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子供に持たせるべき格安スマホはどれがいい?年齢別・機能別の選び方と注意点について徹底解説

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「子供にスマホを持たせるべきか悩んでいる」「できるだけ料金を抑えたい」「安全に使わせるにはどうすればいい?」このような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。子供の安全確保や連絡手段としてスマホは便利ですが、高額な月額料金や使い過ぎ、有害サイトへのアクセスなど不安も少なくありません。

結論から言うと、子供には大手キャリアよりも格安スマホがおすすめです。なぜなら、月額料金が安いだけでなく、子供の年齢や利用目的に合わせた多様なプランから選べるからです。さらに、フィルタリング機能や見守り機能が充実したサービスも増えており、親の不安を軽減できます。

本記事では、小学生・中学生・高校生それぞれの年齢に合ったおすすめの格安スマホプランや、安全に利用するための注意点、選び方のポイントを詳しく解説します。子供のスマホデビューを検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

目次

年齢別・子供におすすめの格安スマホプラン

子供にスマホを持たせる際は、年齢に応じた適切なプランを選ぶことが重要です。小学生から高校生まで、それぞれの年齢層に合わせて必要な機能や価格帯が異なります。ここでは年齢別におすすめの格安スマホプランを紹介します。子供の成長段階や使用目的に合った最適なプランを見つける参考にしてください。

格安SIMの魅力は何と言っても大手キャリアと比べて月額料金が格段に安い点です。さらに各社が特色あるサービスを展開しており、子供の年齢や利用シーンに合わせて選べる多様なプランがあります。見守り機能の充実度や通話料金の安さ、データ通信量など、重視したいポイントに合わせて最適なプランを選びましょう。

親の立場からはセキュリティや管理のしやすさも重要なポイントです。小学生向けには見守り機能が充実したサービス、中学生には通話がしやすいプラン、高校生には十分なデータ容量を備えたプランなど、子供の成長に合わせて適切なサービスを選ぶことで、より安心・安全にスマホを活用できます。ここでは各年齢層におすすめのプランの特徴と選ぶポイントを詳しく解説します。

小学生におすすめの格安スマホプラン

小学生にスマホを持たせる場合、最も重視すべきは安全性と管理のしやすさです。この年代では主に親との連絡手段としてスマホを利用するケースが多く、データ通信量はそれほど必要ありません。また、インターネット上の危険から子供を守るためのフィルタリング機能や、子供の位置情報を確認できる見守り機能が充実したプランを選ぶことが大切です。

小学生向けプランを選ぶ際のポイントは、月額料金の安さと基本的な連絡機能の確保です。LINE通話やメッセージのやり取りができれば十分なケースが多いため、必要最低限の通信容量で選ぶと月々の負担を抑えられます。同時に、子供がインターネット上のトラブルに巻き込まれないよう、適切なフィルタリング設定も欠かせません。

ここでは、月額料金の安さが魅力のmineoと、子供向けの見守り機能が充実したトーンモバイルを紹介します。どちらも小学生の初めてのスマホとして多くの家庭で選ばれているサービスです。

mineo:月額250円から使える安心プラン

mineoの「マイそく スーパーライト」プランは月額わずか250円という破格の安さが最大の魅力です。このプランは通信速度が最も低速なプランですが、WiFi環境では普通に利用でき、外出先でも電話としての機能は問題なく使えます。小学生の初めてのスマホや、主に連絡用途に使いたい場合に最適なプランと言えるでしょう。

マイそく スーパーライトプランの特徴は、自宅などのWiFi環境下ではLINEなどのアプリが使用でき、外出先では電話としての利用ができる点です。パケット通信の速度は低速のため、外出先ではLINE通話などに支障が出ることがありますが、電話をかけることで親子間の連絡は十分に取れます。外出先で子供から親に連絡する際には、電話を利用することになります。

電話利用が多くなる場合には、月額550円の「10分かけ放題」オプションを組み合わせると良いでしょう。このオプションを加えても月額800円程度に抑えられるため、他社のプランよりも安い形で利用できます。また、mineoには「ジュニアパック」という子供向けオプション(月額220円)もあります。セキュリティ対策やフィルタリング、学習に役立つアプリなど11種類のアプリがセットになっており、子供の安全なスマホ利用をサポートします。

プラン名月額料金特徴
マイそく スーパーライト250円最低速度の通信、WiFi接続時は普通に使える
10分かけ放題オプション550円10分以内の国内通話が無料
ジュニアパック220円子供向け11アプリセット(フィルタリング、位置情報等)

ジュニアパックに含まれる「スマモリ」アプリでは、有害サイトやアプリのブロック、スマホの使用時間制限、現在位置の確認などが可能です。自分や子供のスマホがどのように使われているかを確認でき、安全な利用環境を整えられます。初回申し込みの方限定で最大2か月間無料で試すことができるため、お得に始められる点も魅力です。

mineoは月額料金を極限まで抑えながらも、必要十分な機能を提供しているため、小学生の初めてのスマホとして最適です。特に親子のコミュニケーションツールとして基本的な機能があれば十分という家庭には、コストパフォーマンスの高い選択肢と言えるでしょう。

トーンモバイル:見守り機能が充実したキッズ向けプラン

トーンモバイルは子供の安全を第一に考えた見守り機能が非常に充実している格安SIMです。月額1,100円から利用でき、動画以外のデータ通信が無制限という特徴があります。東京都をはじめとする九都県市からも子供の安全を守るスマートフォンとして推奨されており、小学生向けのスマホとして高い評価を得ています。

トーンモバイルの最大の特徴は、月額308円の「TONEファミリー」というオプションサービスにあります。このサービスでは、次のような充実した見守り機能が提供されています。

  • GPS居場所確認:子供の現在地をリアルタイムで確認できる
  • 自画撮り被害防止:AIが不適切な写真撮影を自動でブロックし、保護者へ通知
  • 歩きスマホ通知:歩きスマホをすると画面が停止し警告画面を表示
  • 乗り物通知:車や電車、バスなどに乗った際に自動通知
  • アプリ利用制限:特定のアプリごとに細かく時間設定が可能
  • フィルタリング機能:年齢別のWeb閲覧制限
  • 利用時間制限:スマホ自体の利用時間を制限できる

特筆すべきは、TONEカメラというAIを活用した機能です。このカメラ機能は不適切な写真撮影を自動検知し、ブロックした上で保護者へ通知します。近年増加している自画撮り被害から子供を守る革新的な機能として注目されています。また、歩きスマホ防止機能乗り物乗車時の通知機能など、子供の安全を総合的に守る機能が充実しています。

プラン名月額料金データ通信特徴
TONE for Android1,100円~無制限(動画は1GBまで)TONEのSIMをAndroidに差して利用
TONE for iPhone1,100円~無制限(動画は1GBまで)TONEのSIMをiPhoneに差して利用
TONEファミリー(オプション)308円充実した見守り機能のセット

トーンモバイルは通信速度が他社よりもやや遅いというデメリットがありますが、小学生のスマホ利用においては、むしろスマホ依存を防ぐ効果もあります。また、動画視聴は1GBまでという制限があり、1GB超過後は別途動画チケット(330円/1GB)の購入が必要になります。これも子供の過度な動画視聴を防ぐ仕組みとなっています。

2024年2月からは「TONE for Android」サービスが開始され、自宅に余ったAndroid端末があれば、新しく端末を購入することなくトーンモバイルのSIMを利用できるようになりました。iPhone版もあり、iPhone 6s(iOS15)以降のSIMフリー版やドコモ版、SIMロック解除したiPhoneで利用可能です。

小学生のスマホデビューでは、安全性を最優先に考えるなら、トーンモバイルは最も安心できる選択肢と言えるでしょう。充実した見守り機能と使いすぎを防止する仕組みが整っており、子供を守りながらスマホの便利さを活用できます。

中学生におすすめの格安スマホプラン

中学生になると、友達とのコミュニケーションツールとしてスマホを活用する機会が増えてきます。LINE等のメッセージアプリやSNSの利用が増え、校外活動や部活動などで行動範囲も広がるため、小学生よりも通信容量や通話機能の充実度がより重要になってきます。

この年代におすすめのプランは、適度なデータ容量(5GB~15GB程度)があり、通話料金が安く、必要に応じて位置情報確認などの機能も利用できるものが最適です。また、フィルタリング機能も引き続き重要ですが、年齢に応じて徐々に利用制限を緩めていくことも検討しましょう。

ここでは、親子間の通話がお得に利用できる楽天モバイルと、家族割引でコストパフォーマンスの高いUQモバイルを紹介します。どちらも中学生の利用シーンに合わせた機能とコストのバランスが取れたプランです。

楽天モバイル:親子間通話に便利なプラン

楽天モバイルは、専用アプリ「Rakuten Link」で国内通話が無料になるのが最大の特徴です。親子間の連絡手段として電話を多用する場合でも、通話料を気にする必要がないため、中学生のスマホ利用に適しています。部活動や習い事などで行動範囲が広がり、連絡が増える中学生と親との間でスムーズなコミュニケーションが取れます。

楽天モバイルの「Rakuten最強プラン」は、データ使用量に応じて料金が変動する仕組みで、3GBまでは月額1,078円、20GBまでは月額2,178円、それ以上は月額3,278円となっています。中学生の平均的な使用量であれば、2,000円前後で収まることが多いでしょう。また、「あんしんコントロール by i-フィルター」(月額330円)というオプションを契約することで、有害サイトへのアクセス制限や利用時間制限なども設定できます。

楽天モバイルの大きな特徴として、「Rakuten Link」アプリを使った通話が無料である点が挙げられます。このアプリを使えば、Rakuten Linkを持っていない相手(固定電話や他社スマホユーザー)に対しても無料で通話ができます。中学生が友人や家族と頻繁に通話する場合でも、通話料を気にせず利用できるのが大きなメリットです。

プラン名月額料金データ容量通話料金
Rakuten最強プラン1,078円~3GBRakuten Link利用時無料
未使用時22円/30秒
2,178円~20GB
3,278円無制限
あんしんコントロール by i-フィルター330円

楽天モバイルには「持ち込みスマホあんしん保証」もあり、スマホの全損や水没、破損時に新品同等の同一機種と交換してもらえるサービスがあります。活動範囲が広がり、スマホの取り扱いにまだ慣れていない中学生には心強い保証です。

ただし、楽天モバイルは他社と比べて通信エリアがやや限定的という面があります。都市部では問題ないことが多いですが、地方や山間部ではまだ圏外となる場所もあります。楽天回線のエリア外ではパートナー回線(au回線)を使用しますが、データ容量に制限があるため、利用地域を確認しておくことが重要です。楽天モバイルの公式サイトでエリア確認ができますので、契約前に子供の主な行動範囲がカバーされているか確認しましょう。

楽天モバイルは通話料を気にせず利用できる点と、データ使用量に応じた柔軟な料金体系が魅力で、中学生のスマホ利用に適したサービスと言えます。特に親子間や友人との通話が多い中学生には、コストパフォーマンスの高いプランです。

UQモバイル:家族割引が使えるおトクなプラン

UQモバイルは、auのサブブランドとして安定した通信品質とエリアが魅力の格安SIMです。全国どこでも安定して繋がるため、行動範囲が広がる中学生に適しています。また、家族割引や自宅セット割などの割引サービスが充実しており、家族全員でUQモバイルを利用すると大幅に料金を抑えられるのもメリットです。

UQモバイルには「ミニミニプラン(4GB)」「トクトクプラン(15GB)」「コミコミプラン+(33GB)」の3つのプランがあります。中学生の利用であれば、ミニミニプラン(月額2,365円)か、より多くのデータ通信をする場合はトクトクプラン(月額3,465円)がおすすめです。特に注目すべきは「自宅セット割」で、auでんきやUQでんきを契約していると最大1,100円の割引が適用され、ミニミニプランであれば月額1,265円で利用することができます。

UQモバイルの通信品質は格安SIMの中でもトップクラスであり、昼間の混雑時でも比較的安定した速度を維持できます。また、データ容量を使い切った後の速度制限時も、最大1Mbpsという比較的高速な通信が可能で、LINEやウェブ閲覧程度なら快適に使えます。これは他社の多くが300kbps程度であることを考えると大きなメリットです。

プラン名月額料金自宅セット割適用時データ容量
ミニミニプラン2,365円1,265円4GB
トクトクプラン3,465円2,365円15GB
コミコミプラン+3,278円33GB
あんしんフィルター for au無料

子供の安全面では、「あんしんフィルター for au」が無料で提供されており、有害サイトへのアクセス制限やアプリ利用制限などが可能です。中学生の場合は、年齢に応じたフィルタリングレベルを設定できるため、過度な制限をせずに必要な保護が可能です。

UQモバイルの特徴として、全国各地にUQモバイルショップやauショップがあり、対面でのサポートを受けられる点も大きなメリットです。スマホの操作に不慣れな保護者でも、店舗でのサポートを受けながら安心して利用できます。また、「親子応援割」というキャンペーンも定期的に実施されており、18歳以下の子供とその家族が対象となる割引も用意されています。

UQモバイルは安定した通信品質充実した割引サービスが魅力で、家族全員で利用するとより経済的です。中学生のデータ通信ニーズを満たしながらも、安全面への配慮や安定した通信環境を重視するなら、UQモバイルは最適な選択肢の一つです。

高校生におすすめの格安スマホプラン

高校生になると、スマホの利用範囲がさらに広がり、SNSでの友人とのコミュニケーションはもちろん、動画視聴や音楽ストリーミング、学習アプリの利用など、より多様な目的でスマホを活用するようになります。また、通学距離が長くなることも多く、移動中の暇つぶしとしてもスマホを使う機会が増えるでしょう。

このような利用実態に合わせて、高校生にはデータ容量が多め(20GB以上)のプランや、特定のアプリやサービスのデータ消費をカウントしないカウントフリーオプションのあるプランがおすすめです。特にLINEやSNSの利用が増える高校生には、これらのサービスがカウントフリーになるプランが経済的です。

また、高校生ともなれば基本的なデジタルリテラシーも身についているため、フィルタリングも段階的に緩和していくことが多くなります。ただし、完全に外してしまうのではなく、年齢に応じた適切な設定を維持することが重要です。

ここでは、LINEの使用量をカウントしないLINEMOと、大容量のデータ通信が必要な高校生向けのahamoを紹介します。どちらも高校生の多様なスマホ利用に対応できるプランです。

LINEMO:LINEデータフリーで友達とのやり取りに最適

LINEMOは、ソフトバンクのサブブランドとして展開されている格安SIMで、LINEアプリのデータ通信量が無料(カウントフリー)になるのが最大の特徴です。高校生のコミュニケーションツールとして最も一般的なLINEが使い放題になるため、友人とのやり取りが増える高校生に特におすすめです。

LINEMOには現在、2つのプランがあります。「ベストプラン」は使った分だけ料金が変わる仕組みで、3GBまでは月額990円、3GB~10GBでは月額2,090円となります。一方、「ベストプランV」は30GBで月額2,970円の定額制です。どちらのプランでもLINEアプリの利用データ量はカウントされないため、LINEでのメッセージのやり取りやLINE通話、ビデオ通話などを何時間行っても通信量を消費しません。

ソフトバンク回線を利用しているため、通信品質が安定しているのも大きな魅力です。高校生は移動中にスマホを使う機会も多いため、安定した通信環境は重要なポイントとなります。また、LINEアプリと連携することで、アプリ上で利用状況の確認ができるなど、使い勝手の良さも特徴です。

プラン名月額料金データ容量特徴
ベストプラン990円(~3GB)
2,090円(~10GB)
3GB~10GBLINEアプリがデータフリー
フィルタリングサービス無料
ベストプランV2,970円30GB

安全面では、フィルタリングサービスが無料で提供されており、年齢に応じたWeb閲覧制限が設定可能です。高校生の場合、完全に制限するのではなく、特定のカテゴリのみ制限するなど、柔軟な設定ができる点も魅力です。

LINEMOのデメリットとしては、スマホのセット販売を行っていないため、端末は別途用意する必要がある点が挙げられます。ただし、対応機種は公式サイトで確認できるため、既に持っているスマホやネットで購入したスマホが使えるかどうか簡単に調べることができます。

また、LINEMOでは定期的にPayPayポイント還元キャンペーンを実施しており、他社からの乗り換え(MNP)で最大20,000円相当のポイントが還元されるなど、お得に契約できる機会も多いです。新規契約でも還元があるため、初めてのスマホでも利用しやすいサービスとなっています。

LINEMOはLINEを中心としたコミュニケーションが多い高校生に最適なプランです。特にLINEのやり取りが多く、他のアプリの利用は適度という高校生であれば、データ容量を気にせず快適に利用できます。ソフトバンクの安定した通信品質も魅力で、高校生のスマホライフを快適にサポートしてくれるサービスと言えるでしょう。

ahamo:大容量データ通信が必要な高校生向け

ahamoは、ドコモが提供するオンライン専用プランで、月額2,970円で30GBという大容量のデータ通信が魅力です。動画視聴やSNS、オンラインゲームなど様々なコンテンツを楽しむ高校生に最適な選択肢となっています。ドコモの高品質な通信回線を利用しているため、安定した通信速度を確保できるのも大きなメリットです。

ahamoの基本プランには、5分以内の国内通話が無料という特典も含まれています。これにより、友人や家族との短時間の通話であれば追加料金なしで利用できます。5分を超える通話は30秒あたり22円の通話料がかかりますが、多くの高校生は短時間の電話連絡が中心なので、十分対応できるでしょう。より長時間の通話が必要な場合は、月額1,100円で最大1回60分までの国内通話が何度でも無料になる「無制限通話オプション」も用意されています。

プラン名月額料金データ容量通話料金
ahamo2,970円30GB5分以内無料/5分超過後22円(30秒)
ahamo大盛り4,950円110GB5分以内無料/5分超過後22円(30秒)
無制限通話オプション1,100円最大60分/回の国内通話無料

さらに、データ使用量がより多い高校生には「ahamo大盛り」というオプション(月額2,970円+1,980円)も用意されており、なんと月間110GBまでのデータ通信が可能になります。オンラインゲームや高画質動画の視聴など、データを大量に消費するコンテンツをよく利用する場合は、このオプションを検討する価値があるでしょう。

ahamoはオンライン完結型のサービスのため、契約手続きや各種設定はすべてオンラインで行います。これはデジタルネイティブな高校生にとって使いこなしやすいメリットとなります。ただし、対面でのサポートが必要な場合はドコモショップでの手続きも可能ですが、別途手数料(3,300円)がかかる点は注意が必要です。

高校生の安全面については、ahamoでもフィルタリングサービスの利用が可能です。「あんしんフィルター for docomo」などのサービスを活用すれば、有害サイトへのアクセス制限や利用時間の管理も設定できます。高校生ともなれば一定のデジタルリテラシーが身についていますが、特に初めてのスマホの場合は、適切なフィルタリング設定を検討するのがおすすめです。

ahamoはドコモのサブブランドとして全国どこでも安定した通信環境を提供しており、地方や郊外へ通学する高校生でも安心して利用できます。5Gにも対応しているため、将来的な高速通信のニーズにも応えられるでしょう。

ただし、ahamoには一部利用できないドコモのサービスがある点には注意が必要です。dアカウントで利用できるサービスの一部や、国際ローミング、国際電話、ビジネスプラス・ビジネスシェアパックなどは利用できません。高校生の一般的な利用では問題になることは少ないですが、事前に確認しておくことをおすすめします。

総合的に見て、ahamoはデータ通信をたっぷり使いたい高校生にとって、コストパフォーマンスに優れたプランと言えます。動画視聴やSNS、オンラインゲームなど、多様なデジタルコンテンツを楽しみたい高校生には特におすすめです。ドコモの安定した通信品質と組み合わせることで、ストレスのないスマホライフを実現できるでしょう。

子供に格安スマホを持たせるメリット

子供にスマホを持たせる場合、大手キャリアよりも格安スマホ・格安SIMの方が多くのメリットがあります。最近では小学生から高校生まで、年齢に応じた適切なプランや見守り機能が充実しているため、親の不安も軽減できるようになっています。

格安スマホは月額料金が安く、子供の利用シーンに合わせたプラン選びができる点が大きな魅力です。大手キャリアでは月額3,000円以上かかることがほとんどですが、格安SIMなら1,000円台、さらには月額1,000円未満で利用できるプランも多数あります。子供の成長に合わせて柔軟に契約内容を変更できるのも便利なポイントです。

また、フィルタリング機能や見守り機能が充実している点も親にとっては安心材料となります。子供の位置情報確認、使用時間の制限、アプリ利用の管理など、安全に配慮した機能が多数用意されています。さらに、LINEなどのコミュニケーションツールも使えるため、子供との連絡手段としても活用できます。

大手キャリアのキッズ携帯と比較しても、格安スマホは機能性が高い上に料金が安いというメリットがあります。子供に初めてのスマホを持たせるなら、格安スマホから始めるのが経済的かつ実用的な選択と言えるでしょう。

大手キャリアよりも月額料金が安い

子供にスマホを持たせる際、気になるのは月々の料金です。格安SIMを利用すれば、大手キャリアと比較して月額料金を大幅に抑えることができます。例えば、同じデータ容量のプランでも、大手キャリアでは3,000円以上かかるところ、格安SIMなら1,000円台で利用できるケースが多いです。

大手キャリアと格安SIMの料金差が生まれる理由は主に3つあります。まず、格安SIMは大手キャリアの通信設備を借りて運営しているため、設備投資のコストが抑えられています。次に、実店舗を持たないオンライン完結型のサービスが多いため、店舗運営費がかかりません。さらに、テレビCMなどの広告宣伝費も大手キャリアに比べて少なく済んでいます。これらの要因により、消費者に提供する料金を安く設定できているのです。

キャリア名月額料金年間コスト
ドコモ2,167円~26,004円~
au3,465円~41,580円~
ソフトバンク3,278円~39,336円~
楽天モバイル1,078円~12,936円~
mineo990円~11,880円~
トーンモバイル1,100円~13,200円~
LINEMO990円~11,880円~

上記の表からわかるように、格安SIMを利用すれば年間で10,000円以上の節約が可能です。この差額は子供の習い事や教育費に回すことができるため、家計にとっても大きなメリットとなるでしょう。特に複数の子供にスマホを持たせる場合は、さらに節約効果が高まります。

小容量・データ専用プランなど選択肢が豊富

格安SIMの大きな特徴として、利用シーンに合わせた多様なプラン選択が可能な点が挙げられます。大手キャリアでは大容量プランや従量制プランが中心ですが、格安SIMではより細かくデータ量を選べるだけでなく、音声通話の有無も選択できます。

子供のスマホ利用では、特に小学生や中学生の場合、大量のデータ通信を必要としないケースが多いです。家ではWi-Fiを使い、外出先では基本的に親との連絡用として使うだけなら、1GB~5GB程度の小容量プランで十分対応できます。mineoでは月額250円から利用できる「マイそく スーパーライト」プランがあり、WiFi環境下ではLINEなどのアプリが使用でき、外出先では電話連絡が可能です。

また、データ通信専用SIMという選択肢もあります。電話番号は持たずインターネット接続のみを行うプランで、音声通話SIMよりもさらに月額料金を抑えられます。電話の代わりにLINEなどの無料通話アプリを使えば通話も可能なため、中高生であればデータ専用SIMでも十分に生活できるケースが多いです。ただし緊急時の110番などの通報はできないため、安全面を考慮して選択する必要があります。

プラン種類特徴おすすめの子供年齢
音声通話SIM電話番号あり、通常の電話が可能小学生~高校生全般
データ専用SIM電話番号なし、月額料金が安い中学生・高校生
小容量プラン(1-5GB)料金が安い、基本連絡用に最適小学生・連絡用途中心
中容量プラン(10-20GB)動画視聴も程よく楽しめる中学生・高校生
大容量プラン(30GB以上)動画視聴やオンラインゲームも快適高校生・動画視聴が多い子供

このように、子供の年齢やスマホの使用目的に合わせて最適なプランを選べるのが格安SIMの強みです。成長に合わせてプランをアップグレードしていくことも容易なので、子供のスマホデビューに格安SIMは最適な選択肢と言えるでしょう。

フィルタリング機能が充実している

子供にスマホを持たせる際、最も心配なのがインターネット上の有害情報へのアクセスです。格安SIMでも大手キャリアと同等、またはそれ以上の充実したフィルタリング機能が提供されており、子供を有害情報から守ることができます。

例えば、トーンモバイルでは「TONEファミリー」というオプションサービスがあり、年齢に合わせたフィルタリング設定や不適切な写真撮影を自動ブロックする機能を提供しています。この機能は東京都をはじめとする九都県市からも推奨されており、子供のスマホ利用における安全性が高く評価されています。

また、UQモバイルでは「あんしんフィルター for au」、ワイモバイルでは「あんしんフィルター」といったフィルタリングサービスを無料で提供しています。これらのサービスでは、有害サイトのブロックだけでなく、アプリのインストール制限や利用時間の管理なども可能です。

キャリア名フィルタリングサービス月額料金主な機能
トーンモバイルTONEファミリー308円自画撮り被害防止、GPS見守り、年齢別フィルタリング
UQモバイルあんしんフィルター for au無料Webフィルタリング、アプリ利用制限
ワイモバイルあんしんフィルター無料Webフィルタリング、アプリ利用制限
楽天モバイルあんしんコントロール by i-フィルター330円Webフィルタリング、利用時間制限
mineoジュニアパック220円セキュリティ対策、フィルタリング、位置情報確認

mineoには「ジュニアパック」という子供向けのオプションがあり、セキュリティ対策やフィルタリング、位置情報確認などの機能が一括で利用できます。この中には「スマモリ」というアプリも含まれており、有害サイトのブロックやスマホの使用時間制限、現在位置の確認などが可能です。

このように格安SIMでは、子供が安全にインターネットを利用できるような環境を整えるためのサービスが充実しています。料金も無料~330円程度と手頃なので、子供のスマホデビューに際しては必ず活用したいオプションと言えるでしょう。

iPhoneや中古端末も利用可能

格安SIMの大きなメリットとして、端末の選択肢が自由である点が挙げられます。キッズ携帯では専用機種しか選べませんが、格安SIMでは子供の好みやニーズに合わせてさまざまな端末を選ぶことができます。

とりわけ子供に人気が高いのがiPhoneです。実際、10代~20代のスマホ所有者の約8割がiPhoneを利用していると言われています。格安SIMでもiPhoneを使用することが可能で、SIMフリーのiPhoneや、SIMロック解除したiPhoneであれば、ほとんどの格安SIMで利用できます。特に中古のiPhone SE(第2世代・第3世代)は小型で持ちやすく、子供の初めてのスマホとして人気があります。

また、親が使っていた古いスマホを子供に譲るという選択肢もあります。端末を新たに購入する必要がないため、初期費用を抑えることができます。特に初めてスマホを持たせる場合、高額な最新機種を購入するのはリスクが高いですが、手持ちの端末を活用すれば無駄なく始められます。

端末の種類メリット注意点
新品端末最新機能が使える、バッテリー持ちが良い価格が高い
中古iPhone人気の高いiOSが使える、操作が簡単SIMロック解除が必要な場合がある
中古Android種類が豊富、価格が安い機種によって対応バンドに注意
親のお下がり初期費用ゼロ、操作方法を教えやすいバッテリーの劣化に注意

中古端末を選ぶ際には、バッテリーの状態や傷の有無をしっかり確認することが大切です。最近では「にこスマ」や「ムスビー」など、品質保証のある中古スマホ販売サービスも増えています。これらのサービスでは赤ロム対策や初期不良への対応も行っているため、中古端末購入時の不安を軽減できます。

格安SIMでは端末とSIMを別々に選べるため、子供の年齢や使い方に合わせた最適な組み合わせが可能です。キッズ携帯のように選択肢が限られることなく、柔軟な端末選びができる点は大きなメリットと言えるでしょう。

SNSデータフリーオプションが利用できる

中高生になると、友達とのコミュニケーションにLINEやSNSを活用する機会が増えてきます。格安SIMの中には、特定のSNSアプリやサービスの通信量をカウントしないデータフリーオプションを提供しているものがあり、データ容量を気にせずSNSを利用できるのが魅力です。

例えば、LINEMOでは「LINEギガフリー」というサービスが無料で提供されており、LINEアプリの利用データ量がカウントされません。メッセージのやり取りはもちろん、LINE通話やビデオ通話もデータ容量を消費することなく利用できるため、親子間の連絡や友人とのコミュニケーションに最適です。

また、BIGLOBEモバイルには「エンタメフリーオプション」があり、月額308円(音声SIM契約時)でYouTubeやAbemaTV、Apple Music、Spotifyなど21種類のサービスがデータ容量を消費せずに利用できます。特に動画視聴が多い中高生には、データ容量を気にせず動画を楽しめるこのオプションが人気です。

キャリアサービス名月額料金対象サービス例
LINEMOLINEギガフリー無料LINE(トーク、通話、ビデオ通話など)
BIGLOBEモバイルエンタメフリーオプション308円YouTube, AbemaTV, Spotify, LINE MUSIC など

データフリーオプションを活用すれば、少ないデータ容量のプランでも十分にSNSや動画サービスを楽しむことができるため、月額料金をさらに抑えることが可能です。例えば、BIGLOBEモバイルの3GBプランとエンタメフリーオプションを組み合わせれば、YouTubeを何時間見ても3GBを超えることはありません。

ただし、こうしたデータフリーオプションは使い放題になるため、子供がSNSや動画視聴に依存してしまう可能性もあります。スマホの使用時間については家族でルールを決め、適切に管理することが重要です。特に「何時間までならSNSを使って良い」などの時間制限を設けると良いでしょう。

子供向け格安スマホの選び方

子供に格安スマホを持たせる際は、単に料金の安さだけでなく、年齢や使用目的に合わせた選び方が重要です。適切なプランや端末を選ぶことで、子供も親も安心してスマホを利用することができます。ここでは、子供向け格安スマホの選び方のポイントを解説します。

まず考慮すべきは、子供の年齢と利用シーンです。小学生であれば主に親との連絡手段として、中学生になると友達とのコミュニケーションツールとして、高校生ともなると動画視聴やSNS利用など多目的に使用するケースが増えます。年齢や利用目的に合わせて、必要な機能や通信容量を見極めることが大切です。

また、安全性と管理のしやすさも重要な選択基準となります。フィルタリング機能や見守り機能が充実しているか、親が遠隔で利用状況を管理できるかなど、子供を危険から守るための機能が整っているかをチェックしましょう。特に小学生向けのスマホ選びでは、この観点が最も重要となります。

以下では、子供向け格安スマホを選ぶ際の5つの重要なポイントについて詳しく解説します。これらのポイントを押さえることで、子供にとって最適な格安スマホを見つけることができるでしょう。

年齢や利用目的に合わせたプラン選び

子供に格安スマホを持たせる際、最も重要なのが年齢や利用目的に合わせたプラン選びです。子供のスマホ利用は年齢によって大きく異なるため、それぞれの段階に適したプランを選ぶことで、無駄なく安全に利用することができます。

小学生の場合は、主に親との連絡手段としての利用が中心となります。学校からの帰り道や習い事の送迎時など、安全確認のための通話やメッセージのやり取りがメインです。このような使い方であれば、小容量の通信プラン(1GB~3GB程度)で十分対応できます。mineoの「マイそく スーパーライト」(月額250円)やLINEMOの「ベストプラン(3GB)」(月額990円)などが、コストを抑えながら必要な連絡手段を確保できるプランとしておすすめです。

中学生になると、友達とのコミュニケーションツールとしての側面が強くなります。LINEなどのメッセージアプリやSNSの利用が増え、写真や動画のやり取りも行うようになるため、5GB~10GB程度の通信容量が望ましいでしょう。この年代にはLINEMOの「LINEギガフリー」機能付きプランや、楽天モバイルの「Rakuten最強プラン」(3GBまで1,078円)などが適しています。友達とのやり取りが増える一方で、まだインターネットリテラシーが発達途上のため、フィルタリング機能も重要です。

高校生の場合は、SNSの利用だけでなく、動画視聴やゲーム、進路調査などの情報収集にもスマホを活用するようになります。そのため、20GB以上の中~大容量プランが適しているでしょう。ahamoの「ahamo」(30GBで月額2,970円)やUQモバイルの「コミコミプラン+」(33GBで月額3,278円)などが、データ容量を気にせず使える点で高校生に人気です。

年齢主な利用目的推奨データ容量おすすめプラン例
小学生親との連絡、帰宅確認1GB~3GBmineo「マイそく スーパーライト」、LINEMO「ベストプラン(3GB)」
中学生友達とのLINE、基本的なSNS5GB~10GB楽天モバイル「Rakuten最強プラン」、UQモバイル「ミニミニプラン」
高校生SNS、動画視聴、ゲーム20GB以上ahamo「ahamo」、LINEMO「ベストプランV」

また、利用目的に合わせて音声通話SIMかデータ専用SIMかも選択することが重要です。小学生や中学生の場合、緊急時の連絡手段として音声通話ができることは安心材料となるため、音声通話SIMがおすすめです。一方、高校生の場合はLINE通話などのアプリで十分コミュニケーションが取れるため、料金の安いデータ専用SIMという選択肢も考えられます。ただし、緊急時の110番や119番通報ができなくなるため、安全面から音声通話SIMを選ぶ家庭も多いです。

このように、子供の年齢や利用シーンに合わせて適切なプランを選ぶことで、コストを抑えながらも必要十分な通信環境を提供することができます。子供の成長に合わせて随時見直していくことも大切です。

見守り機能の有無をチェック

子供にスマホを持たせる上で、親が最も気にするのが安全面です。特に小中学生の場合は、スマホの位置情報確認や利用状況の管理ができる見守り機能が充実しているかどうかは、格安SIM選びの重要なポイントとなります。

見守り機能の中でも特に重要なのが位置情報確認機能です。子供が今どこにいるのか、学校や習い事に無事に到着したのかを確認できれば、親の心配も軽減されます。トーンモバイルの「TONEファミリー」では、GPSでいつでも子供の居場所を確認できるだけでなく、子供が電車やバスに乗った際に自動で通知する機能もあります。また、mineoの「ジュニアパック」に含まれる「スマモリ」アプリでも、子供の現在位置をリアルタイムで確認することが可能です。

次に重要なのがインターネット利用の管理機能です。有害サイトへのアクセス制限やアプリのインストール制限など、子供が安全にインターネットを利用できる環境を整える機能が必要です。トーンモバイルでは、AIが不適切な写真撮影を自動でブロックし保護者へ通知する「TONEカメラ」機能や、年齢別のウェブフィルタリング機能が充実しています。また、UQモバイルやワイモバイルの無料フィルタリングサービスでも、年齢に応じたウェブアクセス制限が可能です。

通信容量と月額料金のバランス

子供向け格安スマホを選ぶ際、通信容量と月額料金のバランスは特に重要な検討ポイントです。子供のスマホ利用習慣を踏まえて、必要十分な通信容量を確保しつつ、月額料金を抑えることが理想的です。通信容量が少なすぎると月の途中でデータ切れになってしまい、多すぎると無駄な料金を支払うことになります。

まず、子供のスマホ利用シーンを具体的に想定してみましょう。小学生であれば主に親との連絡や簡単なゲーム、中学生になるとLINEなどのSNSの利用が増え、高校生ともなると動画視聴やオンライン学習なども含め様々な用途でスマホを利用するようになります。このように、年齢や利用目的によって必要な通信容量は大きく異なります

一般的な利用パターン別に必要なデータ容量の目安は以下の通りです。

利用パターン主な利用内容推奨データ容量月額料金の目安
軽量利用親との連絡、テキストベースのメッセージ1GB~3GB500円~1,000円
標準利用SNS、ウェブ閲覧、軽めの動画視聴5GB~10GB1,500円~2,000円
ヘビー利用頻繁な動画視聴、オンラインゲーム20GB以上2,500円~3,500円

料金面で重要なのは、自宅や学校でWi-Fiが使える環境かどうかという点です。自宅にWi-Fi環境がある場合、外出先でのデータ通信量を大幅に削減できるため、比較的少ないデータ容量のプランでも十分対応できます。一方、Wi-Fi環境が整っていない場合は、やや多めのデータ容量を確保しておくことをおすすめします。

また、各キャリアが提供するデータフリーオプションも検討する価値があります。例えばLINEMOの「LINEギガフリー」はLINEアプリの利用データ量をカウントしないため、LINEをよく使う中高生には大きなメリットとなります。同様に、BIGLOBEモバイルの「エンタメフリーオプション」はYouTubeなどの動画サービスやSpotifyなどの音楽サービスのデータ消費をカウントしないため、動画視聴が多い高校生には適しています。

高校生などデータ使用量が多い子供の場合でも、月額3,000円以下で大容量プランを提供している格安SIMが増えています。ahamoの「ahamo」(30GBで月額2,970円)やUQモバイルの「コミコミプラン+」(33GBで月額3,278円)などは、大手キャリアの半額以下でありながら、動画視聴なども十分楽しめる容量を確保できます。

逆に、通信容量をあえて制限したいと考える保護者もいるでしょう。スマホの過度な利用を防ぐ観点からは、必要最低限の通信容量のプランを選び、Wi-Fi環境下でのみ動画視聴などができるよう設定することも一つの方法です。トーンモバイルのように、動画視聴に制限を設けているサービスもこうした目的に適しています。

最後に、データ容量の繰り越し機能があるかどうかも確認しておきましょう。多くの格安SIMでは、当月使い切れなかったデータ容量を翌月に繰り越せるサービスを提供しています。子供のデータ使用量は月によって変動することが多いため、この機能があると無駄なく効率的に利用できます。

通信容量と月額料金のバランスを考える際は、現在の利用状況だけでなく、将来的な利用拡大も視野に入れることが大切です。子供の成長とともにスマホの利用シーンは広がっていくため、柔軟にプラン変更ができるキャリアを選ぶことも重要なポイントです。

通話機能の必要性を考える

子供に格安スマホを持たせる際、通話機能が必要かどうかは慎重に検討すべきポイントです。格安SIMには大きく分けて「音声通話SIM」と「データ専用SIM」の2種類があり、それぞれメリット・デメリットがあります。子供の年齢や利用目的に合わせて、適切なタイプを選ぶことが重要です。

音声通話SIMは、通常の電話番号を持ち、一般的な電話のかけ受けが可能なSIMカードです。一方、データ専用SIMは電話番号を持たず、インターネット接続のみができるSIMカードです。料金面では、データ専用SIMの方が月額500円前後安くなるのが一般的です。

SIMタイプ特徴月額料金の差おすすめの年齢層
音声通話SIM通常の電話が可能
緊急通報(110/119)に対応
SMS送受信可能
基準小学生~高校生全般
データ専用SIMインターネット接続のみ
通話には専用アプリが必要
電話番号なし(緊急通報不可)
約500円安い中学生・高校生

小学生の場合、安全面を考慮して音声通話SIMを選ぶことをおすすめします。緊急時に110番や119番に電話できることは、子供の安全を守る上で非常に重要です。また、保護者と直接通話できることで、メッセージだけでは伝わりにくい細かなニュアンスも伝えられます。

中学生や高校生の場合は、利用状況によってデータ専用SIMも選択肢に入ります。この年代になると、LINEなどの無料通話アプリを使ったコミュニケーションが中心となるため、通常の電話機能が必須ではなくなるケースもあります。ただし、緊急時の通報ができないというリスクは必ず説明しておきましょう。

音声通話SIMを選んだ場合でも、通話料金を抑える工夫は必要です。多くの格安SIMでは、通常の通話料金は30秒22円程度かかりますが、以下のような方法で通話料を節約できます:

  • 専用アプリを使った通話:楽天モバイルの「Rakuten Link」など、専用アプリを使うことで通話料金が無料になるサービスがあります。
  • かけ放題オプション:UQモバイルやワイモバイルなどでは、10分以内の通話が無料になる「かけ放題」オプション(月額550円~880円程度)を提供しています。
  • LINEなどの無料通話アプリの活用:Wi-Fi環境下やデータ通信を使って、無料で通話できるアプリを活用する方法もあります。

特に注目したいのは、楽天モバイルの「Rakuten Link」アプリです。このアプリを使えば、Rakuten Linkを持っていない相手(固定電話や他社スマホユーザー)に対しても無料で通話ができます。親子間の連絡が多い場合、通話料を気にせず利用できるのは大きなメリットです。

また、ahamoやUQモバイルのコミコミプラン+などでは、5分間または10分間の国内通話が無料になるサービスが基本プランに含まれています。短時間の連絡が中心であれば、追加のオプション料金なしで通話料を節約できます。

データ専用SIMを選ぶ場合の注意点として、SMSの利用可否も確認しておきましょう。データ専用SIMの中には、SMS機能が付いているものと付いていないものがあります。多くのアプリやサービスはSMSによる認証を必要とするため、SMS機能があると便利です。SMS付きデータSIMは、SMS機能なしのものよりも若干料金が高くなりますが、利便性を考えるとSMS付きを選ぶことをおすすめします。

最終的には、子供の安全と利便性のバランスを考慮して選択しましょう。特に小学生や活動範囲が広い中学生の場合は、月額料金が少し高くなっても音声通話SIMを選ぶことで、安心感が大きく向上します。また、家族全員のスマホのタイプを統一することで、家族間の連絡手段にも一貫性が生まれます。

端末のスペックと耐久性

子供に格安スマホを持たせる際、端末選びも非常に重要です。特に子供向けの端末選びでは、適切なスペックのバランスと十分な耐久性を備えたモデルを選ぶことがポイントとなります。高すぎるスペックは無駄になりますが、低すぎるとストレスを感じる原因になります。また、子供は大人よりも落下や水濡れなどのトラブルが起きやすいため、耐久性も重視すべき要素です。

まず、年齢や利用目的に応じた適切なスペックを考えてみましょう。小学生であれば基本的な通話やメッセージのやり取りが中心なので、エントリーモデルで十分対応できます。中学生になるとSNSやカメラの利用が増えるため、中程度のスペックが求められます。高校生はより多様な用途で利用するため、ミドルレンジモデル以上が適しています。

年齢層推奨スペック目安価格帯おすすめ機種例
小学生RAM 3GB以上
ストレージ 32GB以上
バッテリー 3000mAh以上
1万5千円~3万円AQUOS wish3
Redmi 12C
中学生RAM 4GB以上
ストレージ 64GB以上
バッテリー 4000mAh以上
3万円~5万円OPPO A79 5G
Redmi Note 13 Pro 5G
高校生RAM 6GB以上
ストレージ 128GB以上
バッテリー 4500mAh以上
4万円~6万円iPhone SE(第3世代)
Google Pixel 7a

耐久性の観点からは、防水・防塵性能を備えた端末を選ぶことをおすすめします。IPX5/IPX8などの防水規格や、IP6Xなどの防塵規格に対応した端末であれば、多少の水濡れや埃に対する耐性があります。また、耐衝撃性能も重要です。Gorilla Glassなどの強化ガラスを採用した画面や、ポリカーボネート(プラスチック)ボディの端末は、金属やガラスボディの端末よりも落下時の衝撃に強い傾向があります。

特に人気の高い機種としては、iPhone SE(第3世代)が挙げられます。コンパクトサイズながらApple A15 Bionicチップを搭載し、長期間のソフトウェアサポートが期待できる点が魅力です。また、Touch IDによる指紋認証も搭載されており、顔認証よりも確実に認証できるため、子供でも使いやすいメリットがあります。

Android端末では、Google Pixel 7aが高性能なカメラと安定した動作性能で人気です。Googleの純正端末なので、最新のAndroidアップデートを長期間受け取れる点も魅力です。また、AI機能を活用した「消しゴムマジック」など、子供でも直感的に使える機能が充実しています。

より予算を抑えたい場合は、OPPO A79 5GRedmi Note 13 Pro 5Gなどのミドルレンジモデルもおすすめです。特にRedmi Note 13 Pro 5Gは5,100mAhの大容量バッテリーを搭載しており、1日中使っても電池切れの心配が少ないという特徴があります。これは登下校や部活動など、長時間外出する中高生に適しています。

端末を選ぶ際は、バッテリー持ちも重要なポイントです。子供は充電のタイミングを忘れがちなため、一日中持つバッテリー容量(4,000mAh以上が理想的)を持つ端末を選びましょう。また、急速充電に対応している機種であれば、短時間の充電でもある程度バッテリーを回復できるため便利です。

ストレージ容量については、最低でも64GB以上を確保することをおすすめします。写真や動画を多く撮影する傾向がある子供の場合、32GBでは数ヶ月で容量不足になってしまう可能性があります。また、microSDカードでストレージを拡張できる機種を選べば、将来的な容量不足にも対応しやすくなります。

中古端末の活用も検討する価値があります。特にキャリアでの下取り価格が高い端末を選べば、将来的に新しい端末に買い替える際にも有利です。また、親御さんのお下がりスマホを活用する場合は、バッテリーの状態を確認し、必要に応じてバッテリー交換を検討しましょう。

最後に、端末購入後は必ず保護ケースと画面保護フィルムを装着することをおすすめします。数千円の投資で、数万円のスマホを守ることができます。特に子供向けには、四隅の保護が強化された耐衝撃ケースが適しています。こうした付属品も含めた総コストを考慮して端末を選ぶことが大切です。

子供に格安スマホを持たせる際の注意点

子供に格安スマホを持たせることで、連絡手段の確保や位置情報の把握など多くのメリットがありますが、同時にいくつかの注意点も押さえておく必要があります。ここでは、トラブル防止のために親が事前に知っておくべき重要なポイントについて解説します。適切な準備と対策を行うことで、子供が安全かつ健全にスマホを利用できる環境を整えましょう。

格安スマホは大手キャリアと比べて月額料金が安いというメリットがありますが、一方でサポート体制や機能面で異なる点もあります。とくに子供のスマホ利用においては、利用ルールの設定や課金の制限、フィルタリングの設定など、親が事前に対策しておくべきことがあります。これらの注意点をしっかり理解し、適切に対応することで、子供も親も安心してスマホを活用できるようになります。

子供の年齢や性格、家庭の方針によって重要度は異なりますが、以下で紹介する6つのポイントは多くの家庭で共通して押さえておくべき注意点です。これらを踏まえた上で、お子さんに合った利用環境を整えていきましょう。

利用ルールを事前に決めておく

子供にスマホを持たせる前に、家庭内での利用ルールを明確に決めておくことが非常に重要です。ルールがないまま使い始めると、後から制限を設けようとしても子供が反発しやすくなります。最初に明確なガイドラインを設定し、親子で合意しておくことで、健全なスマホ利用習慣を身につけることができます。

まず検討すべきは利用時間に関するルールです。例えば「学校がある日は1日1時間まで」「夜9時以降は使用禁止」「食事中はスマホを使わない」など、具体的な時間制限を設けることが効果的です。また、勉強や宿題の時間中はスマホを別の部屋に置くなど、集中力を妨げないための工夫も重要です。スマホの長時間利用は睡眠障害や視力低下、学習意欲の減退などにつながる可能性があるため、適切な時間管理が必要です。

次に利用場所に関するルールも決めておきましょう。例えば「リビングなど共有スペースでのみ使用する」「自分の部屋には持ち込まない」「トイレや入浴中は使用しない」などのルールが考えられます。特に小学生や中学生の場合は、大人の目の届く場所でスマホを使用することで、不適切なコンテンツへのアクセスを防いだり、使い過ぎを抑制したりする効果があります。

また、SNSの利用に関するルールも重要です。「実名や学校名は公開しない」「顔がはっきり写った写真は投稿しない」「知らない人からの連絡には返信しない」など、プライバシーと安全を守るためのルールを明確にしましょう。SNSでのトラブルは低年齢化しており、とくに中学生以上になるとSNSの利用が増えるため、事前の指導が大切です。

カテゴリー具体的なルール例目的・効果
利用時間平日1時間・休日2時間まで
夜9時以降は使用禁止
食事中は使用禁止
スマホ依存の防止
睡眠の質の確保
家族とのコミュニケーション促進
利用場所リビングなど共有スペースのみ
自室への持ち込み禁止
トイレや入浴中は使用禁止
利用状況の把握
隠れての長時間利用防止
水没などの故障防止
SNS利用実名・学校名の公開禁止
顔写真の投稿制限
知らない人との交流禁止
個人情報の保護
犯罪被害の予防
ネットトラブルの回避

ルールを設定する際は、子供と一緒に話し合うことが大切です。一方的に決めたルールよりも、なぜそのルールが必要なのかを説明し、子供の意見も取り入れながら決めたルールの方が守られやすくなります。また、ルールを紙に書いて目に見える場所に貼っておくなど、忘れないための工夫も効果的です。

さらに、ルールは子供の成長に合わせて段階的に見直していくことも重要です。小学生の頃に設定したルールをそのまま中学生・高校生にも適用するのではなく、年齢や責任能力の成長に応じて徐々に制限を緩和していくことで、子供自身の自制心や判断力を育むことができます。

家庭によってルールの内容や厳しさは異なりますが、いずれにしても明確なガイドラインを設け、親子で共有することが、子供の健全なスマホ利用につながります。ルールを守れなかった場合の対応(例:一定期間スマホの使用禁止など)も事前に決めておくと、トラブル時の対応がスムーズになります。

課金設定に気をつける

子供にスマホを持たせる際、予期せぬ高額請求を防ぐための課金制限は必ず設定しておくべき重要なポイントです。子供はまだお金の価値観が十分に育っておらず、「たった数百円」のアイテム課金が積み重なると驚くほどの金額になることを理解できていないことがあります。事前に適切な対策を行うことで、課金トラブルを未然に防ぐことができます。

国民生活センターには、子供のスマホ利用に関連した高額課金の相談が多数寄せられています。例えば以下のような事例があります。

  • 「母親のスマホを母親のアカウントにログインした状態で小学生の娘に貸したところ、娘がアカウントのパスワードを変更して登録されたクレジットカードでゲーム課金してしまった」
  • 「小学生の息子に母親の古いスマホをWi-Fiに繋げて使用させていた。課金には母親の指紋認証が必要な設定にしていたが、母親のアカウントにログインした状態であったため息子が自分の指紋を追加登録して約5万円ゲーム課金してしまった」
  • 「母親名義で契約し中学生の息子を利用者登録したスマホを息子に使用させていたところ、5カ月の間にキャリア決済で約5万円ゲーム課金してしまった」

このようなトラブルを防ぐために、まずクレジットカード情報をスマホに登録しないことが基本です。すでに登録されている場合は削除するか、子供が使うアカウントとは別のアカウントを作成しましょう。また、アプリ内課金を制限する設定も必ず行っておく必要があります。

iPhoneの場合は以下の手順で課金制限を設定できます。

  1. 「設定」アプリを開く
  2. 「スクリーンタイム」→「コンテンツとプライバシーの制限」を選択
  3. 「iTunes StoreとApp Store での課金」を選択
  4. 「App内課金」をオフにする

Android端末の場合は以下の手順で課金制限を設定できます。

  1. 「Google Play」アプリを開く
  2. 右上のプロフィールアイコンをタップし、「設定」→「ファミリー」→「保護者による管理」を選択
  3. 「アプリ内購入の承認が必要」を有効にする
  4. PIN設定画面が表示されるので、子供に知られないPINを設定する

さらに、キャリア決済(通信料金との合算払い)も制限する必要があります。格安SIMの場合でも、多くはキャリア決済サービスを提供しています。各キャリアのマイページやアプリから、利用限度額を最小に設定するか、完全に利用停止にすることをおすすめします。

課金方法制限方法確認すべきポイント
App Store / Google Play端末の設定からアプリ内課金を制限パスワードが子供に知られていないか
生体認証に子供の情報が登録されていないか
キャリア決済マイページから利用限度額を設定月額の上限額設定
コンテンツ別の利用制限
プリペイドカード必要に応じて少額のカードを購入利用状況の定期的な確認

もし子供にある程度の課金を許可する場合は、プリペイド式のギフトカードを活用する方法もあります。App StoreやGoogle Play用のギフトカードを少額(例:1,000円~3,000円)で購入し、それを使い切ったら次の月まで課金できないというルールを設けると、計画的な利用を促すことができます。

課金については、定期的に利用明細を確認する習慣も大切です。予期せぬ課金があった場合に早期発見できれば、キャンセルできる可能性もあります。特にサブスクリプション(定期課金)タイプのサービスは、数百円の少額でも毎月継続して課金されるため注意が必要です。

最後に、課金に関するルールと理由をきちんと子供に説明することも重要です。お金の価値や使い方を教える良い機会ととらえ、どうしてもほしいアプリやアイテムがある場合は、親に相談してから決めるというルールを徹底すると良いでしょう。

フィルタリング設定を忘れずに

子供にスマホを持たせる際、インターネット上の有害情報から子供を守るためのフィルタリング設定は必須です。青少年が安全にインターネットを利用できる環境整備を目的とした「青少年インターネット環境整備法」では、18歳未満の子供がスマホを利用する場合、フィルタリングサービスの利用が保護者の努力義務として定められています。

フィルタリングサービスを利用することで、子供が以下のような有害サイトやアプリにアクセスするのを防ぐことができます。

  • 暴力的な表現や残虐なシーンを含むサイト
  • 性的な表現を含むアダルトサイト
  • 犯罪を助長するようなサイト
  • 出会い系サイトや不適切な交流を促すSNS
  • ギャンブルサイトや違法薬物に関するサイト
  • 誹謗中傷やいじめを促進するようなサイト

格安SIMでも多くのキャリアが子供向けのフィルタリングサービスを提供しています。代表的なものには以下のようなサービスがあります。

キャリアフィルタリングサービス月額料金主な機能
トーンモバイルTONEファミリー308円年齢別フィルタリング、不適切画像の自動ブロック、利用時間制限
UQモバイルあんしんフィルター for au無料Webフィルタリング、アプリ利用制限、利用時間管理
ワイモバイルあんしんフィルター無料Webフィルタリング、アプリ利用制限、利用状況確認
楽天モバイルあんしんコントロール by i-フィルター330円Webフィルタリング、利用時間制限、利用状況確認
mineoジュニアパック220円フィルタリング、位置情報確認、セキュリティ対策

特に小学生・中学生の場合は、年齢に応じた適切なフィルタリングレベルを設定することが重要です。多くのフィルタリングサービスでは、「小学生」「中学生」「高校生」といった年齢別の推奨設定が用意されています。小学生向けの設定では制限が強めで、年齢が上がるにつれて徐々に利用できるサイトやアプリが増えていく仕組みになっています。

また、フィルタリングサービスには単なるサイトブロック機能だけでなく、利用時間の制限機能や利用状況の確認機能が付いていることも多いです。子供のスマホ利用状況を把握するためにも、これらの機能を活用することをおすすめします。

キャリア提供のフィルタリングサービス以外にも、以下のような無料のフィルタリングアプリも活用できます。

  • Google ファミリーリンク:Androidスマホ向けの保護者による管理アプリ
  • スクリーンタイム:iOSの標準機能として搭載されている利用制限機能
  • ファミリー安心ネットタイマー:NTTレゾナントが提供する無料アプリ

フィルタリング設定を行う際は、子供に設定の理由を説明することも大切です。「危険から守るため」「安全に使ってもらうため」など、子供が納得できる説明をすることで、フィルタリングを無効化しようとする行為を防ぐことができます。

また、フィルタリングだけに頼るのではなく、インターネットリテラシーを教えることも重要です。特に中学生以上になると、フィルタリングを回避する方法を知っている子供も増えてきます。技術的な制限と並行して、インターネット上の危険性やトラブルについて話し合い、適切な判断ができるよう教育することが大切です。

なお、子供の成長に合わせてフィルタリングの設定は定期的に見直すことをおすすめします。年齢とともに利用目的も変わってくるため、高校生になれば学習サイトやキャリア関連サイトなど、より多くのサイトにアクセスできるよう設定を調整すると良いでしょう。

データ専用SIMでは緊急通話ができない

格安SIMを選ぶ際に注意すべき重要なポイントの一つが、データ専用SIMでは緊急通報(110番、119番など)ができないという点です。データ専用SIMは月額料金が安いという魅力がありますが、電話番号を持たないため、通常の電話はもちろん、緊急時の通報もできません。子供の安全確保を考えると、この点は見逃せない重要な注意点です。

格安SIMには大きく分けて以下の2種類があります:

SIMの種類電話番号通常の電話緊急通報価格差
音声通話SIMあり可能可能基準
データ専用SIMなし不可(アプリ通話のみ)不可約500円安い

子供のスマホ利用を検討する際、月額料金を抑えたいという理由からデータ専用SIMを選ぶケースもありますが、特に小学生や中学生には安全面を考慮して音声通話SIMをおすすめします。子供が一人で外出する機会が増える年齢では、緊急時に警察や消防に直接通報できることが非常に重要です。

例えば以下のような状況で、緊急通報ができないと危険です。

  • 道に迷って困っている時に不審者に声をかけられた場合
  • 交通事故や怪我に遭遇した場合
  • 友人や周囲の人が急に体調不良になった場合
  • 不審な人物や事件・事故を目撃した場合

特にWi-Fi環境がない場所では、データ専用SIMでのLINE通話などもできなくなる可能性があります。モバイルデータ通信を使ってLINE通話はできますが、通信状態が不安定な場所では接続が困難な場合もあります。緊急時に確実に連絡が取れる手段として、音声通話SIMによる通常の電話は大きな安心材料となります。

高校生の場合は、ある程度の判断力がついているため、データ専用SIMという選択肢も考えられます。ただし、その場合でも緊急通報ができないというデメリットはしっかり説明し、緊急時の対応方法(近くの大人に助けを求める、友人の電話を借りるなど)を事前に話し合っておくことをおすすめします。

音声通話SIMを選んだ場合でも、通話料金を抑える工夫はいくつかあります。

  • 楽天モバイルの「Rakuten Link」など、専用アプリを使った無料通話の活用
  • UQモバイルやワイモバイルの「10分かけ放題」などの通話オプションの利用
  • Wi-Fi環境下でのLINE通話の活用

通話料を気にして子供が緊急時に電話をためらうことのないよう、「困ったときや危険を感じたときは、必ず電話してよい」というルールを明確にしておくことも大切です。安全面を最優先に考え、多少月額料金が高くなっても音声通話SIMを選ぶことを検討してください。

なお、一部の格安SIMでは「SMS付きデータSIM」という中間的な選択肢もあります。これは通常の電話はできませんが、SMSの送受信が可能なSIMです。ただし、緊急通報はできないため、この点は音声通話SIMと同様の制限があることに注意が必要です。

LINE ID検索による友達追加の制限

格安SIMを利用する際に知っておくべき制限の一つに、一部の格安SIMではLINE ID検索による友達追加ができないという点があります。LINEは子供たちにとって主要なコミュニケーションツールとなっていますが、キャリアによってはこの機能に制限がかかるため、事前に確認しておくことが重要です。

LINE ID検索とは、相手のLINE IDを入力して友達を追加する機能です。対面で出会っていない友達を追加する際などに便利な機能ですが、ワイモバイル・LINEMOを除くほとんどの格安SIMでは、この機能が利用できません。

LINE ID検索ができない格安SIMの場合、友達追加は主に以下の方法に限られます:

  • QRコード:相手のLINEアプリでQRコードを表示し、それを読み取る
  • 近くにいる友達:Bluetooth接続を利用して近くにいる相手を検索する
  • 共通の友達からの紹介:すでに友達になっている人を介して追加する

これらの方法は基本的に相手と対面で会う必要があるか、共通の友人が必要になります。遠く離れた友人と新たに友達になりたい場合などには不便に感じることがあるでしょう。

キャリアLINE ID検索代替となる友達追加方法
ドコモ/au/ソフトバンク○(可能)全ての方法が利用可能
ワイモバイル○(可能)全ての方法が利用可能
LINEMO○(可能)全ての方法が利用可能
その他の格安SIM×(不可)QRコード、近くにいる友達、共通の友達

この制限は、SMS認証に関するLINEのセキュリティ仕様によるものです。大手キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)とその関連ブランド(ワイモバイル・LINEMOなど)以外のSIMでは、電話番号認証の信頼性の問題から、LINE ID検索機能に制限がかかっています。

子供がすでに学校の友達とLINEでつながっている場合、新しい友達の追加方法としてQRコードの使い方などを教えておくと良いでしょう。対面で会う機会があれば、QRコードを読み取ることで簡単に友達追加ができます。

一方で、見知らぬ人との安易な友達追加を防げるという点では、この制限はむしろ子供の安全を守るメリットともなります。LINEを通じた犯罪被害を防ぐためにも、「知らない人とLINEでつながらない」というルールを徹底することは重要です。

LINE ID検索ができる環境を重視する場合は、ワイモバイルやLINEMOを選択するという方法もあります。特に中高生で友人関係が広がり、離れた友達とのコミュニケーションが増える年齢では、この機能の有無が重要になることもあるでしょう。

まとめ:子供に合った格安スマホ選びのポイント

子供に格安スマホを持たせることで、安全確認や緊急時の連絡手段として活用できるだけでなく、適切に利用すれば子供の成長やコミュニケーション能力の向上にもつながります。ここまで年齢別のおすすめプランや注意点などを詳しく解説してきましたが、最後に子供に合った格安スマホを選ぶ際の重要なポイントをまとめます。

まず、子供の年齢や利用目的に合わせたプラン選びが最も重要です。小学生なら見守り機能重視のトーンモバイルやmineoが、中学生なら通話が便利な楽天モバイルやUQモバイルが、高校生ならデータ容量が豊富なLINEMOやahamoがおすすめです。年齢によって使い方は大きく異なるため、子供の実態に合ったプランを選びましょう。

次に、安全性の確保は絶対に妥協できないポイントです。必ずフィルタリング設定を行い、課金制限も徹底することが大切です。特に小中学生の場合は親がしっかり管理する体制を整えることが必要です。また、緊急時の連絡手段として、データ専用SIMではなく音声通話SIMを選ぶことも安全面では重要な判断となります。

そして、料金と機能のバランスも重視すべきポイントです。必要以上に高いプランを選ぶ必要はありませんが、あまりに制限が厳しすぎると子供が友人との連絡などで不便を感じることもあります。子供の利用頻度や通信環境(自宅Wi-Fiの有無など)を考慮して、適切なデータ容量と月額料金のプランを選びましょう。

年齢重視すべきポイントおすすめキャリア月額料金目安
小学生見守り機能・安全性トーンモバイル
mineo
1,000円前後
中学生通話機能・適度なデータ量楽天モバイル
UQモバイル
1,500円~2,500円
高校生データ容量・コスパLINEMO
ahamo
2,000円~3,000円

さらに、スマホを持たせる前に家庭内での利用ルールを明確に決めておくことも大切です。「使用可能な時間帯」「使用場所の制限」「SNS利用のガイドライン」など、具体的なルールを子供と一緒に決めることで、健全なスマホ利用習慣を身につけることができます。ルールの設定は一方的に押し付けるのではなく、なぜそのルールが必要なのかを子供が理解できるよう丁寧に説明するのがポイントです。

端末選びについても忘れてはいけません。新品の最新機種を選ぶ必要はありませんが、安定して動作する適切なスペックの端末を選ぶことが重要です。中古端末や親のお下がりスマホを活用する場合は、バッテリーの状態などをチェックしましょう。また、子供は落としやすいので、頑丈なケースと画面保護フィルムは必須アイテムです。

最後に、子供のデジタルリテラシー教育も併せて行うことをおすすめします。フィルタリングなどの技術的な対策だけでなく、インターネットの適切な使い方や危険性についても教えることで、子供自身が賢く安全にスマホを使えるようになります。特に高学年以上になると技術的な制限を回避する方法を知っている子供も増えるため、正しい知識と判断力を身につけさせることが大切です。

子供のスマホデビューは、親子で一緒に学び成長するチャンスでもあります。最初は少し手間がかかっても、しっかりとルールと環境を整えることで、子供も親も安心してスマホを活用できるようになるでしょう。子供の年齢や成長に合わせて、定期的に設定やルールを見直していくことも忘れないでください。

子供に格安スマホを持たせる際のポイントをまとめると、以下のようになります。

  • 子供の年齢・利用目的に合ったプランを選ぶ
  • 安全性を確保するためのフィルタリング設定と課金制限を行う
  • 緊急時の連絡手段として音声通話SIMを検討する
  • 料金と機能のバランスを考慮し、過剰な支出を避ける
  • 家庭内での利用ルールを明確に決めておく
  • 安定動作する適切なスペックの端末を選ぶ
  • 子供のデジタルリテラシー教育を並行して行う

これらのポイントを押さえながら、お子さんに最適な格安スマホ環境を整えていきましょう。子供の成長に合わせてプランや設定を見直すことで、より良いスマホライフをサポートすることができます。

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この記事を書いた人

ただっちのアバター ただっち 管理人

都内Web系企業に就職し、現在はWebエンジニア兼コンサルタントとして活動中。開発業務に加え、Google広告運用(単月売上100万以上)やアプリ開発、暗号資産運用など幅広く挑戦。新サービスや興味のある分野を徹底的に調査し、実践するのが好きです。

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