不要になったのです。これにより、以下のようなメリットが生まれました。

  • auショップやカスタマーサポートに連絡する必要がなくなった
  • MNP予約番号の有効期限を気にする必要がなくなった
  • 手続きにかかる時間と手間が大幅に削減された
  • 乗り換えのハードルが下がり、よりスムーズに手続きができるようになった

MNPワンストップ対応キャリアは2025年3月現在、ドコモ、au、ソフトバンクの3大キャリアをはじめ、ahamo、UQモバイル、povo、ワイモバイル、LINEMO、mineoなど多くの事業者が対象となっています。そのため、auから楽天モバイルへの乗り換えは、完全にワンストップで行うことができます。

なお、9:00~21:00の間に手続きすると当日中に完了しますが、それ以外の時間帯に手続きした場合は翌日9:00以降の完了となる点には注意が必要です。また、MNPワンストップ方式を使わずに従来通りMNP予約番号を取得して乗り換えることもまだ可能です。特に楽天モバイルショップでの申し込みや、すでにMNP予約番号を取得している場合は、従来の方法での乗り換えになります。

auで解約手続きをすると新規契約扱いになる

auから楽天モバイルへ乗り換える際に、よくある誤解の一つが「乗り換えるためにまずauを解約する」という考え方です。しかし、これは大きな間違いです。auで直接解約手続きをしてしまうと、電話番号が失われ、楽天モバイルでは新規契約扱いになってしまいます。

携帯電話の乗り換えでは、「解約」と「MNP転出(番号ポータビリティによる転出)」は全く異なる手続きです。「解約」はキャリアとの契約を完全に終了させるもので、その結果、電話番号も失効します。一方、「MNP転出」は現在の電話番号を維持したまま他社に移行する手続きです。

auで直接解約してしまった場合、以下のようなデメリットが生じます。

  1. 長年使用してきた電話番号が使えなくなる
  2. 業者や友人・知人に新しい番号を知らせる手間が発生する
  3. 各種サービスやアプリに登録している電話番号を全て変更する必要がある
  4. 楽天モバイルの乗り換えキャンペーンの対象外になる場合がある

特に3つ目の点は見落としがちですが、現在多くのサービスやアプリで電話番号を認証に使用しているため、新しい番号に変更する手続きは予想以上に煩雑になる可能性があります。銀行やクレジットカード、各種会員サイト、二段階認証を設定しているサービスなど、電話番号を登録しているサービスは数多くあります。

そして4つ目の点も重要です。楽天モバイルでは「他社からの乗り換え」を対象とした特典やキャンペーンを多数実施しています。例えば、2025年3月時点では「三木谷キャンペーン」で他社からの乗り換えなら最大14,000ポイントが還元されるなど、かなりお得な特典があります。しかし、auを解約して新規契約すると、これらの特典を受けられない、または還元額が減少する場合があります。

したがって、auから楽天モバイルへの正しい乗り換え方法は以下の通りです。

  1. auでは何も手続きをしない(MNP予約番号の取得も不要)
  2. 楽天モバイルで「他社から乗り換え(MNP)」を選択して申し込む
  3. 申し込み時に現在使用している電話番号を入力する
  4. 本人確認書類をアップロードし、必要事項を入力して申し込みを完了する
  5. SIMカードが届いたら、my楽天モバイルアプリやWebサイトから「MNP転入」の手続きを行う

この手順で乗り換えを行えば、電話番号はそのままで、auの契約は自動的に解約されます。2023年5月24日からはMNPワンストップ方式が導入されたことにより、auでの手続きが一切不要となり、楽天モバイル側の手続きだけで完結するようになりました。

なお、すでにauを解約してしまった場合でも、解約から一定期間内(通常15日以内)であれば、auに連絡して解約を取り消してもらえる可能性があります。解約後に番号ポータビリティを利用したいと考えた場合は、まずauのカスタマーサポートに相談してみることをおすすめします。ただし、解約の取り消しが可能かどうかはケースバイケースであり、必ずしも対応してもらえるとは限りません。

まとめ|auから楽天モバイルへの乗り換えで賢くスマホ料金を節約しよう

auから楽天モバイルへの乗り換えは、月々のスマホ料金を大幅に節約できる有効な手段です。auの使い放題プランと比較すると、楽天モバイルでは月額約4,000円、年間で約48,000円もの節約が可能になる場合があります。これだけの差額があれば、旅行や趣味、投資など様々な用途に活用できるでしょう。

乗り換えのベストなタイミングとしては、端末の分割支払いが終わった時点や、auの割引サービスの適用期間が終了するタイミングがおすすめです。また、楽天モバイルでお得なキャンペーンを実施している時期を狙うことで、さらに大きな恩恵を受けられます。特に2025年3月時点では、「三木谷キャンペーン」で最大14,000ポイント還元、iPhoneセット購入で最大40,000円相当の還元など、非常に魅力的なキャンペーンが実施されています。

乗り換え手順については、2023年5月からのMNPワンストップ制度の導入により、auでの手続きが一切不要になり、楽天モバイル側での申し込みだけで完結するようになりました。準備するものは、本人確認書類、支払い用のクレジットカードや口座情報、そして楽天会員IDのみです。また、SIMロック解除が必要な機種であれば、事前にauで手続きしておくことも忘れないようにしましょう。

楽天モバイルに乗り換えるメリットは料金の安さだけではありません。シンプルな料金体系、データ無制限プラン、Rakuten Linkアプリによる通話し放題、楽天ポイントの貯まりやすさなど、様々な魅力があります。特に楽天経済圏を活用している方にとっては、楽天市場でのポイント還元率がアップするなど、相乗効果も期待できます。

一方で、乗り換え前に確認すべきデメリットも存在します。特に注意すべきは、エリアカバレッジが一部地域では物足りない可能性がある点です。2024年からはプラチナバンドのサービスも開始され改善が見込まれますが、自宅や職場、よく行く場所が対応エリア内かを事前に確認することが重要です。また、auで使用していた端末が楽天モバイルに対応しているか、Rakuten Linkが使用できるかなども確認が必要です。

データ移行については、iPhoneからiPhone、AndroidからAndroid、そしてOS間の移行それぞれに適した方法があります。クイックスタート、iCloud、Googleアカウントなどを活用することで、スムーズなデータ移行が可能です。特に重要なアプリデータについては、アプリ独自のバックアップ機能も併用しましょう。

最後に注意点として、auで直接解約手続きをすると電話番号が失われ、楽天モバイルでは新規契約扱いになってしまうため、必ず「他社から乗り換え(MNP)」の手順で申し込むようにしましょう。また、auのメールアドレスが使えなくなる点も考慮して、必要であれば事前にメールアドレスの変更手続きを行っておくことをおすすめします。

これらの情報を踏まえた上で、自分のライフスタイルや利用状況に合わせて判断することが大切です。特に長期的な視点で料金やサービス内容を比較し、本当に自分に合った選択をしましょう。賢い乗り換えで、スマホ料金の節約と快適な通信環境の両立を実現してください。

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この記事を書いた人

ただっちのアバター ただっち 管理人

都内Web系企業に就職し、現在はWebエンジニア兼コンサルタントとして活動中。開発業務に加え、Google広告運用(単月売上100万以上)やアプリ開発、暗号資産運用など幅広く挑戦。新サービスや興味のある分野を徹底的に調査し、実践するのが好きです。

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