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海外でもLINEMOは使える?海外へ行く方向け国際ローミングの使い方や料金プラン、注意点を解説

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海外旅行や出張の際に気になるのがスマホの利用方法です。LINEMOは国内での使いやすさだけでなく、海外でも利用可能なサービスを提供しています。本記事では、LINEMOの海外ローミングサービスについて、利用方法や料金プラン、注意点を詳しく解説します。特に初めて海外でスマホを使う方や、余計な通信費を抑えたいと考えている方にとって役立つ情報をまとめました。

LINEMOでは「海外あんしん定額」と「海外パケットし放題」という2種類のデータ通信プランが用意されていますが、どちらが自分に合っているのか迷う方も多いでしょう。また、海外利用時の通話料金やSMS料金についても知っておくべきポイントがあります。他社サービスと比較しながら、渡航の目的や滞在期間に応じた最適な選択肢を見つけるお手伝いをします。

これから海外へ行く予定の方はもちろん、将来的な海外利用の可能性を考えてLINEMOへの乗り換えを検討している方も、ぜひこの記事を参考にしてください。適切な準備と知識があれば、海外でも快適にスマホを利用できるようになります。

目次

LINEMOは海外でも利用可能!料金プランと特徴を解説

海外旅行や出張の際にもLINEMOを利用できることをご存知でしょうか。LINEMOでは、現在使用している端末とSIMカードをそのまま海外でも利用できる「世界対応ケータイ」サービスを提供しています。このサービスを利用すれば、日本で使っている電話番号やメールアドレスをそのまま海外でも使うことができるため、連絡先を変更する手間がなく便利です。

海外でLINEMOを利用するためには、まず「世界対応ケータイ」オプションへの加入が必要です。このオプション自体は無料で加入できるため、コスト面での心配はありません。オプションへの加入はMy Menuから簡単に行えます。加入後は、渡航先に応じて海外用データ通信プランを選択することになります。

LINEMOの海外利用の大きな特徴として、データ通信だけでなく、通話やSMSにも対応している点が挙げられます。ただし、国内で利用している基本プランの月額料金とは別に、海外での利用に応じた料金が発生することに注意が必要です。また、国内で適用されているLINEギガフリーなどの特典は海外では適用されないため、データ通信量の管理には気を配りましょう。

海外でLINEMOを利用する際には、データ通信プランだけでなく、通話料金やSMS料金も考慮する必要があります。通話料金は国によって異なり、日本国内より割高になることが一般的です。長時間の通話が必要な場合は、LINEなどの無料通話アプリを活用するとコストを抑えられるでしょう。

それでは、LINEMOが提供する海外向けデータ通信プランの詳細について見ていきましょう。

LINEMOの海外向けデータ通信プラン2種類を徹底比較

LINEMOでは海外でのデータ通信に対応する2つのプランを用意しています。「海外あんしん定額」と「海外パケットし放題」の2種類です。どちらのプランも高額請求を防ぐための定額制となっていますが、料金体系や対象国、データ容量などに違いがあります。ここでは、それぞれのプランの特徴や違いを詳しく説明していきます。

海外でのデータ通信は予想以上にデータを消費することが多く、従量制だと気づかないうちに高額請求となるリスクがあります。その点、LINEMOの2つのプランはどちらも定額制なので利用料金の上限が明確であり、安心して利用できるのが魅力です。特に初めて海外でモバイルデータ通信を利用する方にとっては、料金を気にせず必要な情報を調べたり、SNSで現地の様子を共有したりできるメリットは大きいでしょう。

また、どちらのプランも申し込みが簡単なのも特徴です。日本出発前でも渡航先に到着してからでも、My Menuからオンラインで手続きできます。渡航先では、ソフトバンクからSMSで案内が送られてくるので、それに従って設定すれば利用を開始できます。

なお、海外でLINEMOを利用する場合でも、国内の月額料金は継続して発生します。海外利用料金は、これに追加される形となるので注意しましょう。それでは、2つのプランの詳細を見ていきます。

海外あんしん定額:1日980円からの定額制プラン

「海外あんしん定額」は、利用する国や地域、データ容量に応じて料金が設定される定額制プランです。日本人が多く訪れる国々は「定額国L」に分類され、比較的リーズナブルな料金で利用できます。一方、あまり一般的でない渡航先は「定額国S」に分類され、料金が高めに設定されています。

定額国Lでは、24時間で3GBまでのデータ通信が980円で利用できます。また、72時間プランであれば9GBまでのデータを2,940円で利用可能です。主な定額国Lには、アメリカ本土、ハワイ、タイ、台湾、中国、韓国、香港、ドイツ、フランス、イタリア、グアム、オーストラリア、カナダなど、多くの人気観光地が含まれています。

一方、定額国Sでは料金体系が異なり、24時間で1MBのデータ通信に1,980円、5MBで9,800円、10MBで19,600円となっています。定額国Sには、バハマ、ジンバブエ、イラン、ミクロネシア、ジブチ、レバノン、ベリーズなどが含まれます。

区分利用時間データ容量料金
定額国L24時間3GB980円
72時間9GB2,940円
定額国S24時間1MB1,980円
5MB9,800円
10MB19,600円

「海外あんしん定額」の特徴として、データ容量を超過した場合でも通信が止まることはなく、速度が制限される点が挙げられます。定額国Lでは最大128Kbpsに制限されますが、メールやテキストベースのウェブサイト閲覧程度であれば、この速度でも利用可能です。

また、飛行機や船内でも利用できるのが「海外あんしん定額」の魅力です。飛行機内では1時間で50MBまで980円、5時間で100MBまで1,960円、15時間で150MBまで2,940円で利用できます。長時間のフライト中に仕事のメールをチェックしたり、情報を調べたりする必要がある方にとって便利なオプションです。

「海外あんしん定額」は使い始めた時点から課金が開始されるため、実際に利用するタイミングを考慮して申し込むと良いでしょう。例えば、ホテルに無料Wi-Fiがある場合は、外出時のみデータ通信を利用するなど、効率的な使い方を計画するとコスト削減につながります。

海外パケットし放題:1日2,980円の使い放題プラン

「海外パケットし放題」は、データ使用量に関わらず1日単位で料金が発生するプランです。1日のデータ使用量が25MB以下の場合は最大1,980円、25MBを超えると一律2,980円の料金が適用されます。このプランの最大の特徴は、データ容量の上限がなく、使い放題である点です。

「海外パケットし放題」は南北アメリカ、オセアニア、アジア、中東、ヨーロッパ、アフリカなど、広範囲の国と地域で利用可能です。また、機内ケータイや船内ケータイにも対応しているため、移動中もデータ通信を利用できます。

データ使用量1日あたりの料金
25MBまで0円~1,980円
25MB以上2,980円

「海外パケットし放題」を利用する際の注意点として、1日の計算基準が日本時間の0時から23時59分59秒までである点が挙げられます。例えば、日本との時差が大きい国に滞在している場合、現地時間で考えると1日の途中で日付が変わることになるため、料金計算の基準に注意が必要です。

また、「海外パケットし放題」は利用開始の設定が必要です。渡航先に到着後、ソフトバンクからSMSで案内が届きますので、それに従って設定を行います。設定方法はiPhoneとAndroidで異なりますが、基本的にはデータローミングをオンにする操作が必要です。

「海外パケットし放題」は、データを多用する予定がある場合や、容量を気にせず自由に使いたい場合に適しています。特にSNSでの写真や動画のアップロード、地図アプリの頻繁な利用、オンライン会議への参加など、データ消費が多い用途では、容量制限のない「海外パケットし放題」が安心です。

ただし、1日あたり最大2,980円と比較的高額なため、長期間の滞在では料金が嵩む可能性があります。5日間の滞在で毎日25MB以上使用すると、14,900円の料金が発生することになりますので、滞在期間や利用頻度を考慮して選択すると良いでしょう。

どちらのプランが自分に合っているか判断するポイント

「海外あんしん定額」と「海外パケットし放題」、どちらのプランを選ぶべきか迷う方も多いでしょう。ここでは、自分に合ったプランを選ぶためのポイントを解説します。まず考慮すべきは、渡航先、滞在期間、予想されるデータ使用量の3つです。

渡航先が「定額国L」に分類される人気観光地であれば、「海外あんしん定額」が経済的な選択肢となる場合が多いです。例えば、アメリカやヨーロッパ、アジアの主要国への旅行であれば、24時間で3GBのデータが980円で利用できるため、通常の観光で必要なデータ量をカバーできるでしょう。

滞在期間が短い場合も「海外あんしん定額」が適しています。例えば、2〜3日の短期出張や週末旅行であれば、24時間プランや72時間プランで十分対応できます。一方、1週間以上の長期滞在では、日数が増えるほど料金が累積するため、代替手段(現地SIMの購入やWi-Fiルーターのレンタルなど)も検討する価値があります。

データ使用量については、自分の利用スタイルを考慮して判断しましょう。主に以下のような場合は「海外パケットし放題」が向いています。

  • 動画視聴やオンライン会議など、大量のデータを消費する予定がある
  • 常にオンラインで仕事のメールやメッセージを確認する必要がある
  • SNSに頻繁に写真や動画をアップロードしたい
  • 地図アプリやナビゲーションを長時間使用する予定がある

これらの活動は短時間でも3GBの制限を超える可能性があるため、容量を気にせず使える「海外パケットし放題」が安心です。

一方、次のような利用スタイルであれば「海外あんしん定額」で十分でしょう。

  • 主にテキストベースのメッセージングやメールの確認が中心
  • 時々地図アプリを確認する程度の利用
  • SNSの閲覧が中心で、アップロードは限定的
  • ホテルやカフェのWi-Fiも積極的に活用できる環境にいる

この場合、3GBのデータ容量でも十分対応できることが多く、980円/日というリーズナブルな料金で済みます。

コスト面での比較も重要なポイントです。例えば、5日間の旅行で毎日のデータ使用量が25MB以下であれば、「海外パケットし放題」は最大9,900円かかりますが、「海外あんしん定額」であれば72時間プラン1回と24時間プラン2回で合計4,900円となり、約半額で済みます。

最終的には、「安心して使いたいか」「できるだけコストを抑えたいか」という優先順位で判断するとよいでしょう。データ容量を気にせず自由に使いたい方は「海外パケットし放題」、コスト重視の方は「海外あんしん定額」が向いています。いずれにしても、渡航前に計画を立て、最適なプランを選択することが大切です。

海外でLINEMOを利用する方法と初期設定

海外でLINEMOを利用するためには、いくつかの手順を踏む必要があります。ここでは、出発前の準備から渡航先での設定方法まで、海外でLINEMOを快適に使うための手順を詳しく解説します。事前にしっかり準備しておくことで、渡航先でのトラブルを防ぎ、スムーズにモバイル通信を利用することができます。

海外利用の準備は、日本にいるうちに済ませておくことをおすすめします。特に「世界対応ケータイ」オプションへの加入は必須ですので、忘れずに手続きしましょう。また、渡航先の通信環境や対応エリアについても事前に確認しておくと安心です。

なお、LINEMOを新規契約して間もない場合(5ヶ月以内)は海外ローミングが利用できない点に注意が必要です。この制限は新規契約者(新しい電話番号を取得した人)のみに適用され、他社からの乗り換え(MNP)で契約した方は制限なく利用できます。海外旅行の予定がある方は、この点も考慮してプラン選択や契約時期を検討しましょう。

それでは、具体的な準備手順と設定方法を見ていきましょう。

海外ローミングを利用するための事前準備

海外でLINEMOを利用するための事前準備として、主に3つのステップがあります。「世界対応ケータイ」オプションへの加入、海外用プランの選択、スマホの設定確認です。それぞれの手順を詳しく説明します。

まず最初に、「世界対応ケータイ」オプションへの加入が必要です。このオプション自体は無料ですが、海外でLINEMOを利用するための前提条件となります。加入手順は以下の通りです。

  • LINEMOのMy Menuにログインする
  • オプションサービスから「世界対応ケータイ」を選択する
  • 申し込み手続きを完了する

申し込み手続きはオンラインで完結し、特別な書類などは不要です。ただし、新規契約者(新しい電話番号を取得した方)は、契約から5ヶ月経過するまで「世界対応ケータイ」に加入できない点に注意してください。他社からの乗り換え(MNP)で契約した方は、この制限は適用されません。

次に、海外用プランの選択です。LINEMOでは「海外あんしん定額」と「海外パケットし放題」の2つのプランが用意されています。渡航先や利用予定に合わせて最適なプランを選びましょう。プランの選択は日本にいる間でも、渡航先に着いてからでも可能です。

My Menuから事前に申し込む場合の手順は以下の通りです。

  • LINEMOのMy Menuにログインする
  • オプションサービスから希望する海外プラン(「海外あんしん定額」または「海外パケットし放題」)を選択する
  • 申し込み手続きを完了する

なお、プランへの加入だけでは料金は発生しません。実際に渡航先でデータ通信を開始した時点から課金されるため安心です。

最後に、スマホの設定確認です。海外でデータ通信を利用するためには、端末側の設定も必要になります。特に確認すべき設定は以下の通りです。

  • データローミングの設定がオフになっていないか
  • APN設定が正しく構成されているか
  • 機内モードが誤ってオンになっていないか

これらの設定は日本で確認することも可能ですが、実際にデータローミングをオンにするのは渡航先に着いてからにしましょう。日本国内でデータローミングをオンにしても、特に問題は発生しませんが、念のため渡航先での操作をおすすめします。

また、万が一の紛失や盗難に備えて、スマホのセキュリティ設定も確認しておくことをおすすめします。パスコードやFace ID、Touch IDなどの生体認証を設定し、端末のロックを強化しておきましょう。さらに、スマホの追跡機能(iPhoneの「iPhoneを探す」やAndroidの「デバイスを探す」など)を有効にしておくと、紛失時の対応がスムーズになります。

渡航先に着いてからの手続きについても簡単に説明しておきます。渡航先でスマホの電源を入れると、ソフトバンクからSMSが届きます。このSMSには海外ローミングの案内や、サービスの利用開始方法が記載されています。指示に従って設定を完了させれば、データ通信が利用可能になります。SMSの受信料は無料なので安心して確認してください。

渡航先での設定方法

渡航先に到着したら、実際にLINEMOの海外ローミングサービスを利用するための設定を行います。ここでは、渡航先での具体的な設定手順とデータローミングの利用開始方法を説明します。iPhoneとAndroidでは設定方法が異なりますので、それぞれのケースについて解説します。

渡航先に到着してスマホの電源を入れると、まずソフトバンクからSMSが届きます。このSMSには以下のような内容が記載されています。

  • 現在の滞在国・地域の確認
  • 利用可能なサービスの案内
  • データローミングの設定方法
  • 専用サイトのURL(データローミングの利用開始手続きを行うサイト)

SMSに記載されている内容をよく確認し、指示に従って設定を進めましょう。通常、SMSから専用サイトへアクセスし、利用を開始する手続きを行います。この時点から実際にデータローミングの課金が始まるため、利用開始のタイミングは計画的に決めることをおすすめします。

データローミングの設定をオンにしただけでは料金は発生しません。必ずSMSの案内に従って専用サイトで利用開始の手続きを行うことで初めて課金が始まります。この仕組みにより、不要な課金を防ぐことができるので安心です。

なお、データローミングを使わない時間帯(就寝中やホテルのWi-Fiを利用している間など)は、データローミングの設定をオフにしておくと良いでしょう。これにより、バックグラウンドでのデータ通信によるデータ容量の消費を防ぐことができます。特に「海外あんしん定額」を利用している場合は、データ容量に限りがあるため、こまめな管理が重要です。

iPhoneの設定方法

iPhoneでLINEMOの海外ローミングを利用するための設定手順を説明します。iPhoneのモデルによって若干操作方法が異なる場合がありますが、基本的な流れは同じです。

まず、ホーム画面または設定アプリから「設定」を開きます。設定メニューの中から「モバイル通信」(または「モバイルデータ通信」)を選択します。この画面で、LINEMOの電話番号が表示されていることを確認し、選択します。

次に、「モバイルデータ通信のオプション」または「通信のオプション」を選択します。表示される画面で「データローミング」のスイッチをオンに切り替えます。これにより、海外の通信事業者のネットワークを利用したデータ通信が可能になります。

さらに、同じ画面内にある「音声通話とデータ」または「音声とデータ」の設定を確認します。通常は「5Gオン」または「5Gオート」のいずれかを選択すると良いでしょう。ただし、渡航先の通信環境によっては5Gが利用できない場合もあるため、「4G」の選択肢も用意されています。

設定完了後、ソフトバンクからSMSで届いた専用サイトにアクセスし、利用開始の手続きを行います。サイトへのアクセスにはデータ通信が必要ですが、このアクセスだけでは高額請求にはなりませんのでご安心ください。

iPhoneでは、設定アプリの「モバイル通信」画面に「アプリのモバイルデータ通信」という項目があります。ここでは、アプリごとにデータ通信の利用可否を設定できるため、データ使用量が多いアプリ(動画ストリーミングアプリなど)の通信をオフにすることで、データ容量の節約が可能です。特に「海外あんしん定額」を利用している場合は、この設定を活用すると良いでしょう。

Androidの設定方法

続いて、AndroidスマートフォンでLINEMOの海外ローミングを利用するための設定手順を説明します。Androidの場合、機種やOSのバージョンによって設定画面や項目名が異なることがありますので、おおよその目安として参考にしてください。

まず、ホーム画面からアプリ一覧を開き、「設定」アプリを起動します。設定メニューの中から「ネットワークとインターネット」または「接続」を選択します。表示される画面から「モバイルネットワーク」または「SIMカードとモバイルデータ」を選択します。

LINEMOのSIMカードを選択し、「データローミング」または「国際ローミング」の項目を探します。この項目のスイッチをオンに切り替えることで、海外でのデータ通信が可能になります。

次に、同じ画面内にある「優先ネットワークタイプ」または「ネットワークモード」の設定を確認します。通常は「5G/4G/3G/2G自動」や「5G優先」などの選択肢が最適ですが、渡航先の通信環境に合わせて調整することも可能です。

設定完了後、iPhoneの場合と同様に、ソフトバンクからSMSで届いた専用サイトにアクセスし、利用開始の手続きを行います。専用サイトでの手続きを行わない限り課金は始まりませんので、データローミングをオンにしただけでは料金は発生しません。

Androidスマートフォンの多くは、データセーバー機能を搭載しています。この機能を有効にすると、バックグラウンドでのデータ通信を制限し、データ使用量を節約できます。「設定」→「ネットワークとインターネット」→「データセーバー」から設定できるので、特に「海外あんしん定額」を利用している場合は活用するとよいでしょう。

また、多くのAndroid端末では特定のアプリのバックグラウンドデータ通信を個別に制限することも可能です。「設定」→「アプリ」から各アプリの設定画面を開き、「モバイルデータの使用」や「バックグラウンドデータ」の項目を確認しましょう。SNSアプリや動画アプリなど、データ消費量の多いアプリを制限することで、データ容量を効率的に使えます。

LINEMOの海外利用における注意点

LINEMOは海外でも使えるサービスですが、利用する際にはいくつかの重要な注意点があります。これらを事前に把握しておくことで、予期せぬ高額請求を防ぎ、スムーズに海外でもスマホを活用できるようになります。渡航前にこれらの注意点を確認して、自分の利用スタイルに合った対策を取ることが大切です。

特に初めて海外でLINEMOを利用する方は、日本国内とは異なる料金体系や利用条件があることを理解しておく必要があります。この記事では、海外利用時に知っておくべき5つの重要な注意点について詳しく解説します。

新規契約の場合は利用開始から5ヶ月間は海外で使用できない

LINEMOを新規契約した場合(新しい電話番号を取得した場合)は、注意が必要です。契約後すぐに海外利用ができるわけではなく、課金開始から5ヶ月目以降でないと「世界対応ケータイ」オプションに申し込むことができません。

この制限は、不正利用防止のための措置として設けられています。ただし、他社からの乗り換え(MNPや番号移行)の場合には適用されず、契約直後から海外ローミングサービスを利用できます。

新規契約から5ヶ月経っていない状態で海外へ行く予定がある場合は、代替手段を検討する必要があります。例えば、以下のような選択肢があります。

  • 海外用のポケット型WiFiをレンタルする
  • 渡航先でプリペイドSIMを購入する
  • 渡航先のフリーWiFiスポットを利用する

特に急な海外出張などが予定されている場合は、この制限を念頭に置いて契約を検討するか、前もって代替手段を確保しておくことをおすすめします。

海外パケットし放題の料金は1日単位で計算される

海外パケットし放題の料金計算は1日単位で行われます。具体的には、使用するデータ量に応じて以下のような料金体系になっています。

データ使用量料金(1日あたり)
25MBまで0円~1,980円
25MB以上2,980円

ここで重要なのは、「1日」の定義です。この「1日」は渡航先の現地時間ではなく、日本時間を基準としています。つまり、日本時間の午前0時から午後11時59分59秒までが1日としてカウントされます。

例えば、ハワイ(日本との時差が-19時間)に滞在中、現地時間の午前中にデータ通信を使用したとしても、それが日本時間で次の日に入っていれば、新たな1日分としてカウントされることになります。

海外滞在中は、日本時間を意識しながらデータ通信を利用することで、無駄な料金発生を防ぐことができます。特に時差が大きい国への渡航時には注意が必要です。

海外利用中はLINEギガフリーや定額オプションが対象外になる

国内でLINEMOを利用している際に便利なLINEギガフリーかけ放題などの国内向けオプションサービスは、海外では利用できません。これらは日本国内限定のサービスとなっています。

具体的には、以下のようなサービスが海外では適用されません。

  • LINEギガフリー(LINEアプリのデータ通信量がカウントされない特典)
  • 国内通話かけ放題オプション
  • その他の国内限定キャンペーンや特典

例えば、通常日本国内ではLINEアプリの使用データ量がカウントされませんが、海外ではLINEアプリを使用した場合もデータ通信量としてカウントされ、料金が発生します。LINEの通話機能を使った場合も同様に、データ通信量としてカウントされます。

海外でSNSアプリを多用する予定の方は、Wi-Fi環境の利用を心がけるか、データ消費量を把握しながら利用するようにしましょう。特に写真や動画の送受信は多くのデータを消費するため注意が必要です。

データローミング料金の基準は日本時間

「海外パケットし放題」のプランでは、1日単位で料金が発生します。ここでいう「1日」の区切りは、日本時間の0時から23時59分59秒までとなります。

例えば、渡航先が日本と大きく時差がある場合(アメリカやヨーロッパなど)、現地時間では午前中や昼間でも、日本時間では日付が変わっている可能性があります。その状態でデータ通信を利用すると、新たな1日分の料金が発生することになります。

これを踏まえると、データ通信の効率的な利用方法としては以下が考えられます。

  • 日本時間を意識してデータ通信を利用する
  • 日本時間の日付変更直前にはデータ通信を控える
  • 日本時間を基準に1日のデータ使用計画を立てる

特に海外旅行の場合、Wi-Fi環境が整った宿泊先に戻る時間帯と日本時間の日付変更のタイミングを考慮して、データ通信を利用するとコスト削減につながります。

すべての国と地域で利用できるわけではない

LINEMOの海外ローミングサービスは幅広い国と地域で利用できますが、すべての国と地域でサービスが提供されているわけではありません。利用可能な国や地域は、「定額国L」と「定額国S」に分類されています。

代表的な利用可能国を以下に示します。

分類主な対象国・地域
定額国Lアメリカ本土、ハワイ、カナダ、タイ、台湾、中国、韓国、香港、モルディブ、ドイツ、フランス、イタリア、グアム、オーストラリア、メキシコ、ブラジルなど
定額国Sバハマ、ジンバブエ、イラン、ミクロネシア、ジブチ、レバノン、ベリーズ、ニューカレドニア、パラオなど

渡航前には必ず、訪問予定の国や地域がLINEMOの海外ローミングサービスの対象になっているかを事前に確認することをおすすめします。対象外の国や地域では、現地のSIMカードを購入するか、ポケットWi-Fiをレンタルするなどの代替手段を検討する必要があります。

また、同じ国内でも地域によってはサービスが利用できない場合もあります。山間部や離島など、通信環境が整っていない場所では、サービスが利用できない可能性があることも認識しておきましょう。

海外での通話とSMS利用料金

LINEMOでは海外でもデータ通信だけでなく、通話やSMSも利用できます。ただし、これらのサービスは海外パケットし放題や海外あんしん定額といったデータ通信プランには含まれていないため、別途料金が発生します。国際通話やSMSの利用料金は国内と比べて割高なので、料金体系をしっかり理解し、思わぬ高額請求を避けることが大切です。

ここでは、LINEMOを利用して海外で通話やSMSを使用する際の料金や利用方法について詳しく解説します。必要に応じてLINEなどの代替アプリを活用する方法についても紹介していきます。

海外滞在中の通話料金

海外滞在中に通話を利用する場合、通話料金はかける相手や場所によって大きく異なります。LINEMOでは国際通話の事前申し込みは不要ですが、通話料金は国内と比べて割高になるため注意が必要です。

主要国への通話料金(30秒あたり)は以下のようになっています。

渡航先通話料金(円/30秒)
イギリス・イタリア・ドイツ・フランス119円
韓国・台湾・香港・タイ・ベトナム・オーストラリア99円
フィリピン94円
シンガポール89円
マカオ82円
ニュージーランド50円
カナダ49円
アメリカ本土39円
ハワイ・グアム36円

日本国内での基本通話料は30秒あたり22円なので、国際通話は約1.5倍から5倍以上の料金がかかることになります。また、海外では着信にも料金がかかるため、電話を受ける際も注意が必要です。

国際電話をかける際の方法は、相手先によって異なります。

  • 日本の携帯電話・一般電話にかける場合:「+」-81-相手の電話番号(最初の0を除く)
  • 同じ渡航先にいる相手(日本の携帯電話)にかける場合:「+」-81-相手の電話番号(最初の0を除く)
  • 渡航先の現地電話にかける場合:「+」-国番号-相手の電話番号(通常は最初の0を除く)

通話料を節約するには、Wi-Fi環境下でLINEなどのインターネット通話アプリを活用するのが効果的です。「海外あんしん定額」や「海外パケットし放題」に加入していれば、データ通信を使ってこれらのアプリで通話することで、高額な国際通話料を避けることができます。

日本から電話をかけてもらう場合の料金

海外滞在中に日本から電話をかけてもらう場合、電話をかけた相手には通常の国際電話料金がかかります。一方、あなた(着信側)にも着信料が発生するため注意が必要です。

日本から海外滞在中のLINEMO番号に電話をかける場合、相手は通常の方法で電話をかけることができます。特別な番号の追加などは必要なく、いつも通り日本国内の電話番号をダイヤルするだけです。

主要国での着信料金(30秒あたり)は以下のようになっています。

滞在国着信料金(円/30秒)
アメリカ175円
韓国70円
台湾145円
タイ99円
フランス119円

このように海外では電話を受けるだけでも料金が発生するため、長電話は避けたほうが賢明です。重要な連絡が予想される場合は、事前に連絡方法を決めておき、可能であればLINEやWhatsAppなどのデータ通信を利用した通話アプリの活用を検討しましょう。

日本以外の国から電話をかけてもらう場合は、相手側に正しい国際電話のかけ方を伝える必要があります。「+」-81-あなたの電話番号(最初の0を除く)という形式で電話をかけてもらうようにしましょう。

国際SMS送信の料金体系

LINEMOでは、海外滞在中もSMSを送受信することができます。日本にいるときと同じようにSMSアプリを使って送信できますが、料金は国内利用時とは異なります。

海外でのSMS利用に関する基本情報は以下の通りです。

  • 送信料:1通あたり100円(70文字まで)
  • 受信料:無料

70文字を超えるSMSを送信する場合、文字数に応じて複数通分の料金が発生します。具体的には、70文字を超えて134文字までは2通分(200円)、それ以上は67文字ごとに1通分(100円)の送信料がかかります。最大670文字まで送信可能です。

SMSは受信が無料なので、短い連絡事項を受け取るだけなら費用はかかりません。ただし、返信する際には送信料が発生することを忘れないようにしましょう。

なお、iPhoneの「メッセージ」アプリでiMessageを使用する場合は、データ通信を利用するため、SMS料金ではなく「海外あんしん定額」や「海外パケットし放題」のデータ通信料が適用されます。同様に、LINEなどのメッセージアプリを使用するとSMS料金は発生せず、データ通信料のみがかかります。

海外でのコミュニケーションコストを抑えるために、可能な限りWi-Fi環境下でLINEなどのメッセージアプリを活用することをおすすめします。特に写真や動画の送信は、SMSではなくこれらのアプリを使用すると便利です。ただし、緊急連絡や確実に届けたい短いメッセージには、ネットワーク環境に左右されにくいSMSが適している場合もあります。

海外でのLINEMO利用におすすめのプラン3選

海外でLINEMOを利用する場合、渡航の目的や滞在期間、利用状況に応じて最適なプランを選ぶことが重要です。ここでは、旅行者ビジネス利用者長期滞在者それぞれに適したプランを紹介します。自分の状況に合わせて選ぶことで、通信費を抑えながらも快適にスマホを使うことができます。

LINEMOの海外利用プランは主に「海外あんしん定額」と「海外パケットし放題」の2種類がありますが、長期滞在の場合は別の選択肢も検討する価値があります。それぞれの特徴と向いている利用シーンを詳しく見ていきましょう。

短期旅行者向け:海外あんしん定額プラン

海外への観光旅行や短期出張で数日間の利用を予定している方には、「海外あんしん定額」がおすすめです。このプランは定額料金で一定のデータ容量を利用できるため、料金の予測がしやすく、使いすぎによる高額請求の心配がありません。

「海外あんしん定額」の主な特徴は以下の通りです。

プラン利用できるデータ量利用期間料金
定額国L(24時間)3GB24時間980円
定額国L(72時間)9GB72時間2,940円

定額国Lには、アメリカ、中国、韓国、タイ、ヨーロッパ主要国など、日本人が多く訪れる主要な観光地が含まれています。3日間以内の旅行であれば、72時間プランを選択することで1日あたり980円で利用できるため、コストパフォーマンスに優れています。

観光旅行では、地図アプリやレストラン検索、観光スポットの情報収集など、さまざまな場面でデータ通信を利用することが多いですが、3GBあれば通常の利用には十分対応できます。ただし、動画視聴やSNSへの写真・動画投稿を多く行う場合は、データ容量を使い切ってしまう可能性があるため注意が必要です。その場合は、ホテルのWi-Fiを活用するなどの工夫をしましょう。

なお、データ容量を超過した場合は、最大128Kbpsの速度制限がかかりますが、追加料金は発生しません。メールやテキストベースのSNSならこの速度でも利用可能です。

ビジネス利用者向け:海外パケットし放題プラン

海外で頻繁にデータ通信を利用するビジネス利用者や、オンラインミーティングやファイルのダウンロードなど大容量の通信が必要な方には、「海外パケットし放題」がおすすめです。

「海外パケットし放題」の料金体系は以下の通りです。

データ使用量料金(1日あたり)
25MBまで0円~1,980円
25MB以上2,980円

このプランの最大の特徴は、データ量を気にせず使い放題である点です。オンライン会議やクラウドサービスの利用、大容量のファイル送受信など、ビジネスシーンでは予測できないデータ通信が発生することが多いため、容量を気にせず利用できる点は大きなメリットです。

1日あたり最大2,980円という料金は決して安くありませんが、ビジネス目的の海外渡航では、通信トラブルによる業務への支障や機会損失を考えると、安定した通信環境を確保することが重要です。また、複数の端末でテザリングして利用することも可能なため、PCやタブレットなど複数の機器を使う場合にも便利です。

ただし、25MB以下の利用であっても最大1,980円かかる可能性があるため、メールチェック程度の少量の通信だけを行う日は、データローミングをオフにしてホテルのWi-Fiなどを利用したほうが経済的です。日本時間を基準に1日単位で課金される点も忘れないようにしましょう。

長期滞在者向け:現地SIMとの併用プラン

1週間以上の長期滞在を予定している場合、LINEMOの海外ローミングサービスだけを利用すると費用が高額になる可能性があります。例えば「海外パケットし放題」を10日間利用すると、最大で約3万円の通信費がかかります。そこで長期滞在者には、LINEMOとは別に現地のSIMカードを併用する方法がおすすめです。

現地SIMとLINEMOを併用する方法は主に以下の2つがあります。

  • デュアルSIM対応スマホを使用し、両方のSIMを同時に利用する
  • LINEMOのSIMは一時的に抜いて、現地SIMだけを利用する

最近のiPhoneやAndroidスマホの多くはデュアルSIMに対応しており、物理SIMとeSIMの組み合わせや、2枚の物理SIMを同時に利用できます。LINEMOをeSIMに変更して、物理SIMスロットに現地SIMを挿入する方法が最も便利です。

現地SIMのメリットはデータ通信費の大幅な削減です。例えば、タイやベトナムなどのアジア諸国では、10GB以上のデータ通信が可能なプリペイドSIMが1,000円〜2,000円程度で購入できます。ヨーロッパやアメリカでも、現地のプリペイドSIMは国際ローミングよりも格段に安価です。

ただし、現地SIMを利用する場合は以下の点に注意が必要です。

  • 購入には現地の空港や携帯ショップを訪れる必要がある
  • 日本の電話番号では着信できなくなる(デュアルSIMなら可能)
  • 言語の壁や手続きの煩雑さがある場合もある

これらのデメリットを考慮しても、長期滞在の場合は現地SIMのコスト面でのメリットが非常に大きいため、検討する価値があります。また、旅行者向けのグローバルSIMカードを出発前に日本で購入する方法もあります。こちらは設定の手間が少なく、複数国を周遊する旅行にも対応できる利点があります。

LINEMO以外の選択肢:他社の海外ローミングサービスとの比較

LINEMOの国際ローミングサービスは便利ですが、他社キャリアも魅力的な海外向けサービスを提供しています。自分の利用スタイルに最適なプランを選ぶためには、各社のサービス内容を比較検討することが大切です。ここでは、ahamo、楽天モバイル、povoといった主要な格安SIMの海外ローミングサービスについて、LINEMOとの違いを中心に解説します。

特に海外への渡航が多い方は、月額料金だけでなく海外利用時の料金体系も考慮してキャリアを選ぶことで、トータルコストを大幅に削減できる可能性があります。それぞれの特徴を把握して、最適な選択をしましょう。

ahamo:基本料金に海外ローミングが含まれるプラン

ahamoは、ドコモが提供するオンライン専用ブランドで、国内料金プラン内で海外ローミングが利用できる点が最大の特徴です。追加料金なしで月20GBまでのデータ通信が可能なため、頻繁に海外へ行く方にとって非常に魅力的なサービスとなっています。

ahamoとLINEMOの海外ローミングサービスの比較は以下の通りです。

項目ahamoLINEMO
国内月額料金2,970円(20GB)990円(3GB)/ 2,728円(20GB)
海外データ容量月間20GB(国内通信と共有)海外あんしん定額:24時間3GB(980円)など
追加料金不要必要(プランにより異なる)
対象国数91の国・地域「定額国L」「定額国S」合わせて多数
利用制限15日目から速度制限(日本帰国まで)データ容量超過で速度制限

ahamoの最大のメリットは、追加料金なしで海外ローミングが利用できることです。LINEMOの場合、「海外あんしん定額」や「海外パケットし放題」の料金が別途発生するため、例えば5日間の旅行で「海外あんしん定額」を利用すると4,900円(980円×5日)の追加費用がかかります。

ただし、ahamoには15日目以降の速度制限という重要な制約があります。海外利用を開始してから15日目に速度制限がかかり、日本に帰国するまで解除されません。そのため、2週間を超える長期滞在には不向きです。また、国内プランの月額料金自体がLINEMOよりも高いため、海外利用の頻度が低い方には割高になる可能性があります。

頻繁に短期間の海外出張や旅行をする方、特に月に1〜2回程度の海外渡航がある方には、ahamoが最もコストパフォーマンスに優れた選択肢となるでしょう。

楽天モバイル:月2GBまでのデータ通信に強みがあるプラン

楽天モバイルも、追加料金なしで海外データ通信が利用できるキャリアです。毎月2GBまでのデータ通信が海外でも無料で利用できるため、SNSやメールなど、データ使用量が少ない利用者にとって魅力的なオプションとなっています。

楽天モバイルとLINEMOの海外ローミングサービスの比較は以下の通りです。

項目楽天モバイルLINEMO
国内月額料金3,278円(無制限)/ 1,078円〜(3GB〜)990円(3GB)/ 2,728円(20GB)
海外データ容量月間2GBまで無料海外あんしん定額:24時間3GB(980円)など
追加データ料金1GB 500円プランによる
対象国数73の国・地域「定額国L」「定額国S」合わせて多数
通話料金Rakuten Linkアプリ同士は無料国・地域により異なる

楽天モバイルの最大の特徴は、Rakuten Linkアプリを使った通話が海外でも無料になる点です。同じく楽天モバイルを使用している家族や友人と海外からの通話が頻繁にある場合は、大きなコスト削減につながります。

ただし、利用できるデータ容量が月間2GBまでと少なめなのがデメリットです。地図アプリやSNSをよく利用する方には物足りなく感じるかもしれません。2GB以上利用する場合は1GBあたり500円の追加料金がかかります。

また、楽天モバイルが利用できる国・地域は73カ所と、ahamoやLINEMOよりも少ないため、渡航先によっては利用できない可能性があります。訪問予定の国が対象かどうか、事前に確認しておくことが重要です。

データ使用量が少なめで、海外での通話が多い方や、長期滞在する予定がある方には、楽天モバイルが適しているでしょう。2GBという上限を考慮し、大容量の通信が必要な場合はWi-Fi環境の活用も検討してください。

povo:サブ回線として最適な柔軟なプラン

povoは、auが提供するオンライン専用ブランドで、基本料金0円からトッピングを自由に追加できる柔軟なプランが特徴です。海外でのデータ通信も「海外データトッピング」として必要な時だけ購入できるため、サブ回線として非常に使い勝手がよいサービスです。

povoとLINEMOの海外ローミングサービスの比較は以下の通りです。

項目povoLINEMO
国内基本料金0円(データ通信なし)990円(3GB)/ 2,728円(20GB)
海外データプランレギュラートッピング:24時間0.5GB 780円〜海外あんしん定額:24時間3GB 980円など
対象国数160以上の国・地域「定額国L」「定額国S」合わせて多数
申し込み不要(トッピング購入のみ)必要(世界対応ケータイの申し込みが必要)
特徴地域別の料金設定あり定額国LとSで料金が大きく異なる

povoの最大のメリットは、使わない月は基本料金が0円で維持できる点です。そのため、海外旅行のためだけにサブ回線として保有しておくのに最適です。また、海外データトッピングは地域や利用期間、データ容量に応じて細かく分かれているため、自分の利用状況に合わせた最適なプランを選択できます。

例えば、短期の海外旅行ならレギュラートッピングの24時間0.5GB(780円)や24時間1GB(1,180円)などが利用可能です。長期滞在の場合は、7日間2GB(3,980円)や14日間5GB(7,080円)といったプランも選べます。

ただし、データ容量が細かく分かれている分、プラン選びが少し複雑になる面もあります。また、LINEMOと同様に「世界対応ケータイ」への申し込みは不要ですが、トッピングの購入が必要なため、渡航前の準備が必要です。

povoは普段は別のキャリアを使用していて、海外旅行時だけ一時的に使いたい方や、渡航頻度が低い方におすすめです。特にデュアルSIM対応のスマホを使用している方なら、メイン回線はそのままに、海外用としてpovoを追加するという使い方が最適でしょう。

まとめ:LINEMOの海外利用は短期旅行者に最適、長期利用は要検討

LINEMOの海外ローミングサービスについて、料金プランや利用方法、注意点などを詳しく解説してきました。ここでは、これまでの内容を踏まえて、LINEMOの海外利用の適性について総括します。

まず、LINEMOの海外ローミングサービスは、短期間の旅行や出張に適しています。「海外あんしん定額」は24時間3GBで980円というリーズナブルな料金設定で、観光やビジネスで必要な通信量をカバーできます。特に数日間の海外滞在であれば、コストパフォーマンスに優れたサービスと言えるでしょう。

一方で、長期滞在や頻繁な海外渡航がある場合は、他社サービスや現地SIMの利用も検討する価値があります。例えば、ahamoは基本料金内で海外ローミングが利用できるため、月に複数回の海外出張がある方には適しています。また、1週間以上の長期滞在なら現地SIMの購入やポケットWi-Fiのレンタルの方が経済的な場合も多いです。

LINEMOの海外ローミングサービスを利用する際の主なポイントは以下の通りです。

  • 新規契約から5ヶ月以内は海外ローミングが利用できない
  • データローミング料金の基準は日本時間
  • LINEギガフリーなど国内向けオプションは海外では適用されない
  • すべての国と地域で利用できるわけではない
  • 海外での通話やSMS送信には別途料金が発生する

これらのポイントを理解した上で、自分の渡航目的や滞在期間、利用状況に合わせて最適なプランを選ぶことが大切です。事前準備を怠らず、必要な設定や申し込みを済ませておけば、海外でも快適にLINEMOを利用することができます。

海外でのスマホ利用は、事前の準備と知識があれば思わぬ高額請求を防ぎつつ、便利で快適な旅行やビジネスをサポートしてくれます。LINEMOの海外ローミングサービスの特徴と注意点を把握し、賢く活用してください。

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この記事を書いた人

ただっちのアバター ただっち 管理人

都内Web系企業に就職し、現在はWebエンジニア兼コンサルタントとして活動中。開発業務に加え、Google広告運用(単月売上100万以上)やアプリ開発、暗号資産運用など幅広く挑戦。新サービスや興味のある分野を徹底的に調査し、実践するのが好きです。

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